【昨日のビール】
ロング缶:3本
レギュラー缶:1本
芋焼酎ロック:4杯
【昨日の実績】
自転車:△(30分程度)
お菓子断ち:×(バタピー大量、、、)
ば、バタピーを大量に食べているではないか!なぜだ?なぜなんだ!
それは、昨日スーパーに買いに行ったからだ。
「週末くらい良いんじゃないの?」という悪魔の囁きが聞こえた。
というわけではない。
あえて私が叫んだのだ。
「バタピー食べたい!」
だから反省もしないし、なにも気にしなくてよいのだ。
ま、まして
こ、後悔なんて、、、
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2023年9月23日の土曜日。
この日はどんよりとした曇り空でいつ雨が降ってきてもおかしくない1日だった。なので自転車で走りに行くタイミングを躊躇していた。
妻は仕事で早い時間に家を出ていた。出ていくとき、寝ぼけマナコで「いってらっしゃい」とだけ伝えるのがやっとだった。前日は華金であり、しかも家に誰もいなかったのでヒッソリ、のんびり晩酌の時間を楽しんだ。もちろんたっぷり飲むに決まっているので二日酔いがひどく、見送りで起き上がる体力はなかったのである。
妻が出がけに何度も呪文のように言った。「今日は娘が一日中習い事に出るから、携帯電話用のモバイルバッテリーを必ず持って行かせて!」
「分かった、分かった」と答えた私なのだが、半分寝ぼけて聞いているのを見越した妻は、リビングのテーブルに付箋で大きく「娘ちゃん、モバイルバッテリーを忘れないように!」とメモ書きを残していた。
娘は10時に家を出ると言っていたので、私もそれに合わせて起きることにしていた。8時半にゴソゴソと起きだして子供たちの朝食の準備にとりかかる。息子は夕方から練習だと言っていたので当分起きてこないことが分かっていた。娘にスクランブルエッグとベーコンを焼いた。妻がみそ汁を作っていたのだが、それは食べないそうである。昔からみそ汁はあまり食べない子であった。
朝食を食べるとシャワーを浴びると言って浴室に入っていく娘。私がゆっくり食器を片付けていると、息子がまだまだ眠そうな顔をして起きてきた。
「おはよう、早いね」
私がそう言うと「履歴書を書くんだ」といってソファに座り込んだ。息子はアルバイトを始めるそうである。サッカーのシューズやらなんやらの値段が高いのに、それらの用品のあつかいは消耗品である。おまけに私立の学校に通っているのでしがないサラリーマンである我が家が火の車だということを息子は承知しているようだった。なので明日面接を受けに行くので履歴書を書かなくてはいけないそうである。ヤルな、息子。
「履歴書は持ってるの?」
「いや」
おいおい、履歴書を書くのに履歴書が無かったらどうするのだ。しかたなくネットでダウンロードして印刷してあげることにした。内容はもちろん自分で書いてくれ。
そうこうしていると娘がシャワーから上がりバタバタと準備を始めだす。髪を乾かして荷物をバッグに詰めて、着替えたりと忙しくしているとあっという間に出発の時間になった。
友達のお母さんが車で迎えに来てくれるそうなので、ちょっと早めに外で待つそうである。
「行ってきます!」
娘が風のように家を飛び出して行った。出かけるときはいつもこうである。
息子の履歴書を準備するためにPCを出そうとしたその時だった。重要なことを忘れていることを思い出したのだ。妻が唱えていた呪文である、モバイルバッテリーが目の前に置かれたままではないか。しまった!私は急いで娘に電話をかける。まだ家を出たばかりだ。間に合うかもしれない。すぐに娘が電話に出た。
「モバイルバッテリーを忘れているよ!取りに戻りな!」
早口で私が言うと、娘は静かに答えた。
「もう車で送ってもらっているから今日はいいよ」
今日はいいって、なんてことを言うのだ!そんなことになると私がお母さんに怒られるではないか。あれだけ口を酸っぱくして言われたことを忘れるなんて、どんな恐ろしいことが起きるか分からない。「あれだけ言ったのに!」という妻のものすごい形相が目に浮かぶ。恐ろしい!怖い!いやだ!私はすぐにLINEに変更して娘に連絡を取った。
「昼休みにお父さんが近くまでモバイルバッテリーを持っていくから待ち合わせしよう」
なんて優しいお父さんなのだ。娘のスマートフォンはバッテリーがすぐになくなるので、今日一日の習い事を終えるまで電池が持たないことは確実である。習い事の帰りは妻が迎えに行くことになっているので、その時にバッテリーがなくなっているとなると妻が発狂することは安易に予想できるのだ。優しいお父さんの真実の理由はこれであるのだが、、、
「12時半ころ近くに行くね」
娘にLINEでそう伝えると、驚愕の返事が返ってきた。
「ありがとう!でも、ダサい格好でこないでね」
おいッ!
コラッ!
貴様、何様だ!?
エッ?
自分が忘れて行ったモノをお父さんが届けてくれるんだぞ!
もう少し言い方があるだろ!
私は怒りに任せて返事をした。
「オッケー!まかせといて!」
娘には弱いのである、、、
12時半ちょうどに待ち合わせ付近に着いた。今日は娘のマウンテンバイクを借りてきた。私のロードバイクはスタンドがついていないため、ササっと停めることができないので、スタンドのついた娘の自転車を借りたのだ。
LINEで連絡を取りつつ待ち合わせ場所に近づくと交差点をはさんだ反対側に娘の姿が見えた。友達が2人一緒のようで娘はこっちにまだ気づいていないようである。息子と相談してダサい格好にならないようなTシャツと短パンを着てきた。これでバッチリだろう。モバイルバッテリーも忘れずに持ってきた。
いや、待てよ。あれ?大丈夫かな?
娘の自転車に私が跨っているところを娘の友達に見られていいのか?娘は現在中学一年生である。まだ反抗期ではないが最近やたらと私の格好に口出ししたり、荒い言葉で妻とやり取りし始めている。勝手に娘の自転車を借りてきて、お父さんがその自転車に乗っている姿を友達に見られたらどう思うだろう?
「あれ?○○ちゃんのお父さん、○○ちゃんの自転車に乗ってない?ね?なんで?なんで?」
なんていうことになったらどうだろう。夜、自宅に帰ってきた娘に
「もうっ!なんでアタシの自転車に乗ってきたの!みんなにバカにされて恥かいちゃったじゃん!なんで自分の自転車でこなかったの!?もう、お父さんなんてキライ!もう二度と口きかない!」
なんて言われたら、、、
マズい、イカン!どうしよう。私は頭をフル回転させた。とりあえず娘たちは私に気づいていない。頭をフル回転させると同時に自転車を急回転させて、少し離れたガードレール脇の目につきにくい場所へ素早く停めた。停めると同時に娘から電話がかかってくる。
「どの辺にいるの?」
おお、ジャストタイミング!
私は交差点の向かい側だということを伝えると娘が気付いて手を振った。私も振って返す。友達もこちらを見ている。大丈夫だ。自転車には気づかれていない。
フーッ。
信号が青になるのを待って交差点を渡ると娘に無事バッテリーを渡すことができた。娘は「ありがとう!」と元気に言ったら、そのまま友達と街の中へ消えていった。わたしはそれを見届けると、すぐさまマウンテンバイクに跨り来た道とは違う道を通って帰宅するのであった。やれやれである。
お使い完了。よくできました。お父さん。
という、妄想がらみの、実はなんでもない話であった。
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その日の晩酌。
塩じゃけが合ったので焼いた。
妻の煮込み。旨し。
キャベツの千切り玉ねぎスライス。
お豆腐さま。
揃いましたなアテの衆。
今日、ついにカラッとした気温の低い秋の気候に恵まれた。今までのあの蒸し暑い残暑が嘘のような日であった。もちろん自転車で出かけた。
いま、程よい喉の渇き具合である。このブログをアップしたらシャワーを浴びてお待ちかねの時間なのだ。
ビールをこよなく愛する皆さま。
キンキンに冷えたビールで、自電車に乗って疲れた体を労おうではありませんが。
であるからして
やっぱり今宵も
乾杯ッ!
なのである。
ムフフフフ。