例えば昭和の会社で営業成績を貼り出して、
営業成績の悪い社員を叱責するのも
その会社が営業収益で成り立てているという意味だし、
人手不足の会社が人手について社員を叱責するのは
人件費で会社を持たせているからだし、

会社の売上というのは、
多数の指標を組み合わせて出すものであるから
単数の指標に依存している会社は倒産の確率が高い。

会計の話をするけれど、
会計の損益計算書で

・販売管理費(1)

・営業収益(2)
・営業費用(3)
(いわゆる変動○○、
あるいはインセンティブ)

・経常利益(4)
・経常費用(5)
(いわゆる固定○○)

・特別収益(6)
・特別損失(7)
(いわゆる臨時○○)

・利益剰余金(8)
・繰越利益剰余金(9)
(いわゆる内部留保)

・棚卸在庫(10)

など10個以上の指標があり、
貸借対照表で

・流動資産(1)
・有利子資産(2)
・固定資産(3)
・流動負債(4)
・有利子負債(5)
・固定負債(6)
・資本金(7)

など7つ以上の指標がある。

貸借対照表と損益計算書以外では

・損益分岐点(1)

がある。

どうもワンイシューであることに
囚われているところが多く感じる。

そうではなくて一つの指標だけでなく、
様々な指標によって売上は出来ている
のが会社経営であると筆者は考えている。

デフレが問題だとしてデフレの意味が
勢いが穏やかになることを指すならば
勢いが穏やかになったら失速する経済は
経済として消耗が大きいということになる。
輸送機械で走っている時に
信号や渋滞に入りやすいのに、
任意の高い回転数より下に落ちたら
機械が止まる機械というのは
乗りたくないという人が多いとは思う。

人体医学を例にとるなら、
失礼な表現に取られるけれど
燃費が良い体というのは
代謝の数値が低い体である。

恐らく耐久レースという言葉に
馴染みがない人が多いかもしれない。
耐久レースでは規定の時間内で
どれだけ走行距離を長く出来たかを
競っていて、そのためには
安定した領域の範囲の広さや
限界利益としての最高速度を伸ばすことや
疲労の少ない乗車姿勢など
安定性が第一に要求されている。

もしかすると自分が勝っている
タイミングで勝負を終了させたい
意見があるからかもしれない。

これから働こうとしている皆さんは

利益剰余金→割り振り→繰越利益剰余金
貢献利益率
損益分岐点

に注意して働いてください。