【11/4のビール】
ロング缶 : 2本
レギュラー缶 : 1本
芋焼酎ロック : 6杯
気分良く芋焼酎霧島ロックをひたすら煽った。
もちろん後悔など何もない。
一昨日は華金だった。
しかし最近私にとっての金曜日は子供の送迎などを担当することとなり、今までより少し慌ただしくなってしまった。
時間があれば酒のアテなどゆっくり作りたいのだが、そのようなわけでその日はスーパーの惣菜コーナーにお任せすることにした。
家族が全員揃う時間が遅すぎるので、息子と2人の夕食となったのである。
メンチカツ。子供の好物。
アジフライ、隠れファンなんです。
鯵の刺身。刺身を無性に食べたかったのだが、これしか残っていなかった。アジフライと共に隠れファンなんです。
一晩経って味が熟成された豚汁。
キャベツの千切りも大好き!
大根の葉っぱを塩で漬け込んでおいたら塩が多すぎてショッパイこと。
1日5粒までしか食べられない。
さて、それではビールをこよなく愛する私たち。
乾杯!
あぁ、また今日も幸せなのである。
昨日は少し時間があったので家の事をいろいろやろうと計画していた。
大きくは2つ。
庭木の剪定と家の中の物置用クローゼットの整理だ。
この季節、植物は大きく成長する。
庭の木もそうだが、部屋の中に置いているゴムの木もグングンと伸び盛りで可愛い。
庭の木にはシマトネリコを植えているのだが、よく見るオシャレな家のシンボルツリーのようにソヨソヨと涼しげな感じには育てていない。
隣の家から丸見えになる場所でシマトネリコ様に立ちはだかっていただき、モジャリモジャリと枝や葉を張り巡らせて目隠しをしてもらっている。
だから格好は全く気にせず、より多く葉を広げてもらいたいのである。
しかしある程度にしておかないと、手が届かなくなるくらいに背が伸びてしまい、隣の家などに迷惑がかかるので定期的に剪定をしている。
作業は比較的早い時間から取り掛かったので、午前中には思い描いていたくらいにスッキリできた。
上出来だ。
午後からは物置きクローゼットの整理に取り掛かった。
工具やら薬箱やら裁縫セットやら紙袋など色々なものを放り込んでいるのでこちらも気になっていた。
いったん全部の荷物を外に出してから不要なものをゴミ袋に入れてゆき、残ったものをまたクローゼットに入れてゆく。
小さなクローゼットなので大した時間はかからない。
私がせっせとその片づけをしていると、娘も釣られて自分の部屋の片付けをし始めた。
彼女は息子と違って綺麗好きなので、よく色々な所の片付けをしてくれる。
昨日は自分の部屋を片付けていた。
おもに小さな頃から可愛がっていたぬいぐるみなどが対象のようだった。
2人でせっせと片付けをしていると、娘から素敵な話を2つ聞いたので書いておく。
娘「お父さん、あのね。これ昔おばあちゃんからもらった貯金箱」
スチールで出来た宝箱のような形をした金色の貯金箱だった。
C「おお、どうしたの?」
娘「おばあちゃんがこの貯金箱をくれた時に言ったの。この貯金箱があると、お金が貯まるよーって」
C「へぇー、そうなんだ」
娘「でもね、ずっと見てたんだけど、ぜんぜんお金が貯まらないの」
C「それはそうだよ。お金を入れないと貯まらないよ」
娘「でも、おばあちゃんは貯まるって言ってたから私はずっと待ってたの」
スルドく娘を愛らしく感じた。
可愛い。
子供というのは素朴である。
妻の母からもらった貯金箱を放っておくとお金が貯まると思っていたらしい。
娘「あとね」
C「おお、どうした?」
娘「これもおばあちゃんから貰ったの」
キティちゃんの縫いぐるみが付いた携帯用ティッシュのケースを手に持って見せた。
娘「おばあちゃんがね、これ可愛くてここからティッシュが出てくるんだよって言ったの」
C「うん、そうだね」
娘「でもね、いつまでたってもティッシュは出てこなかったの。ずっと見ながら待ってたけど」
子供の発想というものは本当に想像できないものである。
娘は現在小学6年生で、自分がまだ今より幼かった頃に思っていた事を掃除しながら話してくれたのだ。
子供の考える素朴な発想は実に関心させられる。
大人になるとその日までの間に色々なものをたくさん見て経験するので子供のように想像しなくても知っていることが多くなる。
ハッとする様な発想はなかなか大人の頭には出てこない。
今日は娘の話に感心させられた。
その様な事があったので娘の小さな頃の出来事をもうひとつふたつ思い出した。
私はまだ髪の毛は多い方だと思っているのだが、それでも若い頃の写真と比べるとおでこの両端が少し上がってきたのではないか?と家族で話したことがあった。
ある日、私は風呂上がりに洗面室で鏡を見ながらドライヤーで髪を乾かしていた。
家族はリビングでテレビなど観ながらくつろいでいたと思う。
私は何の気なしに家族を笑わそうと、リビングまで聞こえる様な声で叫んだ。
「あれっ?ない!ない!髪がない!どうした?どこへ行ったんだ!」
そう言いながらおでこの辺りにドライヤーの風を当てて困った顔をしていた。
すると娘がリビングから飛び出してきた。
「お父さん!どーしたの!!どこに落としたの!」
娘はすでに泣きじゃくっている。
マズい。
やり過ぎた。
娘は泣きながら私の足元に髪が落ちているのではないかと必死になって探し始めた。
娘はM字ハゲ問題を本気で心配してくれていたのだった。
「ごめん!嘘だ、冗談なんだよ!」
私はあわてて訂正すると娘を抱き上げた。
娘は泣き出して止まらなかった涙がひとしきり出ると、にっこり笑った。
「なーんだ。嘘か。なんで嘘つくの!」
子供に過激な冗談は通用しないことを勉強させられた。
しかしその数日後、またやってしまった。
カレーなどを作ろうと思ったのであろう。
キッチンで玉ねぎを切っていると自然現象として涙が出てくる。
私はつい先日の痛い経験を忘れて、悪ノリしてしまった。
玉ねぎで溢れた涙を流しながら。
「あ〜!悲しい!お父さん悲しいよ〜!」
懲りもせず娘を呼んだ。
娘は転んでしまいそうな勢いで飛んできた。
「お父さん!どーしたのッ!!」
すでに娘も泣きじゃくっている。
「何がそんなに悲しいのっ!?」
娘が泣いているのを見ながら本当の涙が出てきた。
「ごめん!ごめん!嘘、嘘なんだよ!もうお父さん、嘘つくのやめるから!」
娘を抱きしめ、2人で泣きじゃくった。
一昔前のとある休日、感動的な日だった。
アホかと言わないでくれ。
娘と2人で家の片付けをしながら懐かしくその様な事を思い返した。
娘にそんな事があったんだよ、と過去の出来事を話してみた。
「全く覚えてない。バカだね」
娘はニッコリ微笑んだ。
成長した娘の言葉を聞いて今度は本気で泣きたくなった。
トホホホ。
子供の成長とは楽しみでもあり、そして寂しさも大いにある。
いつか娘も大きくなって、どこぞの馬の骨に嫁いで行くのかと思うと今から「号泣お父さん確定」の自信がある。
悲しすぎる、、、
今宵はノスタルジックな酒飲みお父さんとなって、ビールで乾杯しようと思う。
トホホホ。
子供達の成長と未来に!
乾杯!
ムフフフフ。







