前回からの続き
ついに帰京の日となってしまった。3泊4日の旅もフィナーレを迎えるのである。この日も私の滞在先は朝から線状降水帯の真下になったようで落雷の爆音が鳴り響き、ドカ雨がこれでもかというくらい降った。しかしT川氏と合流するころには雨もあがってひと安心である。
そういえばT川氏と共通の友人で、小学生のころから仲が良かった友達がタクシーの運転手をしているという話を聞いた。どうせなら空港までそのタクシーで行って、道中を昔話で花を咲かせようではないか。そうなれば善は急げ、思い立ったが吉日、どうにかこうにか連絡先を突き止めて飛行機に間に合うようタクシーの予約をした。そして予約した時間。
「お待たせ―」
懐かしいその顔が目の前に現れた。前回会った時は体調があまり良くないと言っていたのだが今日は元気そうで何よりである。荷物をトランクに積み込みさっそく空港まで送ってもらう。懐かしい話が先行して危うく賃走メーターを上げ忘れるところだった。まずはそこで大笑い。
彼と私は腐れ縁で小学生の時から家を行き来していた。高校は違う学校に通ったのだがよく遊んだ。社会人になってからは同じ職場に務めた時期もあったし、彼が転職した後も頻繁に会っていた。私の息子が生まれた直後には家族同士でも飲みにいったことがある間柄である。
T川氏の子供のころからの夢にタクシーの運転手になるというものがあったそうで、それに関してここぞとばかりに質問攻めタイムを決行した。彼は運転手に転職してから、それほど時間が経っていなかったのでいろいろなことを教えてくれた。転職先を決めるまで、2種免許を取るまで、タクシー会社の研修内容、初めてお客を乗せた時、良い客、嫌な客、大失敗談など、話のネタは尽きることがなかった。こんなに笑顔の客を乗せたタクシーは、そうそう走っていないだろうと頭の中で考えながら堪えきれない大笑いを連発した。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎるという法則があるがその通り、空港へは光の速さで到着してしまった。彼は次は俺が東京に遊びに行くと言ってアクセルをふかすと我々の目の前からビューンと遠ざかって行った。また逢おう!
離陸の時間まで2時間ちょっとの時間がある。搭乗手続きを済ませるとお土産をいくつか買って準備完了である。え?何の準備かって?もちろんこれ。
空港の最上階でちょっと分かりづらい場所にあるプレミアムバー。プレミアムというくらいだからそれはやっぱり。
ドーン!
プレモル様の降臨なのである。
ではT川氏、良い旅をありがとう!
乾杯ッ!
ブハーッ!
プレミアムな旅の〆はプレモルに限るのだ。
展望広場と一体になったおしゃれなバーである。
我々が頼んだのはナントカセットでこれが非常に大当たり、リーズナブルで味、量ともにグッドチョイスであった。
料理が届くと同時に2杯目はマスターズドリームを頼む。少しグラスが小さくなったので残念無念ボクイケメン。
旅の思い出発表会などを開催していると時間がズンズンと過ぎてゆく。さあ、ジェットストリームとなってビールの泡のようにゆったりと旅立つか。と、その前に、もちろんここに寄らねばなるまい。
とんこつラーメン放浪記では絶対に忘れてはいけないココ。

ラーメン滑走路からテイクオフだ!
今回選んだ店はT川氏チョイスの博多一幸舎だ!空港に来る直前、一幸舎空港店の前をタクシーで走ってきたので心は半分決まっていた。T川氏が前回帰省した際、離陸までに時間がなくて味わう暇もなくかき込んだという心残りから下された判断である。私も初めてなので興味津々だ。
まずは屋上から移動してきて乾いた喉を潤そうではないか!あ、5分くらいしか経っていないが。
乾杯ッ!
ブハーッ!
旅の〆は何度やっても良いのだ!
おお!このラーメン放浪記の間中、ずっと出会いたかった煎りゴマがテーブルに置いてあるではないか。私はラーメンにこれをドバっと振りかけて食べるのが大好きなのである。
ドーン!待ってました!
おお!なんと美しい。濃厚でクリーミーなスープが泡だっているではないか。先日食べた丸幸ラーメンセンター、横浜ラーメン博物館で食べた一双に見た目がちょっと似ているぞ。
さあ、食べる前に生ビールをもう一杯たのもー。
ドバっとかける予定だったゴマは控えめになった。
ウーム、想像通りのコッテリスープは私好み。極細麺と一緒にすすると、これまた今日もタマランチ快調!とっぱちからくさやんつきラーメンなのである!分かる人にはわかるこのフレーズ。
生ハムのように柔らかいチャーシューは誰が何と言おうと旨い!
ブハーッ!
完飲完食、塩分過多で乾いた喉を
グビッと飲み干して潤すのだ!
ありがとう!
あばよ、一幸舎!
またどこかでな。
機上の人はあっという間に株式会社オリエンタルランド運営の東京ディズニーリゾート上空を過ぎる。
着陸!
ついにラーメン放浪記もエンディングだ。T川氏とは羽田で別れてそれぞれリムジンバスで帰宅の途につく。バスのチケットを購入すると、二人とも出発の時間まで小一時間あるではないか。
ドーン!
もちろんそんな時間を無駄にするほどアホな大酒飲みではない。一分、一秒、一滴に至るまで無駄をそげ落とし、真のソリッドな大酒飲みとして我らはこれからも生きていくのだ!
トマトとチーズのナントカが届いた。
お疲れ様!
素晴らしい旅をありがとう!
本日、何回目なんだが分からないが
乾杯ッ!
ブハーッ!
旅は道連れ世は情け
渡る世間は酒ばかり!
最強!
大好きから揚げで本当の〆くくりだ。
また呑もう!
友よ!
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ついにラーメン放浪記が終わりを迎えた。
気長にお付き合いいただいた皆さま
どうもありがとう
とんこつラーメンは4日で5杯という上出来な結果である
ビールをこよなく愛する皆さま
であるからして
皆さまの絶大なるご要望にお応えし
やっぱり今宵も
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
なのである。
ムフフフフ。



























