【昨日のビール】

ロング缶:3本

芋焼酎ロック:5杯

 

【昨日の実績】

ランニング:△(6キロ)

お菓子断ち:×(柿ピー小袋×6)


豆苗をまた再生した。今夜食べようと思っている。

 


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昨夜は自転車に乗らず、ランニングに出た。実はその前の日、息子と二人で自転車に乗りトレーニングという名のダイエットに励んで、非常に良い気分で帰ってきたのだ。昨日も息子を誘ったら「今日は走りたい」という返事が返ってきた。なるほど。久しぶりにランニングも悪くないな。私はそう思いランニングに頭を切り替えた。

 

トレーニングウェアに着替えて出発準備が終わると息子を呼びに行くのだが、息子は何の準備もしていない。

 

「行こうよ」

 

私がそう言うと「今日はやめておく」という返事が返ってきた。息子は少し膝が痛いようで、夏季休暇期間中に休息をしっかりとって治すつもりでいるようだった。私もしつこくは誘わずに一人でランニングに出ることにした。

 

約1か月半ぶりのランニングは新鮮に感じる。ゆっくり目にスタートして、途中で体の調子がおかしくなったらすぐにやめると決めて走り出した。中高年の運動はケガとの戦いでもあるのだ。

 

意外に辛さもなく淡々と走っているとやはり自転車と違って汗が噴き出てくる。ハンドタオルを握りしめて、汗が流れるたびに拭きながら走っていると6キロ地点でピキッと右足の裏太ももに鋭い痛みが走った。ランニングはそこで終了。最初に決めたルールを守った。ここで無理して走った結果、ひどくなって自転車にも乗れなくなったなどとなったら目も当てられない。無理は禁物なのだ。

 

そこからはウォーキングに切り替えて早歩きにする。幸い痛みの走った太ももは再発することなく調子は戻ったようだ。残り4キロ程度を歩いて帰宅した。

 

私はこの1か月、毎日夕方になると自転車を1時間程度漕いで運動不足解消およびダイエット目的のトレーニングを続けている。その前はランニングだったのだが、このクソ暑い夏に走ってなんかいられないと思い、息子のクロスバイクを借りて試しに乗ってみたらすぐに自転車にハマってしまった。

 




ここからが今日の本題。話はその一昨日のこと。夏季休暇中で部活も休みになっている息子は毎日朝から晩までダラダラと携帯をいじってばかり。宿題もないのでボーッとしている時間が多いので、親からするとなんとなく腹が立ってくる。家の手伝いをするわけでもなく、友達と遊びにでかけるとき以外は怠惰な生活にしか見えない。

 

「自転車で1時間トレーニングするから一緒に行こう」

 

私はそのダラけた息子を奮起すべく誘った。以外にも二つ返事で快諾。すぐに出かけることにした。私は毎日自転車に乗りまくっているので体力にはある程度自信があった。最近の息子は部活のトレーニングで骨肉隆々、引き締まった体でソフトマッチョな格好良い体形に変化した。間違っても腕相撲を挑もうとは思わなくなった。短距離走、長距離走も勝てる気がしない。しかし自転車なら負けない自信がある。いっちょう可愛がってやろうではないか。

 

よしっ!私は愛ロードバイクのジョニーに跨り、息子は真っ赤なクロスバイクで出発進行だ。自宅を出るといつも私が走っているコースへと息子を導く。薄暗くなってきているのでライトをつけてゆっくりと走ることにした。まずは軽く20分ほどアップダウンが緩やかなコースを走ったら急坂に入った。ランニングでもそうだが、最初からペースを上げると最後まで体力が持たなくなる。息子にそのことを伝えてゆっくりと坂を登り、私の後をついてくるように指示した。息子は言われた通り私の後をついてくる。

 

頂上まで上るとかなり息が上がるのだが、その後は下りなので風にあたりながら息を整える時間ができてちょうどよい。息子はずっと私の後ろについている。また、平坦な道を10分ほど走ったら今度はこのコース最大の難所、400メートルの距離が続く上り坂へ向かう。息子にはキツいコースだということを改めて伝えた。息子の表情がキリリと鋭くなったのが分かった。

 

私は何度もこの坂を登っているのでどのくらいのペースでペダルを漕げばよいのか分かっている。アドバイスとして息子にそのことを伝えておくことにした。

 

「いいかい?ギヤは軽い2段くらいにして、ジョギングするようなペースでペダルを漕ぐと比較的楽に頂上まで行けるよ」

息子が分かったと返事をした。では、行くぞ!

私は軽いギヤに変速し、ジョギングするくらいのペースでペダルを漕いだ。

どうだ?息子よ。

この長い急な上り坂もこのようにペース配分すればうまく上れるんだぞ!ムフフフフ。

私はそう思いながら後ろについている息子を振り返った。

振り返ったと同時に驚いた。

息子は後ろになんかおらず横に並んで走っていたのだ。

暗くなってしまった夜道、私は必死になってペダルを漕いでいたのでそのことに気づかなかったのである。


息子が言った。

 

「お父さん、俺のペースで走っていい?」

 

「あ、ああ」

 

呆気に取られてそう答えると、息子は重いギヤに変速して私の横を一気にすり抜けると、そのまま立ち漕ぎでビュンビュンと遥か彼方に消えてしまった。

 

ま、マジか。

敗北感、、、

 

「おーい!頂上で待っててくれー!」

 

私が手に入れたにわか仕込みの自己流自転車トレーニングは、人生の中でこれから体力的に最盛期を迎えるであろう息子には全く通用しないどころか教えを乞いたいくらいに段違いレベルだったのだ、、、

クソーッ!

 

ゆっくりと、しかもゼイゼイ言いながら頂上で待つ息子に追いつく。

 

チッ!

何だよ!

格好つけていろいろアドバイスして、お父さんはアホみたいではないか。

甘っちょろいトレーニングと思ったなら早くからそう言えよ!

 

というようなことを笑いながら息子に言いう。しかし正直なところ、息子の成長及び運動能力の高さにに感心してしまった。

ヤルなオヌシ!

 

平坦な道を軽く流した後、息子にもう一度その坂に行くと言ったら苦い顔をした。ムムッ!さてはさっきの坂で無理していたな!

私は得意になって、いつも2回上っている坂だということを説明し、再度2人で上り始めたが、やはり息子は重いギヤでペダルを漕ぎ、あっという間に消えてしまった、、、

クーッ!

参りました。

 

トレーニングは終了。その後、スーパーに寄って私のアテを購入して帰ることにした。満足のアテを手に入れ、帰ろうとしたら息子が私の自転車に乗りたいと言ってきた。よしっ!あわよくば息子も自転車にハマるのではないか?私は淡い期待を胸に喜んで交換することにした。


息子は私と身長がほぼ同じで靴のサイズも一緒である。自転車とビンディングシューズを交換して帰宅の途につく。息子は先に行き、私は後ろからついて行くのだが成長した息子が愛車ジョニーに乗っている姿を見て、なんだか非常に嬉しく、そしてなんとなく誇らしく感じた夏の夜なのであった。

 

 

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明日は訳あって休暇を取得する。

楽しいことと、楽しくないことがイベントとして待っているので複雑な心境である。

 

ビールをこよなく愛する皆さま。

 

そんな気持ちをチャラにすべく

 

やっぱり今宵もこれ

 

乾杯ッ!

 

なのである。

ムフフフフ。