【昨日のビール】
中ジョッキ:8杯
ロング缶:1本
昨日は久々に都心に出て飲んだ。
前職の仲間たちと5人で集まり、忘年会をやろうということになったのだ。
1軒目はおでんやさん。私は家族の送迎任務があったので40分ほど遅れての参加になった。小さな店の小さなテーブルに所狭しと料理がならんだ。
刺身三点盛り。料理が出てきた瞬間みんながウワッと食べ始めるので、写真はおおかた食べ残し写真が多い、、、
こちらは貝三点盛り。食べ残し。1軒目の写真はこれだけ。店のドアの入り口が開けっぱなしでとにかく寒い。私はダウンジャケットを着たままだったのでそこまでなかったが、皆が寒さに震えていたので早々に2軒目へ移動。
2軒目はすぐ近く。だいぶ前に流行った隠れ家的な居酒屋。道端で客引きしているお兄さん達大勢に付き纏われる。私達は全員で質問する。
「お店は暖かい?」
「もちろん!」
「よしっ、決めた!」
商談成立である。表のエレベーターは他の客でごった返していたので裏の階段から一気に4階まで駆け上がった。膝は完治に近い状態だ。
メニューの名前は覚えいない。薄い肉でローストビーフの味だった。ローストビーフだろう。
ナントカギョーザ。タレがかかっていてピリ辛になっている。柔らかい歯応えで美味しかった。
ナントカ肉の食べ残り写真。牛肉を味付けして鉄板で焼いているようだ。出てきた瞬間1個なくなった。
焼き明太子。高血圧患者の敵。魚卵。食べちゃダメと言われるとどうしても食べたくなる。そして美味しいに決まっているのだ。
飲み会の当日、私は家族の送迎があるので集合時間の19時半に30分ほど遅れると、みんな連絡した。
すると速攻でデカ声くんから個別で返信が来た。
「マジすか」
彼はあまりほかの人と絡みがなかったので、できれば私と一緒に入店したいと言ってきた。
ナルホド、確かにそうだ。
「そうしよう!」
私は合意の返信をした。
仕事は定時で終わったのだが、家族を隣駅まで送っていかなくてはならなかった。
18時半に車で家を出て送り届けた。
時計は18時45分。
私はそこから3分ほど離れた駅に近い駐車場に車をとめた。
妻がそこの近所に務めているので、帰りは妻に車を任せることにした。
スマートフォンの乗換案内でベストな電車の時間はその駅を19時4分発。
急いで駅に向かい、18時58分にホームに駆け上がった。
まずは予定通り間に合った。
本日の飲み会の店は新橋にある。
小田急線と千代田線を乗り継いてゆく。
多少気になったのが乗換案内の乗換時間。
小田急線から千代田線の乗換時間が1分になっている。
降り立ったホームと同じホームの隣に電車が来るのでそれが実現するのだが、過去に何度も間に合わずにイライラとした思いを経験していたからだ。
しかし、電車に乗るとそのようなことは一切忘れてスマートフォンの画面で、ニュースなどを読んでいた。
久しぶりに3年前まで通勤で使っていた電車に遅い時間に乗る。
車内は帰宅ラッシュの反対方向電車とは比較にならない、天国のようなガラガラ状態だった。
ガタゴトと電車は進む。
心地よい揺れに多少眠気が襲ってきたが、乗り過ごすことは絶対に許されないので生あくびを嚙み潰してスマートフォンを見ていた。
まもなく乗換の駅だ。
時計は見ていなかった。
電車は乗換のホームに入った。
窓から乗り換える予定の電車が見える。
私たちが乗っている電車がゆっくりと停車する。
電車が止まったと同時に乗換予定の電車の扉が閉まった。
おいおい、マジかよ。
乗っている電車の扉が開くと同時に千代田線のホームから電車が出て行った。
次の電車は5分後。
私はデカ声くんに遅れる連絡をした。
頭の中で考える。
千代田線で新橋に行くには表参道で乗り換える必要がある。
そして新橋に到着しても予約している店は到着駅の反対側にあり、結構な時間がかかる。
ワープ作戦を立てた。
新橋は千代田線の霞が関駅から徒歩15分ほどだ。
3年前までよくここで降りて港区の職場へ歩いていたので土地勘はある。
歩くと、新橋は一番最初に通過する内幸町の駅から徒歩3分ほどでちょろいもんだ。
決定した。
デカ声くんに到着経路を伝えた。
デカ声くんも自分の用を済ませているので私が到着する予定時間の5分前くらいに新橋に着くようだ。
車内は意外と混んでいたが千代田線はトラブルもなく霞が関に着いた。
到着をデカ声くんへLINEした。
デカ声くんも向かっているようだ。
懐かしい顔が思い浮かぶ。
ギョロ目に眼鏡でツンツンヘア。
変わっているだろうか?
部署は変わらないのか?
職場は移動していないか?
彼女はできたか?
歩きながらいろいろ考えていると本当に再会が楽しみになってきた。
デカ声らくんからLINEが来た。
デ「あとどれくらいですか?」
C「5分」
デ「私は到着しました」
C「どの辺?」
デ「SL広場です」
C「SL広場のどの辺?」
線路下のレンガにポケモンのミュウツーの絵が貼られている写真が送られてきた。
デ「ここの下にいます」
C「おけ」
デ「それか、広場で一番のイケメンを探していただければ秒です」
C「は?」
デ「調子乗ってすみませんでした」
C「おけ」
デカ声くんも楽しみにしてくれているようである。
私もやり取りしながら高揚してきていることに気づいている。
ずんずんと進んで間もなく広場だ。
次の角を右に曲がるとSLが見えるはずだ。
ずんずん。
SLの裏側が見えた。
ずんずん。
横断歩道を渡って広場に入る。
ずんずん。
待ち合わせの人がたくさんで賑わっている。
ずんずん。
ミュウツーの絵が見えた。
ずんずん。
見覚えのある顔がキョロキョロしている。
ずんずん。
私の顔が緩んでいるのがわかった。
ずんずん。
私は自然と手を振っていた。
ずんずん。
しかしデカ声くんは反対の方向を見ている。
ずんずん。
残り10メートル。
気づかない。
ずんずん。
残り2メートル。
やっとこっちを向いた。
気づいた。
満面の笑みだ。
私も満面の笑みで向かい合う。
「お久しぶりっす!!」
懐かしいあの顔で変わらないデカい声がSL広場にこだました。
やはりウルさい。
私はギュッと固い握手を交わした。
C「今日は飲むぞ!」
デ「ハイッ!!」
私は耳をふさぎながら笑顔で答えるデカ顔くんと共に、二人で店へと向かったのであった。
今夜も寒いですな。
乾杯と行きましょう。
息子が熱烈に焼き肉が食べたいと主張している。
しかも外食だという。
現在妻と家族会議中。
どうも今宵は焼き肉屋で乾杯となりそうだ。
二日連続の外食に胸を痛めつつ。
ビールをこよなく愛する皆さま。
仲間との友情に。
今夜も乾杯!
ムフフフフ。








