【昨日のビール】

ロング缶:0本

レギュラー缶:0本

芋焼酎ロック:0杯

 

【昨日の実績】

自転車:×

筋トレ:×

お菓子断ち:◯

 

 

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突然の禁酒期間が襲来してきた。気を抜いていた私は非常に戸惑った。1日で済むだろうと油断していたら、なんと1週間ほど禁酒しなくてはいけないなどと言っているではないか。いったい誰だ?そんなことを言うのは。

 

しかし、いくら文句を言ってもこの状況は変わらないわけで、とりあえずは突然訪れた禁酒状況を受け入れるしかなさそうである。クソーッ!

 

禁酒2日目。

この日は休暇を取っていた。午前中からやるべきことがたくさんあって、しかも体力的に結構ツラいことをしなくてはならず大変な思いをしていた。その後、外出してすべての所用が済んだのは16時頃であった。その時点でこの日も酒が飲めないと分かっていたので、気分はやけっぱちである。このやり場のない怒りをどこにぶつけようか?と思いながら鼻息を荒げ、行きつけのスーパーへと向かった。

 

ビールが飲めないことが分かっているので、強炭酸でも飲むか、と決め込んでいたが自宅の冷蔵庫にあった強炭酸レモンは全てなくなってしまった。なので追加購入が必要である。大きめのモノを2本と500mlを4本手に取り、買い物かごに入れた。あとはツマミだ。贅沢なものを食べたいところだが酒も飲めないのに豪勢な刺身なんか食べたら虚しいだけである。なんか罪悪感に包まれるような、どエラい悪いことがしたい。周りの人が目を覆いたくなるような、そんなえげつないこと。さて、何があるかな?


そ、そうだ!アレとアレを買って、そしてあーして、こーして、こうやって、こんなこと、え?そんなことまで?いいの?まぁいい、しちゃおう、やっちゃおう。ムフフフフ。そして強炭酸と一緒に食べて、ウヒヒヒヒ。

 

会計を済ませたら大きく膨れた買い物袋をぶら提げて帰宅した。家には誰もいないことがわかっている。家族全員遅くなると聞いていたので自由気ままな独り暮らし気分である。悪いことをするには最高のシチュエーションである。チャンスだ。

 

まずはお湯を沸かしてと。ヤカンに水を入れキッチンのコンロに置いて火をつける。私は自由の身だ。何をやっても誰にも文句を言われないぞ。今だけだが。ニヤニヤしながらお湯が沸くのを待つ。


突然、部屋の奥でガタン、と音がしたのでとっさにクルリと振り返る。息を殺して部屋中を見て回るが誰もいない。なんだ、隣の家のドアが閉まった音だった。フーッ。

 

ケトルがピーッとなり始めたのを聞いて再びニヤけてしまっている。火を止めるとパッケージのビニールをバリっと破り捨ててフタを開ける。中から小袋を取り出してその中にお湯を注ぐ。そう、今日、私はごつ盛りのとんこつラーメンを全て食べきるのだ。塩分大量、脂たっぷり、カロリー最高潮、背徳感満載の、あのとんこつラーメンの匂いにヨダレをたらしながら3分間待つのだ。焦るでないぞ。

 

ピピッと音が鳴り、セットしたアラームが3分経ったことを知らせると、テレビの前に陣取ったテーブルの上にキンキンに冷えた強炭酸水レモンとごつ盛りカップラーメンを置く。念のため辺りを見回すが誰もいない。ウヒヒ。


では、いただきます。両手を合わせ、箸を親指と人差し指の間に挟み一礼する。ごつ盛りなので、細い麺が大盛りでギッシリ入っているカップのど真ん中に箸をズドンと突き刺す。そして一気にすくい上げると、これでもか、と言わんばかりの大量細麺がその箸に引っかかって来たではないか。惚れ惚れするぜ。その麺を口元に持って行き、おちょぼ口の形にしてフーフーと息を何度が吹きかける。ここでナマ唾ゴクリ。


そろそろ麺が冷えただろうという頃合いを見計らって、おちょぼ口を一斉解除。大口をぐあーんと開けたら箸をそのど真ん中に持って行く。アムッと口を閉じて大量の細麺を完全にホールド。ズルッ、ズルッとその全てを口の中に溜め込んだら、モグモグモグモグ、ゴクリッ。

 

ンゴーッ!

うまーぃ!!

 

強炭酸水をゴクッ、ゴクッ。


ムーッ!カバ、昨日!

あ、違った、最強!

 

汗を拭き拭き、麺をズルリと最後の一本まで食べきったらお次はスープだ。カップを両手に持ったら優勝力士の盃のポーズで天を仰ぐ。ゆっくりと角度を上に向けながらゴクリ、ゴクリと独特のとんこつスープの味と香りを楽しみつつ、明らかに多すぎる塩分を摂取しているという背徳感に打ち勝つべくゴクゴク、ニヤリ。

フーッ、完飲だ。

完封だ。

完全勝利だ。

 

何か月ぶりかに味わった、カップラーメンで至福のひと時を過ごした私だが、今日はこんなもんで終われないぞ。なんてったってビールが飲めないのだ。それ相当の報いを受けるべきである。スーパーから持ち帰った買い物袋を手元に引き寄せ、中をガサガサッと探ると、あったぞ。その危険なモノを取り出した。

 

善良な大酒飲みである私は、その極悪非道で罪なモノを目の前に一瞬たじろぐ。果たしてこんなことをしてよいのか?さっき、ごつ盛りのとんこつラーメンをたいらげたばかりだぞ。おそらくこんなことをして良いのは生活習慣病患者である今の私にとって1年に一度、いや、4年に一度あるかないかのオリンピックイヤー。ええぃ!今日がその時だ!

 

両手でその悪の根源を鷲づかみにして左右反対方向にビリリと引き裂いた。ウワーッ!厚切りポテトチップスうす塩味、160gだ!よーし、こうなったらやるしかない。大きなチップを片っ端から食って食って気絶してやるぜ!


バリバリ、ボリボリ。クーッ!何か月ぶりだ?この味は。気分は最高裁判所、極刑間違いなしである。ウッ、ウウッ、涙がにじむ。思い起こせば数か月前。健康診断を前に、減らなかった体重、および、かかりつけ医からの脅迫、誹謗中傷、イジメ、恐喝、拷問、打ち首、島流しなどの嫌がらせを受けた血糖値の上昇疑惑。その恐怖により、別れを告げたポテトチップスとの悲願の再会である。涙無くして語れるだろうか、ああ、語れるに決まっている。

 

ムシャムシャ、モリモリと、あっという間にポテトチップスの大袋は空っぽになってしまった。せめてもの償いとして、飲み物は牛乳にチェンジしたが、糠に釘、暖簾に腕押し夏の日に、しず心なく花の散るラム酒飲みたい。

 

ビールが飲めないという鬱憤を見事にはらした私は、2日目の禁酒に突入。満たされた心で健やかに眠ることができたのであった。

禁酒大成功である。

 

メシツブ、メシツブ。

 

この禁酒は、まだまだ続くのか?

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

その答えは、次回のブログで。

 

腰ね!

 

あ、またね!