【昨日のビール】
ロング缶 : 3本
レギュラー缶 : 1本
芋焼酎ロック : 5杯
昨日は週末なので量が進んだ。
いつ飲んでもビールはやはり最高だ。
後悔など無く晴れ晴れした気分だ。
遅い時間になってしまったが、家族全員揃っての夕食になった。
ウインナー。
そぼろ。
レンジで簡単じゃがバター。
そして、週末だろうとなかろうと、君を食べたいカツオのたたき!
定番オールスターズのメンバーも揃ったら、お待ちかねです、ビール!ビール!
グビッ、グビッとカーッ!
この一杯なのだ!
本日は近所の幼稚園で運動会をやっていた。
昨日の段階では雨が降っておりグラウンドも濡れていて中止だろうと思っていた。
しかし今朝は雨も上がり、お日様も少しさしてきていたので予定通りの開催となったようだ。
運動会といえば私にとって憂鬱になる思い出ばかりである。
運動会開催の日の朝、いつも浮かない気持ちに襲われる。
私の運動神経は悪い方ではなかったので、小学生の頃はリレー選手などにもよく選ばれた。
当日、素早く顔を洗い、朝食をとって家を出る。
浮かない気分のまま校門をくぐる。
パッと顔を上げてそこに広がる光景に落胆する。
すでに50名ほど並んでいるだろうか。
思い思いのアウトドアチェアなどを持ってきて、それに腰掛けスマートフォンなどを陰気に弄っているお父さん連中の最後尾に並ぶのだ。
そう、お気づきですね。
運動会の日の朝の観戦スペース争奪戦、略して場所取りの話である。
朝あんなに早起きして来たのに。
4時半。
敷物を持って自転車にまたがり、目指す学校に走り出すと、同じように家族から「いい場所とって来てね」とミッションを与えられたくたびれたお父さん連中が横目に入る。
朝焼けの空に半ば失望しながら走り出すお父さんたち。
ライバルが向こう側に見えると「気づいてないもんネ」というようなさりげない表情で漕いでいるペダルに力を入れる。
明らかにお互いのスピードが上がっているのがわかると同時に表情もこわばってくる。
しかしそこはクールを装って、到着した学校の駐輪場に素早く自転車を停めると、競歩アスリートのようにギリギリの大人の対応フルスピードで行列最後尾を目指す。
とりあえず自分の場所を確保すると、私も持って来たアウトドアチェアを広げて腰掛け、スマートフォンを見るふりしながら自分の前に何人並んでいるのかをシッカリ数えるのである。
50人くらいか。
これで戦いが終わりならまだ良いのだが、場所取りの本番はこれからなのだ。
先生達も集まって、場所取り開始時間になると並んでいるお父さん達の先頭から20人1チームずつに区切られる。
5分間隔で分けられたチームが先頭の方から運動場へ放たれる。
そこでは選ばれし20人の戦士の中で観戦場所争奪戦となるのだ。
全校生徒全員の親が一気に場所取りを始めると収集がつかなくなるから20人ずつでわけるのだ。
私は前から50番目位なので3番目チームに所属する事になる。
2番目チームが運動場に放たれて、場所を取り合う様子を遠目に目を凝らす。
先生に「走らないでください!」などと注意されているマヌケなお父さんもいる。
フフッ。
私が狙っていた場所が取られたりするのを見ると気持ちが焦る。
クソーッ。
そしていよいよ私達チームの番だ。
横目でライバル達の顔を見る。
太ったハゲ親父や緊急で駆り出されたのであろうお爺ちゃんなど、アスリートにはふさわしくないメンバーが多い。
いいぞ。
これなら勝てる。
そして戦いの幕は落とされた!
私は大きめのレジャーシートを小脇に抱え、怒られない程度に、そして限りなく上品に見える全速力で競歩した。
お尻プリプリと。
いける。
これなら優勝だ!
私は目的の場所へと一直線に急ぐ。
すると、明らかにルール違反のお爺ちゃんが全速力で私の横からグラウンドへと飛び出していった!
おい!
まて!
ルール違反だ!
ジジイ!
心の中で叫んだその時!
そのお爺ちゃんの足が絡まりその場で転倒した。
なんだよ、、、
「大丈夫ですか?」
焦る気持ちを抑え、私はしかたなく立ち止まってお爺ちゃんを抱き起こすと服についた砂などを払い落としてあげた。
というのは全くの嘘で、転んだジジイを横目に「ザマみろ!」と唾を吐きかけ目指す場所へと競歩で急いだ。
勝ったぞ。
まあまあ良い場所が空いていた。
直射日光がモロに当たって暑くなる所だが、競技している子ども達の姿が良く見える場所だ。
レジャーシートを広げて「私の場所です!」と自己主張しながら任務完了。
ホッとした。
一旦家に帰り、運動会が始まる時間に合わせて妻と一緒に改めて学校へ行く。
なかなかいい場所が取れた、と家族に伝えていたのでグラウンドに着くと胸を張ってその場所を目指した。
し、しかし、、、
私が取った場所に敷いた大きめのレジャーシートが風にめくられ半分ほどになって、力無く横たわっていた。
そのめくられて空いたスペースに小さなレジャーシートがもう一枚敷かれていて事実上私たちは前から2番目の位置で見る形となってしまっていた。
これは絶対にない!
私は怒りに満ち溢れた。
しかしどんどんと他の保護者達も集まってくるのでとりあえず自分達の場所に座るしかなかった。
私は、私の大切な場所を横取りした憎き犯人が現れるのを待つことにした。
今か今かと。
そしてまもなくプログラム1番が始まるかと思ったその時!
見覚えのある人が腰を屈めながらヒョコヒョコとやってきた。
おでこに絆創膏を貼って。
そう、その通り。
あの、私が唾を吐きかけて抜き去ったあの爺さんが笑みを浮かべながら余裕の表情で私の前に人陣取ったのであった。
2割くらい嘘が混ざっているが、だいたいこんな思い出である。
2人の子供が幼稚園の頃から毎年この運動会前の辛い攻防戦を繰り広げて来た。
しかしコロナのおかげでついにこのストレスから解放された。
近所の幼稚園では観戦は立ったままで、レジャーシートなどどこにも見当たらなかった。
これもまた時代。
昔は運動会観戦しながら父親が酒を飲んでいたような気がするが記憶違いだろうか。
今夜も運動会で疲れた皆様、その疲れを癒すためにもビールで乾杯と行こうではありませんか。
ムフフフ。





