たくさん笑い合った

遠くなる一日が

まどろむ瞼の裏で

明日を演じている

 

白鷺が飛び立った川べり

鳴き声がこだまする

手が離れる男女の想いが

水面に小さく翳る

 

吹き抜ける風に

街路樹は静かに葉を落とす

散りゆく一片の上品さを

思い出にしたためたなら

 

山の頂上に被る雲に

やがて降り出す雨を乞うだろう

いつになく茜色の夕陽に

照らされたのは心の何処か

 

名前の付いた感情の一粒が

紫雲に吸い込まれる

澄んだ涙を見る

 

落陽の光景に

人生の影踏みをする

夜の闇はいつだって

深く穏やかな波だ