禁酒劇場・18日目

訳あって突如、医者から飲酒を控えるようにという指示を受けた。約1ヶ月間の禁酒生活を強いられたのだが、この大酒飲みの私のことである。果たして医者から言われた通りに酒を我慢できるのか？日々の結果をここに記してゆく。

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目標まであと、9日、禁酒開始から18日目。

現在7勝10敗。

このまま負け越すというのか？

どうなんだ？

corn!

昨日は妻が仕事納めの日だったので、朝早くに一人出かけて行った。昨日からスペシャルゲストとして妻のお母さんが遊びに来てくれているので私はホストとして、おもてなししなくてはならないのだ。優しいお母さんなので気を使うことも一切なく、子供達と一緒に笑い話でゲラゲラと楽しい時間を過ごした。おまけに、お母さんは私達が普段放ったらかしにしているいろいろな所の掃除までしてくれて頭が下がるばかりなのである。

早上がりで帰って来た妻と入れ替わりで、私は最近やっていなかったサイクリングに出かける事にした。正月太り対策としてもそうだが、なにより身体を動かしておきたかった。体重の増減がないとはいえ、なんとなく気がかりになっていたし、久しぶりに汗を流したかったのだ。

サイクルウェアに着替えてレッツゴー1匹！今日はどこへ行こうかな？

時間は15時半。すでにお日さまは山陰に隠れようとしている。

この日、坂を登って個人的変態活動にいそしもうと思っていたのだが、なんとなく体調がすぐれないので大事をとってやめておいた。ひと山登ったらそのまま一気に坂を下って多摩川に出る。

多摩サイ左岸をグングン進むと不思議な光景が目に飛び込んできた。写真は撮れなかったのだが、おそらく北西の空に、ひときわ輝く星のようなものが見えた。最初は太陽に照らされた飛行機かヘリコプターだろうと思っていたのだが全く動く気配がない。なので宵の明星である金星かな？などと星座の位置を全く知らない天体シロウトの私は勝手にそう思っていた。

しばらくその星と思しき物体を見ながらペダルを漕いで進んでいくと、サイクリングロード沿いにある大きな物流倉庫の出入り口で交通誘導をしている２人組が見えた。寒い中ご苦労様です。でも2人で良かったな。1人だと会話もするタイミングがなく、寒さと孤独で精神的に辛いだろうな、などと考え事をしていた次の瞬間。先ほど見ていた空に目を向けると、あらま！どうした？さっきまで輝いていた物体が跡形もなく消えているではないか！

私は自転車のスピードを緩めて空の隅々をキョロキョロと眺めた。真上、東西南北の方向に目を向けてみたが先ほどの輝く物体はどこにもなかった。一体あれは何だったのか。おおよそ10秒間目を離した隙に、、、100メートルほど先を歩いていた女性2人組も空を見上げながら「あれー？」という声をあげていたので、もしかすると同じ物体を見てそう言っていたのかもしれない。狐につままれたような気分で再びペダルを漕ぎ始める私なのであった。