【昨日のビール】

ロング缶:2本

レギュラー缶:1本

芋焼酎ロック:4杯

 

【昨日の実績】

自転車:×

筋トレ:×

お菓子断ち:×

 

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そろそろブログを書かねばと思い立った。なのでスマホの中に溜まっていた写真を日付ごとに分けて下書きにアップロードした。そしたらなんと、下書きが9件もできてしまったではないか。これを見ただけで腕組みしてしまう私。うーむ、書く前から疲れてしまうような思考に陥ってしまった。まあ、気にしないでおくか。

 

 
とりあえず先日、出社した時に食べた油淋鶏弁当の画像を載せる。杏仁豆腐付きで600円。ボリュームもしっかりしていて、最近のお気に入り弁当である。中華料理屋が作って売っているのを最近見つけたのだ。そしてお味は非常に旨し。
 
この日もこの弁当を買ってオフィスに戻る途中、見覚えのある顔が前から歩いてくるのに気づいた。我が社の若手男性社員である。まだ20代半ばの彼は身長が低くて非常に痩せている。仕事がデキるとはお世辞にも言えなくて、どちらかというとみんなからイジメられ、いじられキャラであり、お荷物あつかいされるような可哀そうな存在である。しかし彼とは仕事で直接絡まない私は、その顔を見るとなるべく話しかけるように心がけていた。
 
先日、そいつが退職するという話を他の人から聞いた。なるほどな、と思った。実家は遠くにあり、今は一人暮らしをしている彼は、いつか故郷に戻りたいと言っていたのだ。今、彼が担当している仕事は、もともとの業務から外れてしまい自身が望んでいるモノなのかは不明である。職場でも一人でいる姿をよく見かけるので、仕事を辞めると言っても意外ではなかった。数年前に話した時は節約のため、食事もギリギリに切り詰めていると言っていた。彼があまりにもガリガリに痩せているので、食べ物くらいはきちんと食べなさい、とアドバイスした記憶がある。
 
数年前、会社の飲み会が終わった後に彼を誘って飲みに行ったことがある。そこで彼の人生相談や、これからの仕事への向き合い方、恋愛相談、節約術、肝臓の鍛え方など、ビールを大量に飲みながら話した記憶なんて、これっぽっちも残っておらず、大酒飲みの私はその彼とワイワイガヤガヤ、その記憶がなくなるまで飲んだということは言うまでもない。
 
そんな彼が弁当をぶら下げている私の前方からテクテクと歩いてきた。なのでいつものように声をかけた。
 
C「風の噂で聞いたけど、会社辞めちゃうんだってね。寂しくなるじゃないか。実家に帰るの?」
 
若「はい」
 
C「そうか、仕事は見つかったの?実家だからしばらくは大丈夫だろうけど、とりあえず働かないと生活できないからね」

 

見た目もガリガリ君の痩せたままで、数年前から相も変わらず節約生活を送っているだろうことが分かる。老婆心ながら彼の今後を心配した。着ている服も数年前から変わっておらず、なんとなく放っておけない彼の顔を見ながら私の方が少し不安になった。突然話しかけられたその節約若手くんは、軽く頭を下げるとポケットから素早く自分のスマホを取り出して無言のまま何やら検索し始めた。

 

C「確か、今日が最終出社日だったよね?」

 

なんとなく聞いていた情報を確かめた。

 

若「はい」

 

そう言いながら、彼はやはりもじもじとスマホの画面を何度もタップしている。タップしている、と思ったら突然笑いながら私の方にスマホの画面を見せてくれた。

 

若「いや、FIREしようかと思ってるんですよ」

 

ん?ファイア、、、おお!君はスティービーワンダーが宣伝していたあのコーヒーを知っているのか?ていうか、コーヒーする?ということは喫茶店で働くのか?

 

頭の中が良くまとまらないまま、そのスマホ画面を見ると、なんだが分からないが折れ線グラフが急激な右肩上がりになっているのが見えた。

 

若「投資で2億たまったんですよ。いろいろやってて、だいたい年間500万くらいは不労所得として利益が出るので、もう働かなくてもいいかな?って思っています」

 

C「。。。」

 

FIREとは缶コーヒーの事ではなく「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉というのはなんとなく知っていた。

 

C「そ、そうか、ヤルのう、チミ!」

 

笑顔の節約若手くんの表情を見ながら、私はあんぐりと口を開けて羨望のまなざしのまま、憎しみ、憎悪、怨恨、詐欺、恐喝、脅迫、窃盗、強盗、殺人、完全犯罪、などという言葉を思い浮かべながらその場を離れた。

 

に、2億か、、、

 

クソーッ!やってられっか!

 

 

やってやったぜ!もちろん一人で。

 

 

175g、547キロカロリー。

 

やり過ぎなんかじゃないぞ!

 

クソーッ!

 

 

 

そんな、驚愕の日の思い出話なのであった。

 

 

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気を取り直した私は一つだけ後悔した

 

何をどうやったらそんなに儲かるのか?

 

それだけでも聞いておけばよかった、、、

 

しかし後の祭り

 

彼との連絡経路は出社した時の顔合わせのみ

 

金輪際そのチャンスは全くないのだ、、、

 

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

今夜はヤケ酒である

 

であるからして

 

やっぱり今宵も

 

キンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである。

ムフフフフ。