http://www.jiji.com/jc/rt?k=2012020600246r
モスクワの原子力研究所で火災=放射能漏れはなし
【モスクワ6日ロイター時事】モスクワの原子力研究センターであるアリハノフ記念理論実験物理研究所で5日、火災が発生したが、当局者によると放射能漏れはなかった。同研究所にはスターリン時代の1940年代に設計された同国最初の重水炉がある。環境保護団体のグリーンピース・ロシアはこの事故に強い懸念を表明した。
同研究所は声明で、放射能漏れの危険性はなく、また、全ての職員は避難したため、人的被害もなかったと指摘した。
周囲を壁で囲まれた研究所からは灰色の煙が上がり、周辺では刺激臭がただよった。目撃者によると、消防車や救急車など30台ほどの緊急車両が研究所の内外に見られたという。
ロシア非常事態省によると、この火事は5日朝方、地下室から出火したという。ロシア原子力分野の国営会社ロスアトムによれば、見えたのは煙だけで炎は目撃されなかった。また、研究所内の核物質には影響しなかった。消防隊は泡の消化剤を使用したという。
グリーンピース・ロシアのイワン・ブロコフ氏は、この火災は非常に危険だったと指摘、「モスクワの中央部にあるこの研究所には大量の放射性物質があり、わずかな量の流出でも深刻な問題を引き起こす」と警告した。
インタファクス通信は警察筋の情報として、「長時間にわたって」消防隊は中に入れてもらえなかったと伝えた。これについて研究所は事実に反するとしている。また、同通信は鎮火したのは午後4時20分になってからだと報じたが、国営通信RIAノーボスチは鎮火はこれよりも早かったとしている。
ロシアの核施設の安全性は1986年にチェルノブイリ原子力発電所事故が起きて以来、不安の対象とされてきた。この事故では当時のソ連当局は2日間にわたり事故を公表しなかった。
昨年12月にはロシア北部のムルマンスク港で原子力潜水艦が火災を起こし、大きな被害が出た。しかし、当局は放射能レベルは通常と変わりなかったとしている。同国では設備などの近代化を阻害する政治的腐敗や不注意が原因と見られる原子力関連の事故がいくつか起きている。[時事通信社](2012/02/06-11:16)




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