【1/21のビール】

中ジョッキ:6杯

ロング缶:2本

 

この日は懐かしい顔が揃った。

最高に楽しい夜になった。

10年以上会っていなかった友人2人、そしていつも立川で飲んだくれている友人と私の4人で飲んだ。

久しぶりに会う友人の1人は理由があって週末に九州から上京してきた。

もう1人は東京にいるのだが、結婚してそれぞれの道を歩み出した時から会えていなかった友人だ。

 

飲み会の会場は15年ぶりに訪れる顔見知りの店を選んだ。

 

その日私は午後から懐かしい街を散策し、結構な距離を歩いてきた。

店の戸を開ける時には体力的にヘトヘトとで、早くビールを飲ませろ!といった感じだった。

 

ガラガラと戸を開けて店に入ると、そこには懐かしいマスターのにっこりとした笑顔があった。

 

c「ご無沙汰しています」

 

マ「おーっ!やっぱりねー。cornなんていう名前はあまりいないからねー。そうだろうと思っていたよー!」

私は店を予約する時に特に何も言わず、名前と電話番号だか伝えていた。私の苗字はそこそこ珍しいのだ。

 

c「そうでしたかー、今日はお世話になります!」

 

マスターはこの街の近況などをいろいろと教えてくれた。

知っている人や店はずいぶん減っているようだ。

息子さんと奥さんも店で働いていて、まわりはみんな懐かしい人たちだらけになった。

嬉しくて自分の顔がずっとニヤついているのがわかる。

 

しばらく待つとガラガラと店の戸が開いて、またもや久しぶりの顔が笑顔で入ってきた。

 

「おー!久しぶりー!」

 

変わらない風貌だった。

九州からやってきた友人は身長183センチの大柄な体格で真っ黒な髪が昔のままだった。

 

にっこりと笑ってマスターに挨拶すると席についた。

立川飲みの友人も笑顔でその後に続く。

 

「お世話になりまーす」

 

これが本当の揃ったね。

 

まずは乾杯。1人は遅れて参戦したので最初は3人で。プレミアムではないモルツの生ビールだった。久しぶりに飲んだが、やはりウマかった!

 

思い出話が爆発して会話が止まらない。最初は飲むのも忘れて大笑いしていた。私としては珍しくビールがぶ飲みロケットスタートではなかった。

 

大好きなポテトサラダ。カイワレや他の野菜を甘めのイタリアンドレッシングでいただく。懐かしい味、ヒジョーに美味い!

 

ここでもう1人も加わった。15年ぶりに見る顔は全く変わっておらず驚いた。私達より1つ年上なのだが一番若く見える。九州の友人にはその人が来ることを内緒にしていた。

最初、年上の友人が席に近づいてきた時は誰だか分からない様子。

マスクを外して初めて気づく。

 

「おー!久しぶりー!若いね〜!」

 

3人声を揃えてそういった。

昔話に拍車がかかる。

 

刺し盛り。厚切りで肉厚、どれも美味い!鯛、ブリ、タコ、マグロ、イカ、シメサバ、ネギトロ、竜宮城に来た気分!

 

大好物、鶏の唐揚げ。お昼のランチでもよく食べた懐かしい味である。楽しすぎて大笑いばかりしているとお店に迷惑がかかったようだ。声のトーンを落としてバカ話をした。

私は楽しすぎると手を打って笑い出す。ここは大人のお店だということを忘れていたのてある。アホ丸出しなのだ。

 

だし巻き卵。あつあつジューシーで天下一品。コクのある薄味で上品な舌ざわり。最強!

 

海鮮鍋。これはキョーレツに美味かった。釣り好きなマスターが作る鍋は最強の名にふさわしい。出汁がきいていて、良い具合に炊き上がると四方八方から箸が伸びてくる。あっという間に中身は空になってしまった。

最後はもちろん雑炊でしめてもらう。いや〜満足。

 

一瞬の隙間なく会話しまくった。終始笑顔で顔が筋肉痛のようである。

 

年上の友人はこのあと用事があるので、一旦お開きとした。

お会計は立川飲みのの友人が一旦全てを立て替えてくれた。

このまま全てを忘れてしまおう。

 

3人になった私たちは軽く2軒目に行こうということになった。

私達が住んでいたころにはまだ無かったオシャレなイタリアンバーといった感じの店にした。

屈強で無骨なマスターが料理を作り、外国人女性がホールを担当していた。

 

私はもちろん生ビール。まずは2軒目で乾杯!

 

ナントカ鯛のカルパッチョだったかなんだかを頼んだ。見た目もオシャレで非常に美味しかった。

 

思い出話は尽きず、まだまだ飲んでバカ笑いしていたいのだが明日は今回友人が上京してきた最大の目的がある日なので早めに帰宅することにした。

 

アホな私は明日の集合時間など一切聞かずに駅でみんなと別れた。

 

 

休日の遅い時間、ガラガラに空いている電車は恐怖の乗り物。

どこへ連れて行かれるか分からないマジカルミステリーツアー。

油断していると小田原漁港で寒風吹き荒む真冬の夜釣り体験ツアーになってしまう。

 

清く正しく美しく、酔っ払いの鑑のように泥酔している私は、当たり前のように乗り換えの駅を寝過ごす。

誰も起こしてなんかくれない。

冷たい東京の街なのだ。

 

目が覚めると見慣れない駅だった。

当たり前のようにキョロキョロと志村けんのような体制をとる。

 

幸いまだ人が多く乗っている。

ヨシ、まだ傷は浅いぞ!

すぐさま電車を飛び降りた。

しっかり目を覚まして駅名を確かめると乗り換え予定駅の次の駅だった。

セーフ。

終電にはまだまだ余裕のある時間だったので落ち着いて正規の帰路に修正した。

もちろん最悪のパターンを想定して座席には座らずに立って帰った。

ヤルネ。

 

 

そしてまたもや泥酔時の悪しき習慣であるコンビニマシンガンショッピングを敢行。

 

焼きそばは非常にうまかったのだが、この写真を見た翌朝、その焼きそばの味は後悔へとつながるのであった。

メシツブ、メシツブ。

 

 

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明日以降、ものすごく寒くなるという。

寒くなるからと言って私のビール好きが変わるわけもなく、また今日も冷たいビールを早く飲みたい。

 

ビールをこよなく愛する皆さま。

寒波で車や歩行にはお気をつけて。

 

今宵も乾杯なのである。

ムフフフフ。