2025年11月2日、日曜日の話である。
ある用事があって九段下の駅に降り立った。
最近、九段下づいているのだがなぜだろうか。
あれに見えるは出前、じゃなかった、昭和館。行ったことはないが。
この日、私はとある試験を受けることになっていた。その試験は学科と実技の2種類の試験を2日間に分けて受けないといけないという何とも面倒くさいものなのである。過去に似たような試験を受けたのだが2回受けて全滅だった。それはそうだろう。勉強していないのである。ざまみろ。
普通だったら最低でも1か月前くらいから1日の時間を決めて学習に励み、計画的に進めるのが正攻法である。しかし、私は試験前の1週間くらいになってビビりはじめ、そこからやっと本気になって学習開始となる。もちろん毎日の晩酌は欠かせないので、学習時間はご想像の通りだが。
私の学習法といったら、テキストや問題集の問題だけを見て答えを覚える。これ一択だ。あとは試験の傾向をつかみ、こんな問題だったらこのような答えを書く、などといったインチキ商法のような学習を好んでやる。今回も同様だ。しかし、過去に2回同じような試験を受けていたので何となく下地はついているような気がしていた。
通勤時間の電車でスマホに入れた一問一答アプリなどをやりつつ、受験者同士の交流サイトで試験のコツなどを身に着け、YouTubeで呪文のように流れて来る一問一答読み上げ問題500問を聞きながらウォーキングしたりと、すき間時間をうまく使い、可能な限り晩酌の時間に勉強をしなくていいようにスケジューリングした。
そしてその試験当日はけっこうたくさんの人が集まってきた。老若男女という言葉がふさわしい具合の人だかりを眺めつつ、私は試験開始に備えて集中する。
「私はスーパースター、私はスーパースター」
イメージトレーニングもバッチリだ。この日は学科のみの試験で時間は100分、50問が出題される。35点以上で合格だ。だいたいこのような試験は最初の方に難しくて時間がかかる問題を多く持ってくる傾向にある。最後の方は簡単な問題が続くので、戦略を持たずに挑んでくるシロウトは時間が足りずに最後の問題を焦りながら解く、もしくは簡単に解ける問題なのに時間がなくて解けないというような悲惨な状況に陥るのだ。
ウブでマジメな大酒飲みかつ試験対策ズル賢いプロである私はいつも最後の一滴からじゃなかった、問題から、酒、じゃなかった、鮭のように遡って問題を解いていくことにしている。どうだ、まいったか。しかし、上手に答えを書いていかないと、途中で問題と解答欄がズレてしまい、これまた悲惨な状況になってしまう可能性もあるので、そこには十分に気を付けていかねばならない。
この日も順調に最後の問題から解いていった。案の定、最初の方の問題は過去問題でも見たことのないようなテーマの問題になっており解くのに時間がかかってしまった。しかし、最後の方の問題は全部解いてしまっているのでじっくりと考えてから解答できるのである。グヒヒ。
この試験は早く終わったらその時点で会場を退室できるルールになっていた。余裕のマッチ、じゃなかった、よっちゃんで回答を終えた私は焦りながら問題に取り組んでいる老若男女を横目に「アオッ!」と雄たけびを上げながらムーンウォークで会場を後にしたのである。ビリージーン。
午後からも試験がある。外に出た私なのだが腹が減っては戦ができぬ。ならばとっておきの勝負飯を食べようではないか。昨日のうちからあらかた目星をつけておいた店へとスキップで突き進んだ。もちろん笑顔全開でヨダレを垂らしながらトップスピードでだ。
店の写真を撮り忘れたが、横浜家系ラーメン田中。家系ラーメン屋には珍しく屋号に「家」がついていないので少し不安になりつつも暖簾をくぐった。「たのもー!」幸い試験を早く切り上げられたので席はまだいくつか空いている。普段だったら行列ができる店のようだ。
券売機でラーメン中盛りの食券を買って無料のご飯をつけてもらうようお願いする。
ドーン!
白飯。
隣に座っている常連と思しき肉体労働者風の先輩は白飯に写真右上の漬け物をたくさん乗せてワシワシとかき込んでいた。非常に旨そうである。
ドーン!
おお!待ってました、アンタが大将!
身体に悪そうなエキスがたんまり入って高血圧患者の私にはありがたい塩分過多の極上スープ。たまりまへんな―。
宿敵かかりつけ医に糖尿病予備軍のレッテルを貼られたが、スケバン刑事、じゃなかった、なんのその。血糖値を一気に上げてくれそうな糖質がびっしりとしき詰まった炭水化物を丁寧に細長く伸ばした絶妙の歯ごたえがある中太麺。クーッ!最強!
こうやって麺を海苔で包み込みながら一緒に食べると天国への階段が見えてくる。ウヒョヒョヒョヒョ。
ウィーップ。
完飲完食、敢闘賞。
あばよ、またな。
午後の試験も頑張ろう。
という記事を書いたこの時点で、明後日が実技試験である。対策はなんとなく立てたが、もうイチかバチかの状況だ。こればっかりは初体験でどうしようもないのである。幸い学科試験は自己採点ベースだが合格点に達しているようだ。今週末が勝負なのである。次の試験場所はまた違う会場のようなので、その土地でまた背徳ラーメンでも探そうかな。グヒヒ。
おお!
そう言えば今日もやっぱり華金ではないか。
ビールをこよなく愛する皆さま
であるからして
やっぱり今宵も
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
なのである。
ムフフフフ。

















































