あなたは いつも 本を読む
遠くへ 行っても 本を読む
春が来て 暖かな小説を
夏が来て 涼しげな小説を
秋が来て 「読書の秋」と 云い放ち
冬が来て 炬燵に入り 延々と
あなたは いつも 本を読む
全ての 言葉を イメージしながら
私は いつも 音を聴く
遠くへ 行っても 音を聴く
春が来て 小鳥の囀りを
夏が来て 爽やかな漣を
秋が来て 暑さの名残と 虫の声
冬が来て 年の終りを 告げる鐘
私は いつも 音を聴く
全ての 景色を イメージしながら
あなたが詠んで 私が奏でる
聴き手は頷き 心に伝わる
両者が 理解し合えるのなら
言葉は 初めて 意味を成す