柔らかな日差しが厚着を剥いで

卒業証書を手にする頬はパール色

合格発表の掲示板に未来を感じたら

出会いと別れの演劇の幕開けだね

南極の氷河は崩れ落ちていくのに

私たちの生活は恒久的な平和

疑いの目は世界じゃなく普遍的な偽善

冬枯れの木が蕾を持ち始めると

春を待つ息吹が真珠のように存在すれば

自然に還らぬプラスチックごみは地球の心の形

誰かが放つさよならが永遠の別れだとしても

不思議じゃない春の風は時折嫌らしく感じる

自転車が車に負けじと走り抜ける

踏切の向こうで大人になる少年少女

漠然とした不安の池が解氷される頃

辺りに集う白鳥の群れに舞う粉雪はパール色