【12/24のビール】
ロング缶 : 4本
レギュラー缶 : 2本
24日土曜日。
クリスマスイブである。
コストコで調達した食材などでパーティの準備をした。
クリスマスなので今日は特別にカツオのたたき。毎週欠かさず食べているが、、、
コストコで買って来たロティサリーチキン。このボリュームとコスパは苦労して買ってきただけのものがある。
クリスマスとくれは唐揚げ。ロティサリーチキンもあるのに揚げる。絶対に作りすぎている。
ハルさんオススメのポテトサラダにチャレンジしてみた。レンチンの手抜きメニューだったが食感、味、共になかなかだった。
サラダも忘れずに。野菜は大切。
そしてこちらが地獄のコストコケーキ。食べても食べても減らない。子ども達がたくさん食べたいと言っていたので買うことに決めたのに、何かに言い訳をつけて少しずつしか食べない。
揃ったね。飲み物はやはりプレミアムなモルツで。
プシッと開けたらグラスへトクトクトク。
シュワシュワと溢れそうな泡を見届けたら家族全員黙とう。
他はコーラで乾杯だ。
天に召します我らがビールの神よ。
ビールの神様の誕生をお祝いします。
グラスを手に取り
ビアークリスマス!!
乾杯!
ブハーッ!
うーまいっ!
ビールでクリスマスを!
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クリスマスの一週間ほど前、息子がクリスマスイブは昼から出かけると言い出した。
「クリボッチじゃなくなった!」
息子はそう言って喜んでいた。
彼女のいない息子はずいぶん前から彼女が欲しい!などと言って友達カップルの文句をブツブツ言うような中三男子だ。
イブの日に誰とどこに行くのか質問するが答えない。
質問攻めしていると「うるさい!しつこい!」と激怒して口をきいてくれなくなった。
女の子とクリスマスを過ごすのであればそれは非常に良いことだが、男の子と過ごしてもボッチではなくなる。
どちらかは定かでないが、どちらでも友達とクリスマスに会って遊ぶということは良いことだ。
楽しんでほしい。
クリスマスイブの前日、息子に明日は何時に家を出るのか聞くと14時頃だという。
「雀の戸締り」という映画を見に行くそうだ。
しかしその映画は先日サッカーの仲間たちと見に行ったはず。
そのことを言うと、「いいの!」とまた怒り出した。
その少し前もワンピースの映画をサッカーの友達と見に行って、その後に学校の仲間たちと見に行ったことがある。
今回もそのパターンなのもしれない。
クリスマスイブ当日。
息子は昼前にゆっくり起きてきた。
時間はゆっくりあるのでのんびり準備をしていた。
「夕飯はどうするの?」
私が質問する。
「帰ってきて食べる。外で食べることになったらその時点で連絡する」
息子はボソリとそう答えた。
妻に着てゆく服のコーディネイトを相談していた。
あらかた決まったようで、いざ目当ての服を探し始めると見つからないようだ。
私に知らないか?と質問してくる。
時間も迫ってきたので一緒に探したが見つからない。
もしや?とグオングオンと回っている洗濯機を一時停止して中をのぞく。
案の定目当ての白いトレーナがずぶ濡れで顔を出した。
「マジかー、まぁいいや」
息子は第一候補の服をあきらめて次点のパーカーに着替えた。
洗面台で髪をセットして準備万端のようだ。
出がけに「楽しんで来い!」と声をかけた。
息子はニヤリとしてうなずいた。
「寒いから手袋して行け!」
「いいの!手をつなぐかもしれないからね!」
「おぉ!確かにそうだ!」
冗談を言いながらご機嫌で息子は家を出た。
残った家族はのんびりと夜のクリスマスパーティの準備を始めた。
あらかたクリスマスパーティの準備はできた。
息子から食事を外でとるという連絡はない。
予定通り家族全員そろって乾杯できるだろう。
私はなんとなくそわそわして息子の帰りを待った。
19時少し前に息子が帰ってきた。
「おかえりー!」
家族全員で迎える。
なんとなく息子の顔は浮かない表情に見えた。
「どうだった?楽しかった?」
「うん、楽しかったよ。」
息子が淡々とこたえる。
まぁ、とりあえず乾杯することにしよう。
私は早くビールが飲みたい。
ただそれだけだ。
「カンパーイッ!」
家族全員そろってグラスを合わせると子供はクラッカーを鳴らし、私はゴクゴクとビールで喉を鳴らした。
息子に質問する。
C「映画見た後どこ行ったの?」
息「ゲーセンでプリクラ撮って、そのあとイルミネーション見てきた」
C「イルミネーションきれいだった?」
息「うん」
C「女の子と行ったの?」
息「うん」
C「おーっ!やるやんけ!手はつないだ?」
息「うん」
C「マジで~!ヤルネ~!もしかして告ってきた?」
息「うん」
C「ホントかよ~!」
私はなんとなく息子が最後のオチを言いそうで、半信半疑で期待しながら聞いていた。
C「なんて言ったの?最初は友達から!とか?」
息「俺と付き合ってくれって言ったよ」
C「マジかよ~!やるのー!で?相手は何て言ったの?」
息「いいよ、って」
C「マジか~!スゲーな!ヤルねー!キミ!」
私は息子が今までの話は男友達とのやり取りだった、チャンチャン、という雰囲気になってきたと思った。
C「プリクラ以外で写真撮らなかったの」
息「撮ったよ」
C「見せて!見せて!見せて!」
息子は下を向いてニヤけながらスマートフォンを操作していた。
息「ほら、これ」
息子がスマートフォンの画面を家族に見せた。
そして私たちは息をのんだ。
そこには本当に可愛らしい女の子がニッコリ笑顔でこちらを向いている写真が映し出されていた。
妻と娘が叫んだ。
「○○チャンじゃ~ん!かわい~!すご~い!」
聞けば息子と同じ中学で1,2を争うマドンナ的存在の女の子らしいのだ。
プリクラの写真も見せてもらったが、疑いようのない仲良しカップルの写真だった。
「すんげ~な!キミ!」
私は驚きとともになぜだか分からないが、また涙が溢れてきた。
「なに泣いてんの!おとーさん!」
娘にスルドク突っ込まれた。
「いや~、なんだか嬉しくて涙が出てきた~」
私は正直な気持ちを家族に伝えてうるんだ眼を拭った。
「いいクリスマスだ!素敵なプレゼントをありがとう!」
なんだか私が一番喜んでいるのではないかと思えるくらい我が事のように嬉しかった。
私は伝えた。
その彼女を大切にすること。
受験生なのだからお互いを高め合って目標達成できるように協力してゆくこと。
そして何よりも楽しむこと。
息子は恥ずかしそうに「うん、うん」とうなずいていた。
我が家のクリスマスイブは息子のデートで起きたことなどの土産話で持ちきりとなったのである。
メツブシ、メツブシ。
思いがけない息子の話で私はサプライズプレゼントをもらったような感覚だ。
忘れられない思い出となるだろう。
しかし、もっと思い出に残るインパクトの強いできごとがある。
コストコで買ってきた地獄のケーキだ。
2日たった本日も、未だに半分残っている。
私が大半を食べている気がする。
この生活習慣病という爆弾を抱えた酒飲みオヤジに、毒としか思えないあの甘いケーキを任せるなどとは、、、
まさしくメリークリスマスならぬベリークルシミマス。
今年もあと5日ですな。
本当は今日から休む予定だったのだが世の中そんなに甘くはなかった。
28日は午後休暇を取る。
明日と明後日の午前中働くと年末年始休暇になるのだ。
残り1.5日。
頑張ってまいろうではありませんか!
息子に彼女ができたことを祝して。
密かに孫の顔などを思い浮かべて。
飛躍しすぎた、、、
乾杯なのである。
ムフフフフ。







