【昨日のビール】

ロング缶:2本

芋焼酎ロック:5杯

 

【昨日の実績】

自転車:×

お菓子断ち:×(フルグラをバリバリボリボリ)

 

昨晩の夕飯はヘルシーメニューで決め込んだのだが、当たり前のことで腹が一杯にならず、もっと食べたい欲求が増した。だからといってお菓子を食べるのは後ろめたいので少しでも気休めになるかとシリアルを食べた。映画館で食べるポップコーンのようにフルグラをバリバリボリボリと、、、

果たしてこれはヘルシーなのか、そうではないのか。

あまり気にしないでおこう。

 

 

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今回は禁酒劇場完結編である。


訳あって昨年末に突如、医者から飲酒を控えるようにという指示を受けた。その訳とは食道がんの初期症状と同じような症状が常々出ていたので胃カメラを飲むことになったのだ。約1ヶ月間の禁酒生活を強いられ、日々の禁酒状況をここに記してきた。

 

 

そして本日は上記にある昨日のブログの続きである。

 

最初に、昨日書いたブログの内容が間違っていたので訂正しておく。食道がんの初期症状をいくつか書いたが、本当は特に自覚症状がないのが食道がんの初期の特徴だそうである。症状が出始める頃には、がんがかなり進行した状態になっているそうで、非常に恐ろしい病気なのだ。咽頭がんも同様だそうである。

 

私の場合は、食道がんの症状にぴったり当てはまっていた。いつも喉に違和感を感じていたし、つかえ感もあり、咳が出る、声がかすれているといった具合だ。ネットでいろいろ調べるといろんなことを想像して恐ろしくなってきた。一人であれこれ考えるときはロクなことが無いのだ。なので、考えないようにするか、結論を早く出すのが一番である。私は病院で受診することを選んだ。

 

かかりつけの病院で受診すると、生意気な坊ちゃん刈りの若造医師が胃カメラ検査の日まで酒を控えるようにと言った。私に対して極刑を宣告するようなそんな残酷な診断を出してきたのだ。期間は約1か月である。

 

大酒飲みの私が年末年始に禁酒などできる訳もないと思っていたのだが、事が事である。可能な限り頑張ろうということで禁酒劇場ブログを毎日書いてきた。結果は8日間の禁酒、残りの18日間は飲んだというものだった。これは禁酒というのか?休肝日といったほうがふさわしのではないか?という声が聞こえてきそうだが気にしない。私の中では辛く苦しくも、立派な禁酒生活だったのである。

力強く!

 

そして迎えた1月8日は成人の日でもある胃カメラ検査の日。前日はさすがに酒を抜いて、食事も18時過ぎに済ませた。その日は朝から腹ペコ青大将状態でニョロニョロと病院へ向かった。11時の予約だったので15分前に到着すると検温をして軽い問診を受けた後に検査前準備室に移動した。そこにはタメ口しかきかない40代半ばのぽっちゃり看護婦がなにやらカップを持って待っていた。

 

看「cornさん、これ飲んで。胃の中の空気を抜くやつだから。一気にぐっと飲んでね。」

 

私はこの人とは友達じゃないので敬語で受け答えをした。

 

C「分かりました」

 

左手をくの字に曲げ、甲を左の腰に当てると上を向きながら右手に持った紙カップをグイッと煽った。一気飲みだ。

くーっ!カッコいい!

 

看「はい、じゃあこっち来てねー」

 

ベッドが置いてある明るい検査室に通された。ベッドに腰掛けると局部麻酔用のスプレーを左右の鼻の穴に噴射される。ツンとしたが、大したことはない。そのまま待ち状態になった。しばらくすると、またぽっちゃり看護婦がやって来て今度は液体の麻酔を鼻の穴に流し込んだ。

 

看「我慢してねー、これが最後の麻酔だよー」

 

相変わらずタメ口で、私はまるで幼稚園児のような扱われ具合である。液体の麻酔はトロリとした透明の液体で鼻の穴から喉にかけてゆっくりと流れ落ちて行った。少ししびれるような感じで、歯医者で歯茎に打つ麻酔と同じような感覚が喉に現れた。

 

胃カメラは過去に何度が飲んだことがある。鼻からやるやつと口からやるやつと両方経験済みなのだ。医者には最初に鼻からやってほしいというリクエストを出していたので、鼻から喉にかけた麻酔をしているのだ。昔、口からやった検査は息苦しいうえに言葉を発するのが大変だったので鼻からの検査の方が良いのだ。

 

しばらくすると坊ちゃん刈りドクターが現れた。

 

医「cornさん、お久しぶり。では早速検査に入るねー」

 

C「あ、どうも。よろしくお願いします」

 

私は声がかすれているうえに、緊張していたのか蚊の鳴くような声しか出なかった。恥ずかしい。

 

C「先生、今朝がた血圧の薬を飲んできたのですが、それがまだ喉に引っかかって残っているみたいなんです」

 

検査当日、普段服用している薬だったら7時までに飲めば検査に支障がないということだったのでそうしたのだが、いつも通り薬が喉の途中に引っかかってしまったようで溶けていない感じがあったのだ。事前に伝えておかないと、モノスゴい腫瘍がある!と誤診されてしまいそうで怖かった。

 

医「あ、そう。じゃあ、それも見て見るねー。」

 

こいつもタメ口のままだった。

 

黒く細長い管のようなカメラにゼリーを塗ると、坊ちゃんは私の左の鼻の穴にスルリと入れてきた。私の目の前にはモニターが置いて有り、カメラで映し出すリアルタイムの映像が確認できるようになっていた。便利なような、恐ろしいような、そんな不思議な感覚で検査を受けることになったのだ。

 

医「じゃあまずは食道から診ていくねー」

 

モニターにはまさしく「ザ・人体の中」という感じの映像が映し出されていた。うにょうにょと動く私の咽頭や声帯が映し出されている。

 

医「あーっ、て言ってねー」

 

声帯の前にカメラを置いて坊ちゃんはそういった。

 

C「あーーーー」

 

医「はい、大丈夫だよー」

 

そう言われるとカメラはいよいよ食道に入って行った。

 

医「はい、薬は引っかかってないよー」

 

映し出された食道の映像にはきれいなピンク色の内壁が映し出されており、そこに引っかかっているはずの薬は全く見えなかった。

 

C「あれ?おかしいですね、、、」

 

私がそう言っていることなど全く気にしない様子の坊ちゃんはどんどんカメラを中に進めて行った。途中、うっすら白く見えるブツブツのようなものが複数見えたが、坊ちゃんはカメラをとめることなく奥へとすすむ。ポイントとなりそうな部分でカシャカシャと写真も撮っていた。

 

「こんなところに何か原因があるのか、、、」モニターを見ても私には何があるのか分からない場所を複数個所撮影していた。

 

医「はい、ここが胃の中ね」

 

胃液を吸い出したり空気を入れたりしながら私の胃の中を何か所も撮影していた。

 

医「はい、次は十二指腸ね」

 

もっと奥までカメラが潜入していった。数年前、前の職場でいろいろと大変なことが起きて十二指腸潰瘍を患ったことがある。その時も胃カメラを飲んだのだが、その時十二指腸には舌にできる口内炎のような姿をした大きな潰瘍がクッキリ写っていたのだが今回見た十二指腸はきれいなお部屋、クッキリ、スッキリだね!ウフッ♡といった感じだった。

 

医「いったん、ここまでねー。最後はカメラを抜きながらもう一回食道を診るねー」

 

坊ちゃんはそう言いながらカメラを手元に引き寄せて行った。途中何度も同じ場所を撮影していたので、そこに何かあるのだな?と素人の私は直感的にそう思った。

 

検査が終わると坊ちゃんはすぐに診察室を出て行き、入れ替わりでぽっちゃり看護婦がまたやって来た。

 

看「はい、お疲れさまー。荷物を持って準備できたら、そのまま診察室3番に入ってね。先生待ってるから。」

 

顔は見なかったが、看護婦は少し笑っているようだった。ダウンジャケットと荷物を手に取ると、私は足早に診察室へ行った。いよいよ判決の時が来たようだ。ドキドキ、ドキドキ。

 

高鳴る心臓をむりやり抑え込むように冷静を装い裁判所である診察室のドアをノックした。

 

医「どうぞー」

 

C「失礼します」

 

医「はい、cornさん。今回カメラで食道から胃、十二指腸まで診たけど、とってもきれいですね。悪いところは無し。胃に一個ポリープがあるけどこれは悪さする奴じゃないから大丈夫だね。たぶん今回は逆流性食道炎とみて間違いないでしょう。あとは、お酒の量をきちんとセーブして、飲み過ぎないように注意だよ。まあ、毎年とまではいわないけど3年に1回くらいは内視鏡検査をした方がいいね。以上。何か分からないことある?」

 

坊ちゃんはそう言って私の方をチラリと見た。

 

無罪だ。

無罪が確定した!

やった!

やったぞ!

私は噴き上がる満面の笑みを堪えることができず、そのまま立ち上がり、坊ちゃんを抱き寄せると後頭部の刈り上げをものすごい勢いで上下に撫でながらこう言った。

 

C「アナタねぇ、タメ口ばっかきいててムカつく野郎だけど、本当はイイ人なんだね!ありがとう!」

 

というのは真っ赤な嘘だが、喜びを抑えきれない笑顔で礼を言うと閉められたドアをそのままブチ破って待合室へと飛び出した。

 

自由だ!自由の身なのだ!私は会計も忘れて自動ドアから外に出ると、道行く人々にハイタッチおよびハグをしながら商店街を行ったり来たり。通報されて即座に不自由の身となってしまった、というのもただの妄想。

 

診察の最後に坊ちゃん先生から何か薬を出そうか?と聞かれたがキッパリ「不要」とだけ申し述べて会計を済ませると速攻で家族全員に「無罪確定、誤認逮捕」というLINE報告をした。

グヒヒ。


そしてもちろん頭の中はその日の夜の晩酌以外、何も考えられなかったcornなのである。

ヒャッホイ!

 

メシツブ、メシツブ。



 

昨日、今週の金曜日に受診しなければいけないという内容を書いたが、それは生活習慣病の方の受診で、別件逮捕なのである。あの宿敵かかりつけ医との対決、および1か月前に実施した血液検査の結果発表という名の最高裁判所による判決が言い渡されるのだ。

なんとも通院だらけの2024年幕開けとなったのである。

やれやれ。

 

 

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昨日の晩酌。

 

 

 

豚汁を作った。家族全員大好物なので喜ばれた。

 

 

塩茹でブロッコリー。マヨネーズやドレッシングは付けずに食べた。素材の美味しさを味わったのだ。旨し。

 

 

普段は木綿豆腐を食べるのだが、この日は絹ごし豆腐だった。こちらも醤油はかけずにかつお節とネギでいただいた。旨し。

 

 

今宵はヘルシーメニューで参ろう。無罪判決も出たからね。

 

明日は華金、そしてかかりつけ医との戦いの日でもある。

決戦は華の金曜日、、、

 

ビールをこよなく愛する皆さま

 

有罪でも無罪でも、華金は楽しむしかない

 

でもその前に


今宵もキンキンに冷えたビールで

 

乾杯ッ!

 

なのである。

ムフフフフ。