【アジア】


1.タイ

・フォークで刺して食べることを大人はしてはならない。

・味は自分で考える。

・右手にスプーン、左手にフォーク。

・お皿を口につけてはいけない。

・噛みきれない大きさの肉や魚が出てきたらカトラリーで噛みきれるサイズに切る。

・米は一口大に丸めて食べる。

・左手は化粧室で用を足した後の部分を拭くのに使うので使ってはいけない。

・お皿は持ち上げない。

・他人の前で自分のお皿を重ねない。


2.ベトナム

・味は自分で考える。

・左手は化粧室で用を足した後の部分を拭くのに使うので使わない。

・料理の感想は率直に言う。

・丼に口をつけてはいけない。

・必ずスプーンを使う。

・ご飯はかき込む。

・人に料理をとるときは箸を裏返す。


3.台湾


・乾杯したら飲み干す。

・食事は位の高い人や客人に先によそってもらう。

・音を立ててスープをすすらない。

・スープは飲み干す。

・料理の取り分けは逆さ箸で行う。


4.インド


・左手は化粧室で用を足した部分を拭くのに使うので使わない。

・取り分ける時は左手を使う。

・右手で他のものに触れない。


5.韓国


・ご飯はスプーンで食べる。

・男性はあぐら、女性は立て膝。

・位の高い人や年長者から食事をする。

・アルコール飲料を摂取する時は目上の人の前では手で口を隠して飲む。

・スープをご飯にかけて食べてもよい。

・食べるペースは全員に合わせる。


6.中国


・直箸は問題ない。

・汁物や麺は音を立てて食べない。

・麺は短く切らない。

・年長者から食事をとる。

・食べ物は残す。


7.日本


・迷い箸、直箸は禁止。

・麺やスープは音を立てて食べても良いが、外国人が近くにいる時はしない。

・箸で人や物を指さない。

・自分で自分の飲み物を注がない。


【ヨーロッパ】


1.イギリス

・味付けは自分で考える。

・スープを飲む時は手前から奥に向かって飲む。

・ナイフは右手、フォークは左手

・フォークで刺したものをナイフで切り、一口大にして一回で食べる。

・音を立てて紅茶やスープを飲まない。

・食事中に鼻をかまない。


2.ドイツ


・じゃがいもやキャベツをナイフで切らず、フォークで細かく切って食べる。

・手で食べていいのはパンのみ。

・食事のシェアはしない。


3.フランス


・食事は会話などで長くする。

・食べていない状態から調味料をかけるのは料理人に対する侮辱にあたる。

・早食いはマナー違反。

・ナイフな左手、フォークは右手。

・乾杯の時にグラスを当てない。


4.イタリア


・チーズの増量は厳禁。

・ケチャップの注文は厳禁。

・“サラダは” 自分で味付けしていい。

・一人一皿で食べる。

・食後にクリームが入ったコーヒーを飲まない。


5.スペイン


・ゆっくり食べる。

・お皿を持ち上げない。

・バターを要求しない。

・味付けは厳禁。


【まとめ】


いわゆる「味変」をしていい国は、


・イギリス

・タイ

・ベトナム


でしてはいけない国は、


・イタリア

・スペイン

・フランス


であった。


恐らく、それぞれの国で(料理を提供するまでの時間)と(料理をいただく時間)の比率が大きく相違していたからだろう。

イギリスやタイの料理は味付けが最小限であるため、お客様に提供する時間を短くしたいという姿勢だからかもしれない。


また、マクドナルドやKFCのようなファストフード店の受け入れの度合いに差があるのも関係しているのかもしれない。特にイタリアやスペインのような国はファストフード店を「アメリカの文化」として拒否しているのも大きい。

その前にファストフードのファストが「早い/速い」という意味なので「ゆっくり食べる」ことを善しとする国では受け入れられないのだろう。


そうなるとマナーの要求の程度が高くないという意味ではバイキング(北ヨーロッパ由来の海賊)という名前で言われたいわゆるビュッフェやファストフードが廉価であることに対して高価格帯のファストフード店が最高ではないのかと思われた。