オーケストラや吹奏楽、もっと言えば二重奏
(例えば僕の吹くホルンとピアノの曲でも)
スコア(全てのパートの楽譜が記載されている「総譜」と言います)があり、それは
脚本家(作曲家)から渡された台本。
演者(奏者)は書かれた台詞を、
(それぞれの演者に渡された台本、いわゆるパート譜には自分の台詞しか書いてない💦)
「正確に話してるように聞かせる為に言葉のトレーニング」を普段からやる。役柄によっては「方言」も必要になる。
(年代や演目の当時の国のスタイルや作曲家の「癖」を理解して演奏する)
全員がそのトレーニングがしっかり出来ていた上で周りの演技や動作から
【適切な声(音)色と型を使った演技】
が必要になる。
そしてその演技の結集を最大限に活かす為に舞台スタッフさんや譜面管理・音響(DOCでは映像さん・特集効果さんも居ます)スタッフさんたちが居る訳です。

指揮者とはその言葉を映像(サウンドと音楽)にし、作品としてプレゼンする監督(お客様にはほとんど顔は映らない)の仕事であり。
「別に演者と仲良くならなくても構わない。ただし作業中はスタッフ含め全てを信頼し絶対に怪我人を出してはいけない為のタイミングを正確に見極める!」という強い意志で作品を仕上げてプレゼンするものだと僕は考えています。
(私も最近はちょっとだけ指揮をする機会があるのです・・・本業の方ごめんなさい🙇)

建築現場と映画作りとホテルでの大宴会での料理、そしてオーケストラの演奏会は同じ事だと僕はいつも思っています。

DOCも最後の追い込み?(笑)
昨日は22時に有楽町で終演。我々演奏者は着替えて家に帰るだけですが、スタッフさんたちは二時間掛けて機材を全て積み込み、大阪へ向けて出発→今日の15時の我々のリハーサルに合わせて舞台を組む。そのためには朝8時には大阪の会場に入らなくてはならない。

演奏する事を生業にし始めて◯十年経ちますが、日に日に「意見出す事と我儘の違い」が少しずつ判って来たような気がします。

もう50歳が見えて来ましたが、まだまだ僕は「小僧」だなと(笑)

今日・明日は大阪フェスティバルホールです。
頑張ろう。