桜が咲いたんだ

淡いピンクが恋をした二人を呼び覚ます

蕾のまま枯れた言葉

一日で散った花びらのような告白

二人で見た数十年前の桜の木の下で

切なさの夜明けを待っている

 

桜はきれいだね

春の風が淋しそうに隙間を吹き抜ける

写真に収めたとき

縁取られた言葉と共にばらまいた

二人でいた数十年間の月日を回顧し

刹那の夜明けを待っている