朝三時に目覚めて七時に出発するまでの間
柄にもなく勉強を始めようと思う
私は体を動かすのが好きだから
事務系の資格を取得してみたいと励もう
昨夜会ったとある画家の話によれば
虹は七色だが彼には十四色に見えるんだとか
人と違う価値観
自分にもないかと考え
独り辿った終電の家路にて
明日の為に眠って起きたのが今だった
暫くして窓の明るさに気づいた時
寝起きの太陽と何年か振りに会った
近所の犬のリードが外れてはしゃいでいて
憧れのアイドル以来すっかり見惚れてしまった
見慣れた位置に時計の針がはまって
私は日常に吸い込まれてゆくけど
心がざわついているのがわかった
そして次に虹を見られる日まで
この習慣に生きてみようと誓った