“このダイヤは100年以上輝き続けます”
セールスマンの年齢はおそらく30歳くらい
私の年齢は 今50歳
100年後のダイヤの輝きは誰も見られないはず
“こちらはダイヤの保証書でございます”
刹那の輝きに永遠を信じてしまいそうだ
過去形になった言葉を回顧しながら
妻と判を押した婚姻届を思い出してしまう
「永遠」に証明書があるならば
明日話す言葉や未来の行く末までもが
証明の範囲内でしか考えられなくなる
じゃあこのダイヤの輝きはなんだ?
永遠を証明するとでも言うのか?
“ではこちらのご購入契約書に判をお願いいたします”
妻は喜んでくれると信じて 判子をそっと取り出した
