【3/11のビール】

ロング缶:4本

レギュラー缶:1本

芋焼酎ロック:4杯

 

この日もWBCを見ながらご機嫌の晩酌となった。飲み過ぎているように見えるが実は飲み過ぎではない。自己申告制度なのだからしょうがない。だから後悔もしなくてよい。

 

 

大好物のカツオのたたきにニンニクごま油付け。最強のタッグを組んだ。この写真を見るだけでもヨダレが出る。旨すぎる。

 

 

総菜コーナーで揚げ物を買ってきた。アジフライは常連さん、春巻きも大好物なのである。タケノコの食感が非常に良かった。

 

 

毎日欠かさず食べるお豆腐さま。

 

 

揃いましたなアテの衆。

 

週末の贅沢、プレモル様をグラスにトクトクシュワシュワ。

目を閉じて今日の無事をビールの神様に感謝。

 

乾杯!

ブハーッ!

チェコ代表、好きになっちゃった!

 

 

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ランニングに出た時に見る早咲きの桜は葉桜になりつつあった。

 

 

 

昨夜もWBCを見ながら晩酌をするという贅沢な時間を過ごした。ナイターを見ながらビールを飲むということは昭和サラリーマンお父さんのステイタスシンボル。こんなに良いとは思わなかった。ふだん野球はあまり見ないので、今年はちょっと見て見ようかな?などと思った。

 

昨日、日曜日の昼間はバタバタといろいろ用事を済ませて忙しい1日となった。朝から娘がなにかと大声で何かを言っているので怒った。いちいち声が大きすぎると。

 

私は家であまりしゃべらないタイプである。つまらないお父さんと思われているかもしれない。ここぞという時は良くしゃべるのだが、普段はテレビを見たり、スマートフォンを見たりPCに向かっていたりとあまりペチャクチャしゃべらない。

 

テレビのニュースやネットの記事などを集中して読んでいるとどうしても大声でしゃべるのが気になる。必要なコミュニケーションの中で生まれる声量ならいいのだが、あまりにも大きい声を出しているとたまらず注意する。こっちは静かに聞いたり読んだりしたいのだ。

 

娘に注意すると声は小さくなったが納得していない表情が見て取れた。私はあまり気にすることもなくそのままテレビのニュースを見ていた。

 

娘は朝からいろいろとバタバタしながらせわしなく動いている。そしてことあるごとに怒っていた。怒りっぽい性格ではないのだが昨日はそれが目立った。特に妻に対して言い返したり、怒りながら当たっている感じだ。ご飯のこと、部屋のこと、服装のこと、時間のこと、なにかにつけて怒っている。

 

どうも14時から習い事に行かなくてはならないようで、その準備のことで妻と揉めているようである。時間になると友達が迎えに来る。服を着替えるのにもこの服ではない、あれが良いと妻に文句を言っている。水筒の準備ができていないと怒る。お菓子を持っていく行かないで言い争っている。そうこうしているうちに待ち合わせの時間が来た。

 

険悪な雰囲気のまま娘が家を出ようとしている。妻とはギスギスした感じが伝わる。娘が玄関で靴を履こうとしたとき、自分がマスクをしていないことに気づいたようだった。

 

「マスクはどこ?」

 

娘が言った。習い事に行くときにつけていくマスクは決まっている。いつも玄関にあるクローゼットの中に数枚置いているのだが、その日に限って空になっていた。娘は悪態をつきながらまた家の中に入って行きマスクを探す。しかしどこを探しても見つからない。妻に文句を言いながらどこにあるのか?と大声で問い詰めている。

 

普段であればこのあたりで私が怒り始めて事は収まる。「いいかげんにしなさい!」親に対してあまりにもひどい態度をとると私が怒って終わりとなるのだが、今日はなんだかいつもと違う感じがしたので敢えて何も言わなかった。

 

妻も必死になってマスクを探しているが見つからない。すると娘は今までこらえていた何かがあふれてきたのか堰を切ったように泣き出してしまった。自分の部屋に駆け込みドアを閉めて声を出して泣いている。私は妻に詳しいことを聞いてみた。

 

娘の習いごととはダンスのことなのだが、今日から新しい練習が始まるそうである。その内容は年に1度の重要なイベントで、その練習なのだそうだ。そしてそのイベントには中学生以上しか選ばれないのだが、今回娘ともう一人の友達と二人が小学生で初めて選ばれたそうなのである。大人が中心のイベントに選ばれたプレッシャーに耐え切れず娘は朝から様子がおかしかったのだ。

 

なるほどそうだったのか。可哀そうに。結局最後までマスクは見つからず、娘は泣きながらいつもと違うマスクをつけて家を出て行った。私は「頑張っておいで」とだけしか声をかけられなかった。

 

娘がダンスを始めて2年ちょっと。その前は新体操をやっていた。体を動かすのが得意であり、柔らかな関節を持っている。新体操で手に入れた技術はそのままダンスに活かされたようだ。みるみる上達して行き、いつの間にかダンススタジオで一目置かれる存在になった。去年は出ること自体が夢だったそのイベントに今年は初めて小学生で出られるようになったのだ。おめでとう。素晴らしいことである。

 

小さな小学生の女の子には耐えられない重圧だったのだろう。それが朝からの大声や反抗的な態度になっていたのだ。いつまでも子供だと思っていたが、いつの間にか私の知らないところで大人の仲間入りをしているようだ。そう考えると感慨深いものがある。

 

その日の夕方、私は別の用事で出かけていた。帰宅すると娘は帰ってきていたので練習はどうだったか聞いてみた。

 

「難しかった」

 

その一言だけ返ってきた。しかし表情は明るく、これから頑張るというような意思が伝わってくる。

 

初めて大人と一緒の練習に挑むという重圧から解放された娘の笑顔がまぶしく感じられた。

 

 

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私は当然このあとWBCを見ながら晩酌をしてビールをたらふく飲む予定であり、頭の中はそればっかりになっていた。息子は友人と夕飯を食べに行っている。妻と娘は今日の練習を頑張ったご褒美としてマクドナルドに行くそうだ。

おぉ!行ってこい!好きなモノを勝手に食べなさい!私は何も作らないからね。

 

私は誰に気兼ねすることなくビールと肴を堪能しながら日本代表の活躍を楽しむのである。

 

ビールをこよなく愛する皆さま。

 

It's Show time なのである。

乾杯!

 

ムフフフフ。