【昨日のビール】

ロング缶 : 3本

レギュラー缶 : 1本

芋焼酎ロック : 4杯

 

昨日は連休中ということもあり酒量が増えた。

朝起きると内臓全体が筋肉痛のような感じで、飲みすぎた翌日特有の違和感に包まれていた。

今日くらいは酒を抜くかな。

 

そんなことなど到底あり得ないが。

 

昨日は1か月に1度の通院で宿敵である医者との対決の日だった。

 

そもそも私がなぜ通院するようになったか、きっかけをここに記しておく。

 

数年前に父親が他界した。

最後はいろいろな病気が重なり、やつれ果てて瘦せこけた本当に骨と皮しかないような姿でこの世を去った。

 

その年はいろいろな有名人なども数多く亡くなっていった年だった。

 

その亡くなった方々に私は一連の共通点を見出していた。

 

みんな痩せている人だったのだ。

 

痩せていて長生きしている人はあまりいない。

どちらかと言えばぽっちゃり、ふっくらしている人の方が長生きタイプの人に多い印象だ。

もちろん自論。

 

身近な親戚などの例をとってみても100歳近くまで長生きしている人、またはした人の中でスマートだった人はあまり記憶にない。

 

それでは、と単純な私は考えた。

食事制限などせずに思い切り食べて太ろう。

太って長生きしよう!と。

 

ただのバカですね。

 

それから私は何の制限もなく朝から晩まで美味しいものをたくさん食べた。

当時は週末だけ飲んでよいという飲酒ルールだったので、週末は仕事帰りにビールに酒につまみやらお菓子やらをたくさん買った。

 

遅い時間に帰宅したあと一人でテレビなど見ながら暴飲と暴食を楽しみ、満腹になって気持ちよく寝てしまうという天国のような日々を過ごしていた。
 


そのうちスーツのパンツがキツくなり始める。

ちょっと歩いただけで息が上がる。

屈んで何かをするのが苦しくなる。

体重計に乗るのが怖いのでその存在を無視するようになる。

今考えると我ながらバカなことをしていたと思い返す。

 

そして迎えたその年の健康診断。

結果はそれはそれは酷いものであった。

 

血圧、コレステロール、中性脂肪、血糖値は標準値の上限を優に超え、心電図でも引っかかってしまった。

 

即、産業医に呼び出された。

 

「このまま死期をはやめるか、きちんと治療するか、それはあなた次第です」

 

と、静かに判決は言い渡された。

懲役ですね。

 

紹介状を書いてもらい、大学病院に足を運んだ。

いろいろな検査をしてもらった。

 

最終的にはコレステロールが高値であり、そこが一番のポイントになった。

 

「cornさん、実はコレステロールというのは体質があって、コレステロールを取らないように気を付けても自分自身の体がコレステロールを作り始めるんですよ」

 

私の体質はそのような感じだそうで、もうこうなると薬を飲んで数値を落とすしかない、とエラソーに30歳くらいのワカゾー医者が第二審の判決を言い渡した。

 

私はその事実が受け止められず、このクソガキ医者を倒してやろうと食事制限と運動に励むことで対抗し、最高裁への控訴を決めたのである。

 

努力の結果、中性脂肪と血糖値は大きく下がったがコレステロールだけは多少下がったものの判決を覆すまでの事象とは認められなかった。

 

牢屋行きですね。

大学病院で診るのはここまで、ということになりそのワカゾー医者に町医者への紹介状を書いてもらった。

 

もちろんその紹介状などその日のうちに破り捨ててやった、というのは噓だが今でも封筒は本棚の隅にしまってある。

 


我流の健康法でやり過ごすことを決めた脱獄囚のような私は、食事や運動をなるだけ習慣にするよう生活を変えた。


多少は結果も出たようで、次の健康診断ではなんとコレステロールも正常の範囲内に収まっていた!

 

調子に乗っていた私は裁判のことなどすっかり忘れて日常を過ごしていた。

 


ある年、免許証の期限日が近づいてきたので更新に行くことにした。

その日は早い時間だったが更新に来ている人も少なく予想していた時間よりも大幅に早く手続きが終わった。

 

免許センターの前には白いバスが止まっており、スタッフが「血液が足りませーん」とよく聞くセリフで人を集めている姿があった。

 

献血は趣味ではないがたまにやっている。

私は持て余した時間を献血に充てて必要とする人に届けていただこうと社会貢献することにした。

 

書類にいろいろと情報を書いて事前の問診などをしてもらう。

問題なさそうなので、体温やら血圧やらを測る。

 

そこで問題は起きた。

血圧がものすごい数値になっている。

これでは献血ができないと言われた。

 

念のため、医師が同行してきているので再度血圧を測定して判断しましょうということになった。

 

白いバスは2台停まっており、皆が献血するバスとは違う車両に行くよう促された。


車内で待っていたのは白髪で、黒ブチ眼鏡をかけたまさに志村けんのようなおばあちゃん医師だった。


「こっちにおいでー」


ちょっと乱暴な言葉を使う。

私は血圧測定器に手を入れて目の前に座っている志村けんに診てもらった。

 

「アンタねー、これじゃ献血なんてできないよ!アンタが病院行きな!」

 

アッ!

私は自分が仮釈放の身であることを思い出した。

私はとっさに叫んだ。

 

「あんだバカヤロー!!」

 

これが私の通院のきっかけとなったおとぎ話のような物語である。


 

今日は台風の影響で大雨なのでランニングはもちろんやめておく。

 

家族が早い時間からそろうことが事前に分かっていたので、今夜は先日好評だったたこ焼きパーティーをまたやろうということになった。

 

材料は昨日のうちに準備している。

娑婆の空気を満喫しつつ、今夜もビールで乾杯ですな。

ムフフフ。


チューブ味噌を購入した。