2025年11月15日の土曜日の話である。
前日は息子の通院付き添い後、高校生活で現役最後のサッカー公式戦だった。なので、その足で会場に向かい到着したのは試合終了まであと10分くらいの時間だった。聞けば歴史的な大量得点で勝っているということだ。素晴らしい。これで来年は上位リーグに昇格となったのだ。ヤルね。
その夜は上機嫌で晩酌したので酒量も進み、朝はお決まりの二日酔いで目が覚めた。酒量が増えた原因はもうひとつある。長年お会いしたかったある方と顔を合わせる約束をしていたのだ。実はずいぶん前から計画されていたのだが、そんな時に限って私に所用がいろいろと舞い込み、本当にピンポイントでこの日しか時間が作れなかった。会いたかった方は関西にお住まいで2泊3日の旅程で上京される。もっとたくさん会える時間があったのだろうが仕方がない。今日のこの日を存分に楽しもうではないか。
この日、まずは大酒飲みブロガーのLotusさんと大酒飲み悪友のT川氏と3人でスタジオに入る約束をしていた。そこで課題曲を設けて演奏するお遊び3ピースバンドを結成したのである。関西から上京されるその方はたった一人の観客として立川にあるスタジオへ招く形となった。
すでにLotusさんの記事にアップされているのだが、その会いたかったお方とは何を隠そう世界に羽ばたく気鋭の大酒飲み文豪「パンツ山根」氏、その人なのである。
思えば私が山根さんの記事を知ったのは書くのをやめた後8年ぶりに再開したアメブロサイトでひと際目立つタイトルをを目にしたのがきっかけである。
「満を持してビール」というブログ説明欄に掲げられたそのひと言に惹きつけられて、さっそく記事を読んだ。
読んだところでどうだろう、雑学教授のように非常に博学で文章も面白く、そしてトンチの効いた、つまらない、あ、鋭いダジャレをふんだんにちりばめている内容に一目ぼれ。すぐにフォロワーとなってコメントも書いた気がする。
そんな山根さんと相互フォロワーだったLotusさんも、そのつながりでブログ友達になっていただいた。コメントのやり取りをしつつ、実は私と住まいが近いのではないか?ということでリアルミーティングしようという話になる。それは必然であり、お会いすると当たり前のように大酒飲み友達となった。そこに中学からの悪友T川氏も参戦し、3人で大酒を喰らう機会が増えた。3人で飲む際、その話題にかなりの確率で挙がってくるのが山根さんだった。Lotusさんと山根さんはブログで知り合ってからすでに9年が経っているそうではないか。
私はLotusさんをそそのかし、大阪出張の際に山根さんと会ってきてください、と勝手なお願いを聞いてもらった。当たり前だがLotusさんも乗り気で話はトントン拍子に進みリアルミーティングが実現した。
そこで今度は山根さんが上京してくるという話を繋いでくれたのである。そしてその日がこの日なのだ。
--
私はソワソワしながら電車を降りてスキップでスタジオに向かった。顔は満面の笑み、ヨダレを垂らし、白眼を剥いてのハイスピードスキップであることは言うまでもない。
山根さんの容姿は一度写真で拝見したことがあったので何となくわかる。スタジオが見えてくるとその前の通りでキョロキョロしながら立っている見知った顔が見えた。山根さんだ、間違いない。通りを挟んだ反対側を歩いていた私は山根さんの瞳にロックオンして道路を横断しながら近づく。するとかなりのスピードを出した大型トラックがやって来てはねられた。嘘だ。
ニヤニヤしながら近づく私に山根さんも気づいたようだが私がCornであることに確信を持てないような、やや複雑な表情で笑みを返した。グングン近づいて頭を下げる。
「山根さん、ハジメマシテ!Cornです!といっても初めましてでもないかな?」
などと、なんとなくしっくりこない挨拶を口にする。
「ど、どうも、私がパンツ山根です」
ガハハハハ!
二人同時に笑った。会えた、ついに会えたぞ。私が大酒飲みブロガーになるきっかけになった人といっても過言ではないだろう、偉大なダジャレブロガー山根さんが目の前にいるぞ。どうだ?まいったか!
「さあ、中に入りましょう」
御年39歳という新進気鋭の雑学文豪である山根さんをスタジオに案内した。
中にはすでにT川氏がベンチに座って待っていた。実は昨日、Lotusさんの召集で、すでに二人は対面して酒を酌み交わしていたのだ。
「昨日はどうもお疲れさまでした」
2人が同時に話す。
「実は昨日、あまりの楽しさに羽目を外して飲み過ぎてしまいました。今日はペース配分に気を付けます」
山根さんが昨日の宴を振り返り、反省の弁を述べたが誰も信じる訳がない。
「いやいや、今日もとことん行きましょう!」
そう言ってみんなで笑いだした頃にLotusさんの顔が見えた。
「おお、もうすでに顔合わせ済みでしたか」
Lotusさんが少し息を切らせて合流した。では、さっそくスタジオに入りましょうか。
ここのスタジオのシステムは非常に素晴らしく、店員さんの接客が最高で、スタジオ内で飲酒もOK、しかもフロントでビールや酎ハイの販売もしているという天国のような場所なのだ。
それでは、この素敵な出会いに、乾杯ッ!
ブハーッ!
一人だけコーヒー缶の人がいるが中身はワインだぞ!
もちろんLotusさんだ!
ベース初心者のLotusさんと、ドラム初心者の私、そしてギター少々のT川氏、3人でのつたない演奏を山根さんに聞いてもらう形となった。曲が終わるたびに山根さんが椅子の上に立ち上がってスタンディングオベーションをしてくれる。嘘だがほぼ本当。楽しい時間になった。
さあ、ここからが本番?ですぞ!
山根さんにリクエストをいただいた大衆酒蔵ふじ。電話予約は受け付けておらず、わざわざ来店し大枚をはたいてからこの日の予約を取ったのだと前日の宴でT川氏がLotusさんに嘘をついた。そしたら、それを本気にして涙を流しながら感謝したという笑い話を聞いた。Lotusさんらしい、あまりに素直過ぎて詐欺にあわないか心配なレベルである。
さあ、ココへ来たらもちろんコレ。神様、生ビール大ジョッキ3杯と、さっきのワインで少し酔ってしまったLotusさんはレモンチューハイで行きましょう。写真の向こう側で大酒飲みブロガー二人が同時に撮影しているのを見てT川氏が大笑いしていた。
さあ、ではついにこの瞬間がやって来ました。長い時間と距離を越えて、ブログというバーチャル空間からリアルミーティングで楽しい大酒を酌み交わそうではありませんか!
乾杯ッ!
ングッ、ングッ
ブハーッ!
最強!
おかわり下さい!
山根さん、ふじ名物をどんどん食べてください!
ニラ玉。
生活習慣病を患う私にとって高コレステロールな食べ物はこれ以上にないご馳走だ。
Twoサバの塩焼きアンドTwoサムアップの図。動物性脂が心に沁みるぜ。
刺し盛り。
中トロ、シメ鯖、コチ。
大酒飲みの夢がどんどん広がる。
「なんでパンツ山根という名前にしたんですか?」
なんとなく質問してみると、その前はクズ山根だったことを思い出した。凄いネーミングセンスだ。パンツの理由はそのうちご本人が記事にするだろうからここには書かないが、やはり雑学王の名を欲しいままにしてきた山根さん、くち数は群を抜いて少ないのだが、発する会話の内容がいちいち我々の納得感を生ませる。さすが、もっと話を聞きたいのだ。
Twoアカボシ大瓶アンドTwoサムアップの図。ビールは世界を救う。
おっと!名物鶏のから揚げ。山根さん、これはぜひ食べて帰っておくんなまし。高脂血症の敵、から揚げは神様からの贈り物です。
ムムッ!
こ、これは、、、
痛風街道まっしぐら、数値正常範囲の壁を打ち破り突き進む私の宿敵、キング・オブ・ザ・プリン体の名を欲しいままにする白子ポン酢!
クーッ!最強!
You!リンチ!
アナタにならリンチされても一生ついてゆきます、どこまでも。
反対側から撮影した天ぷら盛り合わせ。
宴も高輪プリンスホテル。名残惜しいがお開きの時が来た。さあ、皆の衆、それぞれの旅立ちの時間だ。最後に禁断の背徳食物、ラーメンを食べて帰ろうではないか、諸君!
などという訳もなく、もちろん2軒目。グヒヒ。
店前にいた呼び込みの店員に誘われるがまま格安を謳う居酒屋の暖簾をくぐった。
飲み放題が1280円とリーズナブル店に見えたが、ひとり2オーダーシステムだそうで、それなりの値段はかかる。気をつけろ、甘い言葉とクライベイビー、泣かないで舘ひろし。
ポテト茶碗、じゃなかった、皿だ、あ、サラダ。
串焼き諸々。ここで意外と好き嫌いが多いことが判明するLotusさん。T川氏は山根さんから調味料の魔術師と言われた。本当は小食なのであまり食べない山根さんは少しづつ料理を頬張っていた。
〆のチャーハン、これを頼むことは法律で決まっている。
さあ、今度こそ別れの時が来た。山根さんは明日帰阪し、残りの3人はそれぞれの用事に向かって歩き出す。
ガシッ!
また必ず会いましょう!
その時まで!
あ、でも最後にラーメンで〆ますか?
あたり前だのクライベイビー泣かないで猫ひろし。勢いで入ったのは最近できた二郎リスペクト系ラーメン屋「麺でる」
T川氏はもう胃袋に二郎系が入る隙間がないということで、少し少なめのメニューを頼み、意外だったが山根さんも我々と同じ小ラーメンを頼んだ。
おお!すごい!さすが若手の新進気鋭大酒飲みブロガー山根さん。最後にもう一杯ビールですね。素晴らしい!
私は水で乾杯、なんだかスミマセン。
ドーン!
来たぜ。
なんとなく缶ビールを持つ手がサマになる山根さんの左腕。
いただきます!
太麺だがモッチリと柔らかい麺である。味は二郎系を正々堂々と受け継いだ正統派の濃厚とんこつ醤油スープ。これは旨い。今回ニンニクマシでお願いしたので帰宅後は家族に煙たがられるだろうが気にしない。おとっつあんはニンニクをマシマシしたいのだ!
チャーシューはしっかり焼いてある派である。ほろり柔らか系が好きな私には咀嚼が少しつらく感じられたが許容範囲内である。飲みの〆にガッツリ身も心も満たしてくれた一杯であった。
と、ここまで書いたがこの後の写真がない。それもそのはず、この時点でスマホのバッテリーが切れてしまったのである。
この後、再度4人でガッシリと固い握手を交わし、山根さんはハイアットリージェンシーへ、残りの3名もそれぞれLEXUS指定で呼んだハイヤーに乗り込み、明日へ向かって歩き出したのである。嘘だ。
メシツブ、メシツブ。
------
ああ、楽しい1日だった。
私は翌日別の用事があったため、駅まで見送りには行けなかったが、山根さんも東京一人旅を満喫していたのではないだろうか。
次回、いつ会えるかは神のみぞ知る。
しかし、駄菓子菓子。
また逢う日まで、逢える時まで、また吞む日まで、吞める時まで、別れのその訳は話したく八郎。
今から大酒飲み雑学王との再会が楽しみなのである。
ビールをこよなく愛する皆さま
であるからして
やっぱり今宵も
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
なのである。
ムフフフフ。



























