【昨日のビール】
ロング缶:2本
芋焼酎ロック:5杯


昨日もビールはロング缶2本までという平日ルールを厳守した。

芋焼酎には制限をかけていないので、グビグビとグラスが空になると継ぎ足すスタイルで量が進む。

後悔など絶対にしないが。


冒頭の写真にはないが餃子を焼いた。

息子とつついたその味はカリカリジューシーで非常に旨かった。



いつか書こうと思っていたことがある。

そして今日のような日が、その「いつか」の日なのだろうなと、焦点の合わない部屋の壁紙の模様をみつめながらボーッと考えている自分に気づいた。


家族がそれぞれ出払った後、1人家に残った私はそのような感じで朝の早い時間を過ごした。



唐突ではあるが、私には好きな女性がいる。

大声で言えることではないが、妻以外の女性だ。


このブログの存在は家族には内緒にしているし、もちろん私が好意を抱いている女性も知らない。


だから、これからはそのような赤裸々な話も思い切って書いていこうと思う。

いろいろなところに影響が出ない範囲で。



その女性と初めて知り合ったのはよく考えると10年以上も前になる。

もっと最近のような気がしていたが。


奥二重で、クッキリとした瞳の奥に大きな黒目がキリッとのぞく。

鼻筋がスーッと通っていて、髪型は少し驚くくらいのショートヘアで赤茶けていた。


若くてボーイッシュなその姿を目にした私は、今まで感じたことのないような不思議な感情が心の中に現れているのに気づき、胸の高鳴りを覚えた。


その後しばらくはその女性に会えなかった。 


心の奥底で、また逢いたいと本気で思っている自分がいることにハッキリと気付いていた。


ここではその女性をM美と呼ぶことにする。


M美は独身である。

M美は私に妻がいることをもちろん知っている。

だから第一線を越えるような大それたことなどはしない。

しかし唇を重ねるキスくらいは何度も交わしたことがある。



初めてデートに誘った時はあっさり断られた。

恥ずかしいから、というのが理由だったと思う。


それから何度もデートに誘い、やっとのことでOKをもらった時は飛び上がって喜んだことを今でも鮮明に覚えている。


私は家族がそれぞれの用事で出かけることが事前に分かった時は必ず彼女に都合を聞いた。

OKが出れば心を躍らせ車を飛ばした。


デートはいつも公園やお気に入りのクレープ屋だ。

人目を憚らず手を繋ぎながら歩く事も多くなっていった。


私はどんどん近づいてゆく彼女との距離に、うまく言い表せないが綺麗な愛情とでもいうのか、愛おしい想いを抑えられなくなっていった。


時には泣きながら延々と続く、解決し難い相談にも進んでのった。


私には到底入り込むことのできない、彼女の日常の中にある複雑な人間関係の話などは黙って聞いてあげることしかできず、歯がゆい思いを何度もした。


しかし彼女はそんな私に対して、話を聞いてくれるだけでもとても嬉いと手紙を書いて渡してくれたりもした。


人生の絶頂と言っても過言ではない時を過ごしていたと思う。



しかし、悲しいことに男女に限らず人間というものは密に過ごす時間が長くなればなるほど倦怠期というものにみまわれる。


私とM美の関係も多分に漏れずそのような時期が訪れた。

正に今がその時である。


突然彼女から、しばらくの間会えなくなると告げられた。


なんとなく予感はしていたが、改めて事実を頭の中で整理すると、とても悲しい気持ちが込み上げてきてなんとも言えない感情に包まれた。


今まで当たり前のように会えていた彼女に会えなくなるのである。


私は自分に正直な、突き上げてくる怒りにも似た感情を抑えながらM美に聞いた。


「たとえばどれくらいの時間会えないの?」


素直な気持ちがストレートに言葉として出た。

自分の中で、よくやったという多少の達成感さえ感じられた。


M美は感情が全く感じられないロボットのような声で冷酷にこう答えた。


「2泊3日」


な、なんだって?

2泊3日も、、、


私にとって気の遠くなるような、想像に耐え難い時間を彼女は告げたのである。


と、勘のよろしい方は随分前からお気づきかもしれないですね。


そうです。

今回のブログの主人公であるM美とは、2泊3日の移動教室で長野へと旅立って行った私の最愛なる小学生の娘の事なのである。


娘と出会った時から今までの出来事を、犯してはいけない男女の関係チックに綴ってみたのである。

ごめんなさい。


移動教室という名のもとに、娘は遠い街へと旅立ってしまい、初めて2泊3日も離れ離れになった父と娘の、そして父親の一方的な娘に対する子離れできない心情の嘆きにも似た物語なのです。

許していただきたい。


そしてその最愛なるM美と、今夜ついに再会できるのである。


マンモスうれピー。


スクリーンの前のみなさま、今宵はもう飲まずにはいられないでしょう。

この物語を涙無くして語れないでしょう。


込み上げる嬉し涙に逆らいもせず、少ししょっぱいビールで乾杯するしかないのですよ。

本日は。


みなさま。

ありがとう。

涙。


ムフフフ。

ゴホッ。