舞台「みみばしる」のオフィシャルサイト→https://mimibashiru.com/

”J-WAVEと劇団ゴジゲンがコラボレート!ラジオと演劇の垣根を越える企画公演です。”

 

ということで見てきました。

きっかけは稲葉友さんのツイッターで紹介されていた…というより、アフタートークに稲葉さんが登場するということで、とりあえず行ってみよう!というノリ。ぴあアプリの水先案内人システムじゃないけど、稲葉さんの関連作品をどんどん今見ていて、あっ、こんなところでこの人が…!!とかこっちも面白そう!!とかいろいろ発見中。

 

会社出る前に改めて出演者を見てみて、あっ、主人公朝ドラに出てた人だ!!という雑な感想を抱きながら(コラ)下北沢駅で迷い割とギリギリで着席。危なかったw

内容としては、ラジオが主題の、リスナー側からの物語。いろいろあって落ち込んでいる人たちが、とある番組を心の支えにしながら日々生活しているんだけど、自分の投稿が読まれたことをきっかけに、受け取り手がいつの間にか無意識に「発信」を試み、、、。

 

とりあえず箇条書きでばーーーーっとメモしよ。

・劇団のシーンで出てきた制作の女の人を見て(あれ…??こないだ平成ばしるで空気の読めない猫宮さんしこたまビンタした人じゃね…????)って思ったけどやっぱりそうでしたねw

・ゆうさくさんの体が細すぎてちょっと心配になった。もちろん演者さんはいろんな方がいていいんだけど、ゆうさくさんが現れる度 もっとご飯食べる????おかわりいる???とか全然関係ないことを思っていた。^^;

・逆に保育士のおねえさんは話し方も声もものすごく好みでゆうさくさんをよしよしするシーンとかめっちゃ癒された…「あたし 保育士なんだけど」のくだりとか声も朴訥な語りも好きすぎてじんわり聴き入った…バブみを感じる…ファンになりました…!!!というかおねえさんの髪型と今日の自分とまんま被っててやっべぇドン被りwwwって思ったwww

・ねぎまさんの見た目と猫背がどうしても上城睦月に見えてきて最初変に笑ってしまったww俺のキングフォームを見ろ!(全然関係ないね??

・謎のカレーライス(宇宙?)の話を作ろうとしていたおにいさん…澤さんか。やる気ある?とか全然わかってないじゃん!とかのセリフがめっちゃくちゃムカついてお前このやろう!ってなったけど、前に悪役を演じた声優の方が 何か受け手に感想を残せたのならそれは演技として成功だった、的なことを言っていて、心から「アイツむかつく!」って思うお芝居を拝見できたのはとてもよかったなぁって思った。

・目が悪いのでコンタクトつけてても遠くはぼやっとしてるんだけど、遠目で見た脇本ディレクターが菅谷さんに見えてしょうがなくて一人で笑っていたwwwwwwww(※菅谷さん:OLDCODEXで昔ディレクターを務めていた方。たまにフロアや物販で見かけていたので)

・ワロタンバリンな言葉たち(どこで出てくるか書くとネタバレがすごくて笑えなくなっちゃうからセリフだけ。アドリブも含むから今後出てこないかも)

\そんな広い?!/

\あっ。。。取ってもらっていいですか!?/

\じょしゅせきもってこい/

\きみに言ってもわかんないか(襲い来るジェネレーションギャップの嵐)/

\めだまやきです/

 

ただ届いてほしいだけ、最初はその一心だったのに、だんだん違う気持ちが混じってきて、ほんととウソの境目があいまいになって、でも何がほんとで何がウソかって、リスナーというか聞いてる自分がどう捉えるかって問題なだけで、ほんとだと思えばほんとだし、ウソだと思えばウソだし、そういう余白みたいな部分でいざこざになっちゃったり、ここ!って明確に線引きしようとして結果全部壊れちゃったり、見てる人それぞれの視点で違う感想が出てきそうだなって思った。

自分はラジオで投稿が読まれたことがあって、その瞬間の舞い上がるような気持ちってすごくわかるから、その後の少し話を盛るつもりが…のあたりは自分がやったわけじゃないけどそういう流れってこれまたすごく分かるし、バレたときに裏でこそこそ言われるのってもうわかりみがふかすぎてニヤニヤしてしまった。全然笑うとこじゃなかったんだけど。客席からすすり泣きまで聞こえてるシーンでニヤついてる自分とはwwww

 

途中みんなの堪忍袋が一斉に爆発してどこもかしこも怒鳴り散らすシーンは目も耳もおっつかなくて必死でいろんなとこ目に焼き付けてた。ラジオが始まると同時にいろんな人がラジオを受信できるものを片手に舞台にやってきて思い思いのスタンスで聞く、って表現が、今 そばにはいないんだけど離れていても同じ時間を共有している一体感がすごく感じられて、怒鳴り散らすシーンもそうだけど「離れた場所同士の”今”」が確かに繋がっているなぁ、って心にすとんと落ちてきた。ラジオって今を繋げるものだけど、それを舞台で表現する手段としてこういう見せ方があるんだなぁと。

 

そしてクライマックスの「あなたがしたいことは何?」ですよ。セリフが出た瞬間超ドキドキワクワクした。ダッシュ小池さんという対象1人に向かって発信して、彼に聞いてもらう・彼に受け取ってもらうための行動から、あなたが「みんな」に届けたいもの。

歌の力を借りてそれぞれが感情を発信していて、それはもう表情から歌い方声の大きさ全然違うし、それがそれぞれの「届けたいもの」で、あの瞬間どのくらい取りこぼしなく受け取れたのかなぁって、なんかそういうことを考えてしまうくらいに盛り上がった。

 

届けたいもの、受け取ってほしいもの、「自分はここにいる」ってこと、全部まっすぐに届いて繋がって貫けたらどんなにいいだろう、って やきもきしたりじりじりしたりむかついたり、久しぶりにもだもだしましたね。見に行ってよかった。

 

 

 

 

チラシのうら

 

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役としてしゃべっているところは見たことあったし、宣伝映像で稲葉さん本人として話すところも見たことあったけど、ある程度ゆるっとした場のフリートークをまだ聞いたことがなかったので、せっかくだし生で見てみようかな!と出かけてみた。

インタビューでもコラムでも言葉にこだわっている方なので、話の流れにもよるけど自己紹介以外の第一声は一体何が繰り出されるんだろう?!と身構えていたら「根深いですね」でした。根深い?!!!!!!その言葉のチョイス!!!!!!!!!!関係性を表すときに根深いという単語がチョイスされたのは自分史上初めてだ!!とか思ってた(何に興奮してるんだか)

「根深い」という単語が自分の中で少しマイナス寄り(執念深いとか、泥沼みたいな意味合い?かな)だったから(えっ 松居さんとなんか嫌なことあった?!!w)とか焦ったけど多分そっちの意味じゃなく、文脈からすると「たくさん関わり合いがあって一言で説明するのは難しいくらいがっちり繋がってて もはや離れがたいですよね僕たち^^」とか「お互いがお互いの中に深く根を張って色濃く存在していますね」みたいなことなんだろうな。ウンw( ´⊇`)

 

アフタートークでは毎回違う話が聞けるんだろうけど、今回は”ラジオパーソナリティー”としての視点を加えて作品が分析されていてなかなか聞きごたえがありましたね。経験者が率直に語る話ってなかなか聞けないからそういう意味では貴重だったかも。^^