【昨日の酒量】
ロング缶:2本
レギュラー缶:1本
芋焼酎ロック:4杯
【昨日の実績】
自転車:×
筋トレ:×
お菓子断ち:〇
お菓子断ちを頑張っている。
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今週の初めは出社の日だった。在宅勤務が中心の私は週に1日程度の出社をしている。出社した日の昼食は露店で売っている弁当かラーメンになってしまうのが常だ。そしてこの日は、先日行った八王子のデカ盛り中華屋「大進亭」で食べたチャーハンセットの余韻が残っており、どうしても大盛りの食べ物、特にラーメンが食べたかった。なので若手くんを誘い早い時間にオフィスを抜け出して、何度か行ったことのある家系ラーメン屋を目指した。
家系ラーメンには常習性があり、無性に食べたくなる時が定期的に訪れる非常に危険な食べ物だ。禁断症状が現れると、眼がチラつき、手が震えだすとともに、口の端っこからヨダレが流れ出す。そして白眼を剥きながら全身が痙攣し始めるのだ。嘘だ。
嘘だが、それくらい食べたかった、その目的のラーメン屋の前に行くと、驚愕の事実が判明するのである。
「準備中」
そう書かれたプレートが店の入り口にぶら下げてあり、店内を覗くと照明もついておらず、人もいないようである。マジか、クソーッ!せっかく早い時間に抜け出して遠くまでやってきたのに、こんなことってあるのか?私は怒りと禁断症状に全身を痙攣させながら悶えた。
「家系ラーメンが食べたい」
今の私には、その言葉しか見つからない。脳内はあの家系ラーメン独特のコッテリとんこつ醤油ラーメンの味で一杯なのだ。今日、ここで是が非でも家系ラーメンを食べなくては一生後悔するだろう。年老いて我が人生も終わりに近づき死の前日、この日のことを思い出しながら私はポツリとつぶやくのだ。
「な、なぜ、あの日、私は家系ラーメンを食べなかったのだ、、、クソーッ、こんなことになるなら、店の窓をブチ破ってでも中に入って食べておくべきだった。ああ、あの日に返りたい。」
そう言い残して寂しくこの世を去るに違いないだろう。このままではいけない。そうだ、今という時はもう二度と返ってこないのだ。行こう、ネクストステージへ舞い上がる時が来たのだ。急げ、急げ、そんな私。よし、タクシー移動だ、若手くん!運よく近くに停まっていたタクシーを捕まえると有無を言わさず飛び乗り運転手にこう言った。
「前の車を追ってくれ、じゃなかった、ラーメン博物館お願いします。あと、若手くん、タクシー代は割り勘ね。」
飲み鉄精児屋、じゃなかった、おお!六角家だ!屋号にちゃんと家がついている、夢にまで見た正真正銘の家系ラーメンだ!やった、やったぞ!
運よく席も空いていてすぐにテーブルへ案内された。
私は大盛り、若手くんは中盛りを頼んだ。年齢から行くと逆のようだがそれは気のせいだろう。
ドーン!そんなに待たずにやって来たのは若手くんの中盛りラーメン。
ドーン!そしてそのあとすぐにやって来た私の大盛りラーメン。店員さんが若手くんの目の前に置きそうになったので、手を挙げ、力強くこう言う。
「あ、こっちです」
ちょっと驚いたような表情をした店員さんに笑顔で会釈すると、目の前に出現した大盛りラーメンを見つめる。逢いたかったよ、惚れ惚れするぜ。恋い焦がれた家系ラーメンとやっと出会えたのだ。生きててよかった。もう、死ぬ前に後悔なんてしない。しないぞ。
横から見た図。やはり麺の盛り具合が違う。
この、醤油と豚骨スープから抽出されたであろう芳醇な香りが私の鼻の中を包み込み、嗅覚を破壊しながら食欲をブスリと刺激する。ああ、もう堪らない。いただきます!
モッチリ太ストレート麺は、ツルリと口に入ると心地よい弾力で歯ごたえのあるたまご麺。スープは醤油の味が強めのとんこつ醤油スープ。見ての通り濃厚でパンチのあるコクと脂が食欲をそそる。レンゲですくってズルっと口に飛び込ませると、コッテリしっかりしょうゆ味が舌の上を滑りながらぷわーんと旨味を残して喉の奥へ流れてゆく。行かないでおくれ。
家系ラーメン特有のホウレン草はそんな濃厚味に染まった口の中をリフレッシュしてくれる。そして奥に見える大きな3枚の海苔も家系の特徴で、これに包んで麺をすすると、味変してこれまた最高、やめられまへんな。
六角家のチャーシューは柔らかくて、箸で持ちあげると、ポロポロ崩れそうになるくらい煮込まれていた。
ここの大盛りラーメンも結構手ごわい量である。食べても食べても減らない麺で、嬉し恥ずかし原宿キッス。
ブハーッ、もちろん完飲完食、雨あられ。鬼のパンツは良いパンツ。
若手くん、スープを残しやがったな。まだまだ青いぜ、フッ。
大満足の家系ラーメンを堪能した私なのだが、一つだけ苦言を呈すことにする。ラーメンは文句をつけようがない旨さだったのだが、席が良くなかった。長方形で片側3人ずつ座れる6人掛けのテーブルで、真ん中を卓上パーテーションで仕切られている席に案内された。我々は2人なので、その片側に座ったのだが、ラーメンが着丼して食べ始めるとすぐ、向かい側の席に男2人、女1人の若い3人組が座った。これが何とも気まずいのだ。
卓上パーテーションは透明のプラスチックでできており、我々がズルズルと美味しそうにラーメンをすする姿が丸見えなのである。一緒に来た友人ならまだしも、さっき会ったばかりの全く知らない人の目の前で、アツアツラーメンをフーフーしながら食べるのは、なんだか恥ずかしく、せっかくの美味が半減してしまう結果となってしまった。残念、無念、ボクイケメン、今食べたのは、家系ラーメン。
という訳で、ある初冬の昼下がり、麻薬取締法違反対象にあげられてもおかしくないほど常習性のある危険な家系ラーメンを食べた日の話なのであった。
メシツブ、メシツブ。
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今宵は華金ではないか。
今日は飲むぞー
あ、今日もだった
しかし、その前に
宿敵、かかりつけ医との戦いがあるのであった
決戦は金曜日
ビールをこよなく愛する皆さま
それが終わったら
やっぱりコレ
キンキンに冷えたビールで
乾杯ッ!
なのである。
ムフフフフ。














