乗り物の音が足先まで循環して
両隣は風と空
次に着く街が故郷なら
昔の地図を広げるでしょう
小川の透明度と心に因果関係を疑うほど
自然は感情をしっかりと持っているもの
地名は現代の流れを汲んでいても
等高線は変わる事は少ない
変わるのは人か
ー私自身だという事は薄々気付いている
お腹が空いたら
なるべく地のものを食べたいと
食堂で働く人々はやっぱり温かいな
暖簾も好きだ
原風景に憧れがある
(桃源郷の時もあったが)
感情がどこから生まれてくるのか
という事柄に似ている
大樹と会話が出来るなら
何を尋ねてみたいだろう
平和が続く事が
互いにとって一番理想の形だ
行く先々で過疎化が進むのも
人間の営みの過程だから
争いのない世界なんて存在しないんだ
閉じたシャッター 朽ち果てた廃屋
歪んだガードレール 穴だらけの道
落ちてた空き缶 動かない電化製品
誰かが履いた靴
風の通り道に佇んで
後日、見返す写真を撮る
私はどんな顔をしているだろう
誰にも聴かない
終点はいつも都会だ
感情は喧騒に変わり
昨日の嫌な出来事を
思い出しては感傷に浸る
涙は拭わない方が身体に良いらしい

