【昨日のビール】

中ジョッキ:9杯

ロング缶:1本

 

【昨日の実績】

自転車:×

お菓子断ち:◯


やったぞ!

お菓子断ちしたぞ!と言いつつ、外に飲みに行ったのでお菓子を食べる暇がなかっただけ。ただそれだけなのだ。


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昨日、午後に突然T川氏からLINEが入った。なんでも私が住んでいる街に仕事できているというではないか。それは何を意味するかというと「行きますかー」という暗号なのである。私にはすぐ分かるので、あまりセキュアではない。サケは?と言った感じの強度である。そして私もモールス信号で返した。「チチキトク。イキマスカ。」


レッツゴー2匹となった我ら呑み助2人組は、仕事が終わると30秒で店を予約して、30分後に落ち合った。


T川氏が先に店に着いたので、私は後を追うように全速力で向かうのだった。脇目も振らずに息を切らせて突っ走る。私を信じて待つ友がそこにいるのだ。必ず行くと約束した私を信じて待つ友のもとへ。走れ!corn!セリヌンティウスは疑うことなく待っているだろう。しかし、そんなの茶番だ!嘘っぱちなのだ。その友情を踏みにじるかの如く、cornが頭に思い描くのは、ただこれだけ。全ては美味いビールを飲むため。ただそれだけなのである。ただのアホ。


というわけでT川氏と時間内に無事、会うことができた。処刑されずにすんたのだ。そして王様が我らに言った。「お飲み物は何にしますか?」



ドーン!

これしかない!



なんだかんだで久しぶりだね!乾杯っ!

ガチンとジョッキを合わせた音がたまらない。

ングッ、ングッ、ングッ。

ブハーッ!

メロスは安堵した。

しつこい、、、



よだれ鶏。うまい!



なんとかの焼き鳥。美味い!



えびせんべい。



つくね。美味かった。



ポテトサラダと鶏皮ポン酢。いいねー!



フライドポテト。ビールに合うね!


どんどん食べて、どんどん飲んで、あっという間にラストオーダーになった。私は明らかにビールを飲むペースが早かった。自分でも気づくくらいである。上機嫌でしゃべり倒し、気持ちが良くなってフワフワしているのだが、ラストオーダーと聞いたら放ってはおけない。


「ラストオーダーって、最後の注文ってことですよね?何杯も頼んでいいですか?」


タチの悪い酔っ払いになりつつある私に、優しい店員さんは笑顔で答えた。


「もちろん!どうぞ〜!」


ヒャッホイ!さすが!何がさすがか分からないが、ではジョッキ2杯ずつお願いします!マジか?



ドーン!

あれ?ちょっと計算が合わなくない?まぁ、いっか。ということで、アナタは2杯、私は3杯、外はそろそろ秋の気配。飲み切れるかがちょっと心配、、、



決して5人で乾杯するわけではない。あくまでも2人分なのだ。


途中、息子の友達のパパ友も家族でやってきたのでご挨拶する嬉しいハプニングもあったが、無事にビールを飲み切ると、会計をして店を出た。


早い時間から飲んだので時計はまだ21時前。ここで帰れば良い酒飲みなのだが、そんなことするわけない。私がもう一件誘ってしまうのであった。行ったことのない、超有名店に連れて行けと駄々をこねたのである。



じゃーん!

田中さん家に来た。初めてなのだ。



おっと!プレミアムモルツではないか!ヤッタ!

まだ飲むのか?と言わないでほしい。ただの酔っ払いなのだ。



なんだか美味しそうな串がたくさんあるではないか。とりあえず盛り合わせをお願いします!



ドーン!

あ、やっぱり頼むのだね。



乾杯っ!

今日も燃え尽きようではないか!諸君!

ちゃんと、飲み放題で頼んだもんね。

ビョーキである。


もちろんこのあと何杯飲んだのかは記憶にない。そして、おいしかった串揚げの写真は一枚も撮っていないという立派な泥酔ぶりである。


その後、何時に店を出たか分からないが、とりあえずT川氏を駅の改札口まで見送りに行ったのだけはかろうじて覚えている。そこから先は記憶ゼロ。気づいたら酷い二日酔いの頭で目覚めた今日の朝だったのだ。


もちろんリビングのテーブルの上には半分飲み残したロング缶ビールと、食べ終わった塩焼きそばの残骸が転がっていたのは言うまでもない。あれだけ飲んでも、やっぱり家で飲み直すプロの酒飲みなのである。


という、華金の夜の、お酒で結ばれた友情物語、楽しいお話なのであった。


メシツブ、メシツブ。