形あるものいつかは壊れてしまう。永遠に続くものはこの世に存在しないのだ。何千年も前から人類が創造してきたものすべてである。古代文明の時代には信じられないような巨大な建造物が建てられたが、時が過ぎると共に風化してゆく。石は割れたり風雨にさらされ削られたりして原形をとどめなくなってゆく。地震で倒壊したものもあるだろう。火山の噴火で出た噴石や溶岩、火山灰で埋め尽くされた街もたくさんあるだろう。洪水や津波もまた同じだ。
もっと視野を広げよう。我々が存在するこの宇宙もしかりである。138億年の昔に生まれたと言われているのだが、有力な説として出来上がった瞬間からどんどん膨張しているというのが一般的な考え方だ。その過程でたくさんの星や銀河が生まれた。その中に我々の住む天の川銀河があるのだが、巨大なその銀河の中の一つに太陽を中心とした太陽系があり、その中の地球という星に人類が生まれ、今私たちがここにいるのだ。
永遠に続く命はあるはずもなく、我々もいつかはこの世を去る日が来る。星だって同じだ。太陽もいつかは燃え尽きて爆発してしまうという。銀河も同じであり、この宇宙全体もいつかは滅んでしまうのだろう。儚い。実に儚い話だ。
私は50歳になった年に転職をした。そして私が働くその会社では今まで述べてきたような、そのような自然の摂理を常日頃から大切に思い、そして受け入れる。逆らうことなく、親切丁寧に扱っていこうという社風が根付いている素晴らしい会社である。今日はそんな素敵な会社で起きたことを書く。
人生や地球、宇宙を語ることのように非常に重要で大切なこと、そして非常に重大で会社の今後の運命を左右するような出来事が起きたのだ。すなわち一大事なのである。何が起きたのかって?そんな事も分からないのかね、チミは?我が社に期限切れのビールが大量に出てしまうという絶体絶命の大ピンチに見舞われたのだ!!しかもプレモルというではないか!それを聞いて、私は恐れおののき震えが止まらず、ただただ雨に打たれて濡れる小鳥のように独り立ち尽くした。社員用冷蔵庫の前で。
我が社には社員がコミュニケーションを有益に取るため、フリースペースに大きな冷蔵庫を置き、その中にビール、酎ハイ、ハイボール、ワイン、ジュース、ノンアルビールなどを冷やしている。なんて素晴らしい会社なんだ。仕事が終わって軽く一杯飲んで帰ろうか?なんて言うタイミングに有効活用するように会社が飲みニュケーションを推奨しているのだ。ただ、持ち帰りは、キャッシュ、じゃなかった、厳禁である。
そのようにしてコミュニケーションの手段としてビールを飲んでもいいですよ、という会社が準備してくれたビールが1ケースまるまる期限切れを迎えるというのだ。私はすぐに立ち上がった。社内の有志を募り、期限切れのビールを飲み干そう会、会長に立候補した。満場一致で可決成立一気飲みである。気を付けろ、飲み過ぎるな!1ケースしかないんだからな。
日程はすぐに決まった。よし決行だ!ツマミは会社に相談して費用を出してもらうことにした。なんてったって期限切れになって飲めなくなったビールを捨てるのではなく、コミュニケーションの場として有効活用してグビグビ飲み干し、泥酔する会の会長が言っているのだから、会社も私に全面的に協力してくれるという当たり前の対応をしてくれた。タマランチ快調なのだ。
お言葉に甘えてピザをたくさん頼んだ。ここで朗報が飛び込んできた。期限切れのビールを全て飲み干したら、新しいビールに、プレイステーション、じゃなかった、スイッチして良いという指令が舞い降りてきたのだ。俄然やる気が出てきたぞ。
チーズがたくさん入っていて生活習慣病の私にとっては致死量に達しているボリュームだ。
今年に入って体脂肪率が赤丸急上昇の私にとって、絶対に摂ってはならない揚げ物ボンバー、最強!
キミとだったら死んでもいいと思えるくらい美味しそうなからあげ様。美しい。
ハイでは、いただきましょー!
いただきましたー!
もちろんノルマ達成、ニュービールもなくなる勢いで飲み干したのであった。
そして、もちろん二次会。
生ビールおかわりも止まらないぜ。
会社ではイケオジでシゴデキのジョージクルーニーという愛称で親しまれている私だが、形あるものいつかは、いや、すぐに壊れる。あっという間に酩酊、および泥酔状態に推移して、うら若き女子社員の前で、音を立てて崩れていくウブで真面目な大酒飲みの私なのであった。
ギョーザも焼きすぎると焦げる。
だが旨し。
自然の摂理は摩訶不思議なのだ。
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ああ、吞み会じゃないけど今日は出社だ
しかたがない
イケオジでシゴデキの私は会社から引っ張りダコのスルメイカ
噛めば噛むほど味が出るのだ
昼も過ぎれば晩酌の事しか頭にないぞ
ないのだぞ!
ビールをこよなく愛する皆さま
であるからして
やっぱり今宵も
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
なのである
ムフフフフ。









