【12/17のビール】
中ジョッキ:5杯
ロング缶:2本
芋焼酎お湯割り:1杯
17日土曜日。
息子の強い要望で焼肉に行くことになった。
私は二日酔いがひどく1日潰れた状態の体力だったので、できれば家飲みしたかった。
しかし、予想以上に家族は焼肉で盛り上がり20時からの予約電話を入れることになった。
和牛ナンチャラ。さすがに美味しかった。二日酔いでもいける。しかし私はほとんど肉焼き係と野菜食専門要員。
それより何よりビールをよこせ!
きました!中ジョッキ。二日酔いなんて、もうどこ吹く風。グビグビいくに決まってる!
「あ、お兄さん!おかわり下さい!」
サッと5杯を美味しく飲み干した。
息子がもっと食わせろというので量が多い大皿を追加で頼んだ。しかし半分たべたら満腹になったと言って箸を止めた。頼んだんだからもっと食え!
この焼き肉焼屋に来ると娘は必ず1人居酒屋状態になる。一品モノのつまみをたくさん頼んでご飯を食べ始める。肉も食べるが、そんなにたくさんは食べない。変わった性格だ。みそきゅうり。
ネギキムチ。
鳥のから揚げ。
フライドポテト。これをオカズにご飯を完食して「ウィーップ」などと満足していた。
結局肉が大量に余り、私の胃袋に消えていった。
大変満足、良い1日の締めくくりとなったのだ。
その後、コンビニでお菓子が買いたいと娘が言い出したので一緒に買い物に行った。
私も帰ってからまだまだ飲むつもりだったので、ピーナッツなどの乾き物をいくつか買って帰った。
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土曜日は二日酔いで1日つぶしたので、空けた日曜日は有意義に過ごしたかった。
妻は仕事、子供たちは13時すぎに各自用事で外出する。
その時間までは家事オヤジで主夫に徹した。
13時半を過ぎた頃一人になった。
膝の調子はだいぶ良くなってきているが、走るには多少不安があるので本日はウォーキングで様子見する。
目的地をあれやこれやと考えた。
徒歩1時間ほどの場所にある郷土資料館に行きたいと前から思っていた。
半年ほど前に1度行ったのだが、所用でゆっくり見ることができず心残りだったからだ。
徒歩で向かって15時頃に到着する。
それからいろいろ見学して戻ってくるとなると具体的な時間のイメージがわかなかった。
どうせ行くなら博物館内でゆっくり見学したい。
今回は見送る。
もう一つの候補は昨日から気になっていた場所。
1度歩いたことがあるのだが、ほとんど記憶に残っていない。
金曜日の夜、飲みすぎた帰りに私の家の最寄り駅まで通る最終電車を逃した。
そのため、自宅からずいぶん離れた駅を降りて徒歩で帰宅したのだ。
2時間強の深夜ウォーキングを強行した。
おかげで体力は消耗し、筋肉痛のような疲労に見舞われた。
今回、そのルートを自宅から駅まで逆走して私の泥酔時に歩んだ軌跡をシラフのこの目で見ながら辿ろうという企画をぶち上げた。
題して、「深夜の大冒険の謎、そして記憶の可能性を辿る!泥酔編」
アホだ。
しかも本日のタイトルと全然ちがう。
とりあえず、少し体を動かしながら私が泥酔状態で通ってきた道をどれだけ覚えているか検証しておきたかった。
酔っぱらった状態でウォーキングにかかった時間は2時間ちょっと。
歩くにはちょうど良いと判断した。
まずは、我が家を13時55分に出発。
ワイヤレスイヤホンで音楽を聴きながら軽快に歩き始めた。
晴れた空に気持ちも高揚してきている。
初冬の冷たく澄んだ空気に青すぎる空に心躍らせながら検証作業を開始した。
歩き出して5分。
ワイヤレスイヤホンから「バデリロ」という女性の声が遠くに聞こえた。
「えっ?なんだ?」
それっきり何事もなく進んでいたがまた5分後「バデリロ」という女性の声。
今度は聞き取れた。
「バッテリーロー」と言っているのだ。
充電がないということだった。
そういえば、最近充電するということをしていなかった。
とはいえもう少しくらい持つだろうと、そのまま気にせず歩いていたら2分後に完全に聞こえなくなった。
こ、この野郎、、、
せっかく気持ちよくスタートしたのに。
さい先の悪いスタートになった。
しかし気にしない。
自然の音を聞いて歩こうではないか!
ずんずんと歩を進める。
近所の景色は見飽きているので、早く見慣れない景色の場所へ移動したかった。
しかし検証作業としては、このあたりの景色の記憶はなんとなくある。
地図で確認したが、酔っぱらった私は家の近所でだいぶ遠回りをしているようだった。
歩きながら見つけた最初の記憶があるポイントである階段が見えた。
この長い階段を上ったのはよく覚えている。
ゼイゼイ言いながら、上り詰めた後はロッキーのようにガッツポーズを決めた。
心の中で。
酔っていても羞恥心はしっかりしていたのを覚えている。
ずんずん歩く。
車で良く来る見慣れたショッピングモールを横目に早歩きしていると背中が汗ばんできた。
ちょっと歩くと景色が激変した。
ものすごい田舎になった。
ここは本当に東京なのか、、、
歩けど歩けど記憶のある場所は現れない。
なんとなく通ったかな?という程度の景色ばかりだ。
おぉ!やっと現れた!
この店は覚えているぞ。
昭和の食堂のような外観。
「手打ちラーメン とんかつ」と書かれた看板が記憶にある。
とんこつラーメンではなく、ラーメンとんかつというフレーズがなんとなくおかしくニヤニヤしながら店の前を通った記憶が鮮明にある。
ラーメンと、とんかつを提供する食堂なのであろう。
私が歩いた時は昼時をかなり過ぎた時間だったが、客はそこそこ入っていたのでうまい店なのかもしれない。
そこからまたトコトコと歩を進める。
なかなか見覚えのある場所は出てこない。
次に覚えていた場所は横断歩道。
距離にして3メートル程度か。
「短い横断歩道だな」
と思いながら通ったのを覚えている。
信号機もちゃんとついていた。
その横断歩道の近所にはコンビニが3件近距離で並んでいた。
三大コンビニ、セブン、ローソン、ファミマ。
このような田舎にこの間隔で3件が営業して行ける理由が思いつかなかった。
このコンビニ3連発も酔っぱらいの私の記憶にはゼロである。
そして次に記憶にあった場所。
この看板はインパクトがあったのでよく覚えている。
買い取る店があるということは売りに来る人もいるのだろう。
歩きながらひときわ目立つランドマークだった。
そして、そこから目的の駅までに覚えていた景色は小さなセブンイレブンがもう一軒。
その他の記憶は私の脳みその中から一切削除されていた。
無事に駅に到着。
時間は1時間45分。
思い返すとほぼ直線であり、曲がるところがなかった。
これも酔っぱらいが何事もなく帰宅できたことに味方したのかもしれない。
駅のすぐ横にコンビニがあったのでビールを買って飲もうかと思ったが、冷たい風に凍えた手で缶ビールを握りしめる自信はなかった。
そのまま駅から電車に乗って自宅の最寄り駅に向かった。
今回の検証結果としてまとめると、酔った頭に残る記憶はたとえ歩いていたとしてもほとんどナシ、ということ。
生ビール中ジョッキを8杯飲み、帰りの電車の中で半分寝ていただろうオッサンの記憶力は皆無に等しいということを学んだ。
うーむ。
危険だ。
泥酔状態での注意力はおそらく散漫、判断力も乏しい。
盲目に近い状態で帰巣本能だけで動く生き物。
酔っぱらいオジサンという名の陽気な動物である。
この検証結果をもとに、今後の飲酒に対する姿勢の改善、注意点の深堀り、リスクの洗い出し、掲げるべき教訓。
それは、、、
まったくない。
あるわけない。
だって楽しくておいしいから飲むのである。
反省しない酒飲み。
謝っても反省しない。
頭を下げても、下げた時の顔はアントニオ猪木。
今宵も飲むしかないのである。
それにしても本当に寒くなりましたな。
昨日は結局ワールドカップ決勝戦を最後まで見てしまった。
ちょっと寝不足だが晩酌には何も影響するものはない。
やはり今夜も酒を飲むのである。
ビールをこよなく愛する皆さま。
乾杯なのである!
ムフフフフ。











