【昨日のビール】
ロング缶 : 2本
レギュラー缶 : 1本
芋焼酎ロック : 5杯
昨日は多少飲みすぎたか。
朝起きたら二日酔いの症状に見舞われた。
ロング缶ビール2本までの平日ルールも平気で破った。
後悔などは全くないが。
もやしすき焼き風。美味かった。
キャベツの千切りは味付きお揚げと小ネギを乗せて胡麻油とポン酢でいただく。
塩ジャケ。
いつものメンツが揃ったら、ハイハイ、それではビール!ビール!
二日酔いと言えばたくさんの苦い思い出がある。
ビールをこよなく愛する人々であれば皆そうであろう。
もう15年以上も前になるだろうか。
その日、朝はいつも通りの満員電車に乗った。
座れるわけもなく、軽い二日酔いに耐えていると電車が動き始めた。
ガタンゴトンと電車はスピードを上げてゆく。
発車して2,3分経った頃だろうか、急に目の前が霞んできた。
同時に何とも言い難い貧血の症状に似た、もう立っていられないような気持ちの悪い気分に襲われ周囲のことなど気にせずその場に座り込んだ。
マズい。
「大丈夫ですか?」
具合が悪そうな私に対し、オジサンが心配して話しかけてくれた。
「ウルセー、ほっとけ!こっちはそれどころじゃないんだ!」
と言いたかったが、二日酔いでもさすがにそれはない。
「ありがとうございます。大丈夫です。」
大人だから。
しかし、みるみる頭から血の気が引いてゆき、アブラ汗が額にジワリと広がるのが分かった。
非常にマズい。
次の駅までの時間が果てしなく長く感じられた。
電車が次の駅に到着するとフラつきながらホームに降りて倒れるようにベンチに横たわった。
ホッとしたが、相変わらずアブラ汗が出ていて気分は最悪だ。
どれくらいの時間が経っただろうか。
ここでやっと酒飲みが皆声をそろえて恐れおののくあの特有の恐怖の症状が出てきた。
「吐きそう、、、」
来たな。
お別れの時だ。
私の体の中に憑依した、この邪悪な悪魔め!退治してくれるわ!
私は良く見えない霞んだ目でトイレを探す。
キョロキョロすると吐き気が増すのでゆっくりキョロキョロ。
あったぞ。
と、遠い、、、
フラつきながらも私の中の悪魔と闘いながら、駅のホームの端にあるトイレに向かって一歩一歩確実に進んだ。
長い道のりだ。
やっとのことでたどり着いたトイレの中をのぞくと、洋式の「大」ルームが空いているのが目に映った。
超ラッキー!
飛び込むように中に入り扉を閉めるとカバンを置いてすぐさま悪魔退治の態勢に入った。
前屈みになっただけだが。
※ここから先は汚い話で非常に恐縮なので、気の弱い方は読まずに最後の方の「いいね」を押して次に行ってもらって構いません
洋式便器の便座を素早くもち上げた。
私の体の中で狂暴に暴れまわる憎き悪魔はすぐに勢いよく目の前に飛び出してきた。
(効果音:カタカナで想像してください)
昨日食べたのだろう、消化されていない小悪魔が便器の側面にへばりついている。
悪魔め、コノヤロウ。
第二波襲来。
手ごわい。
第三波襲来。
さすがにまいったか!
フーッ。
だいぶ落ち着いたな。
私は心地よい安堵感に気を緩めた。
しかし。
だがしかし、その時であった!
私の体の中に取り憑いた悪魔は一人ではなく、もう一人の悪魔が顔を出そうとしているのであった!
しかも、一人目の悪魔が出てきた方とは逆にある方の口からである!
な、なにーッ?
落ち着け。
落ち着くんだ。
いや、悪魔は待ってくれない。
それどころか少し顔を出したんじゃないのか?
非常にマズい。
私はすぐさまベルトを緩め今まで向いていた方向と逆の方向を向いて悪魔退治の姿勢パート2に入った。
イカン!
便座を降ろすのを忘れている!
私は猛スピードで悪魔退治の姿勢パート2の態勢からフワッとまるでジェットコースターの無常力状態のような感じにして腰を浮かせた。
浮かせたと当時に力なく向こう側にもたれかかっている便座を後ろ手に勢いよく手前に引いた!
こっちに来い!
おい、こっちだ!
それ!今だ!
(効果音:カタカナで想像してください)
フーッ。
終わった。
長い戦いは終わったのだ。
私はまた一つ、地球の危機を救ったという達成感に浸り目を閉じていた。
悪魔退治の姿勢パート2の状態で。
私の中で大暴れしていた凶悪な二人の悪魔は私の強い自然現象によって東京の地中の奥深くへと押し流されていった。
もう来ちゃダメだよ。
私は優しくそう言い残すと身支度を整えてビジネスマンとしてのマナー、会社に「アクシデントが起きたので少し出社が遅れます」と電話するのであった。
メデタシメデタシ。
やはり二日酔いになるほど飲んではダメなのである。
しかしやっぱりバカな酒飲み。
飲み始めたら二日酔いになるなんて想像などできっこないのである。
だったらやっぱり、今夜もビールで乾杯するしかないですな。
ムフフフ。




