【11/20のビール】
ロング缶:5本
レギュラー缶:1本
芋焼酎お湯割り:1杯
20日の日曜日、ロング缶が多い。
これは昼呑みを決行したからである。
妻と娘はディズニーへと早朝から旅立っていった。
バスが来ない!などとつまらないLINEで安眠を妨げられた。
飛び起きてスマートフォンを手に取った。
どうしたものかとバスの時間を調べ始めたとたんに来た!来た!とメッセージ。
あー、もう眠れない。
やれやれ、二日酔いなのに朝の7時前から起きるハメとなってしまった。
息子も午前中の練習だったので8時過ぎには1人になってしまった。
家事全般を引き受けていたので、まさしく掃除、洗濯、家事オヤジとなって家中を駆け巡った。
一息ついたら誰が何と言おうとビールを飲もうとココロに決めていたのだが、なかなか一息つかない。
そうこうしているうちに息子が帰ってきてしまった。
なんだよ。
コッソリ私だけの秘め事として敢行する予定だったので計画が狂ってしまった。
息子は午後から友達と映画を見に行くと言っていた。
出発の時間を聞くと14時だという。
しかたなくそれまでは我慢することにした。
大人だからねネ。
しかし14時を過ぎてもなかなか部屋から出てこない。
私から急かすのもなんなのでヤキモキしながら待つしかない。
14時半になってやっと息子が出かけた。
晩飯は友達と外で食べて来るそうだ。
長かった。
時計を見ると間もなく15時。
さて、これから昼呑みを始めたとして晩飯の時間までが中途半端になる。
このまま我慢して晩酌に命を賭けるか、それともダラダラと飲み続けるか。
迷った。
しかしもちろんそんな時間は無意味ダヨ、というビールの神様の囁きがどこからともなく聞こえた。
それでは、やっぱり行きましょう!
冷蔵庫へダッシュ!
ロング缶を右手に握り締め天に突き上げる。
勝利の雄叫び!
「とったど〜ッ!」
昼呑みの儀式。
まだまだ明るい空が見渡せる窓際に佇む。
「やっと2人きりになれたね」
愛おしいそのロング缶をそっと抱き寄せる。
人差し指をプルタブにグィッとひっかける。
プシッ!という心地よい破裂音が聞こえたらプルタブを元に戻す。
ペコリ。
昼呑みする荒野の狼にはグラスなんて必要ない。
ワイルドで行こう!
ロング缶を窓越しの青い空に軽くかざす。
ナマ唾ゴクリ。
一人で正々堂々と、カンパイッ!
ングッ、ングッ!
ブハーッ!
グカグギールッ!(訳:うますぎーるっ!)
柿ピーをツマミにロング缶2本であっという間の夢うつつとなった。
お疲れですネ。
休みの日、昼呑みからの昼寝ほど最高に贅沢なものはない。
小1時間ほど微睡んだあと、ボンヤリとテレビなど見て過ごした。
Amazonのプライムビデオで「晩酌の流儀」というドラマを見つけた。
不動産屋に勤める一人暮らしの若い女性が毎日の仕事をキッチリこなしてオヒトリサマ晩酌に、まさしく命を賭けるというストーリーだった。
素晴らし過ぎた。
最初の一杯に命を賭ける姿勢。
旨いビールを飲むための工夫。
旨いビールを飲むためのアテ作り。
そしてあの飲み方、食い方。
どれをとっても来年のノーベル良酔努力賞を受賞するのは間違いないだろう。
まだ2話しか見ていないが。
目が覚めた。
俄然ヤル気がでた。
飛び起きてシャワーを浴びた。
ヨシッ!それではドラマに負けじとウチも正式に晩酌へと参ろうではありませんか!
力強く!
大好きなんだ!
カツオ〜ッ!
ばっかモ〜ン!(波平の声)
晩酌といえばアナタを忘れるわけにはいかない。
キャベツの千切り、味付きお揚げ。
イタリアンドレッシングで召し上がれ!
はい、ピリリとウマい!
キムチ大統領。
ピリリと辛い。
豆腐閣下。
ニョロリと旨い。
小田原産サバの干物。
ちょっと焼き過ぎた。
でも気にしない。
アナタのことに憧れ、想い焦がれて焦げちゃった!
揃ったね。
それでは乾杯!
ブハーッ!
ダバンゲー!(訳:たまんねー!)
あぁ、本日2回目の幸せなのだ。
ビール大好きニンゲンとしてはこのカンパイの瞬間がタマらないものである。
それが本日は2回も味わえるとは。
旨いビールが呑めるなら、諦めないぜどんな時も!
世界はこれをヨロコビと言うんだゼ!
ビールの神様に感謝。
思いがけなくオヒトリサマ晩酌が2日連続となった。
誰に気兼ねすることなくゆっくりと泥酔することができたこの二日間プラス金曜日の夜。
きっちりとランニングをサボった。
いいではないか。
人間だもの。
体重計にも久しく会っていない。
あんなヤツ嫌いだ!
クソーッ!
明日は勤労感謝の日。
今宵はその前夜祭ですな。
おっと、その前に私は夕方にかかりつけ医との対決があったのだ。
忘れていた。
しかし本日、かかりつけ医は休診で代打先生が来るらしい。
楽しみじゃないか。
えーっ?
診てもらいましょう、私の最近の暴飲暴食ぶりを。
お手並み拝見だね。
戦々恐々、ビビりまくっている私なのだった。
みなさま、お休み前の至福のひとときを楽しみましょうではありませんか!
今夜も、ビールをこよなく愛する人々とともに。
乾杯!
ムフフフフ。






