季節外れの花が 咲き誇るように

暖かい風が 胸をすり抜ける

穏やかな鼓動に 身を委ねながら

遠くなってゆく 過ぎた日を想う

 

淡い琥珀色した 黄昏が訪れ

優しい光が 瞳を照らしている

緩やかな坂道を 惰性で下りながら

近づいてゆく 空の星に願う

 

何の不自由もない

夢の世界へ向かう

時の余白を乗りこえながら

早すぎる挽歌を口ずさむ