流行りの音楽に耳をふさいだまま

懐かしい唄を口ずさみ歩く

死と再生を繰り返す街で

垢ぬけた顔を照らし合わせた

 

ホコリのかぶったギターに

床に寝そべる音符を拾った

“金など要らぬ”と綺麗事に

思わず匙を投げつけた

 

知らない月日の多さに驚き

グラスの音が部屋を突き刺す

プラネタリウムを見てるみたいな

都会の夜は寂しく煌めく

 

別れが日付と共に訪れる

約束しなくても会える優しさと引き換えに

部屋に忘れた故郷行きの切符