【昨日のビール】

ロング缶 : 3本

レギュラー缶 : 1本

芋焼酎ロック : 2杯


昨日は宿敵であるかかりつけの医者との対決の日だった。

月に一度の診察の日である。


いい試合だった。

防戦一方だったが最後はお互いの健闘を讃えあい、抱擁して別れた。

全くの嘘だが。


昨日は病院への出発時間ギリギリまで仕事が詰まっていた。

武蔵、小次郎の巌流島の戦いのように遅れて行って焦らす戦法を取ろうかと思案したが、単に診察時間が遅くなるだけなのでやめた。


いつもはウォーキングがてら、ちょっとした距離を歩いて病院に向かうのだが、予約時間も差し迫っていたため自転車で行くことにした。


意外と早く着き、予約時間10分前に到着してしまった。

熱を測り診察券と保険証と引き換えに86番と書かれた番号札をもらった。


院内はいつもと同じくらいの混み具合だったので、それほど待つことはないだろう。



随分前だが健康診断の結果が芳しくなく、産業医に紹介状を書いてもらい大学病院でいろいろと検査を受けた。


結果的に高脂血症と高血圧の診断を受けた。

薬を飲み続けたくないという気持ちが強く、いろいろと我流の健康法などでのらりくらりと誤魔化してきたが、ついに観念した。


通院するようになったのは2年ほど前になるだろうか。

そこそこ大きな病院で医者も常時5、6人はいるだろう。

診療科目に合わせて各専門の医者に診てもらうことになる。


「86番の方、3番診察室へどうぞー」


きたな。

循環器科が専門の私の宿敵との対決だ。


「体調はいかがですかー?」

序盤の探り合いだな。

体調には変わりないことを伝えた。


「cornさんは前回の健康診断で血糖値も上がってきてますね」

ジャブだ。

うまくかわさねば。


c「はい、気をつけてます」


医「お菓子など間食してないですか?」

いきなり連続ジャブだ。


c「は、はい、、、気をつけてます」


医「いやぁ、先日うちの娘がね〜…」

きたな、自慢話だ。気をつけろ。


医「うちの娘がマカロンを作るって突然言い出してね」


c「あ〜、マカロン。美味しいですよね〜」


医「えっ?」

まずい。右ストレートをもらった。


医「あんな甘いものが美味しいと感じるんですか?それは危険だなー!間食本当にしてないですか?糖尿病になる人は……」

な、長いお説教が始まった。


医「というわけで、なんでも薄味にして食べる癖をつけて下さい。運動していて体重などは気をつけてるようですのでそれは続けるようにして下さい」


次の試合は1ヶ月後にブッキングしてもらい今日の一戦はとりあえず終わった。

最後は運動している事を少し褒めてもらった。

やったね。


いい試合だった。


この医者の唯一良いところはビールが好きだという事だ。


いつだったか診察中の自慢話の中でビールの話しが出てきたので分かった。

もちろん揚げ足を取られることは間違いないのでその話に絶対に乗らなかったのは言うまでもない。


とりあえず無事に試合を終えた。

薬局で薬をもらうと、颯爽と自転車を飛ばし馴染みのスーパーにビールと肴を買いに向かった。


イナダ(ハマチ)の刺身が無性にたべたくなったのでトマトと一緒にヱビスのお供として選んだ。



今日から3連休ですな。

台風が心配だとあちこちで声が聞かれますが、雨が降ると、うちの庭にフンをしていく猫が来ないので少し安心しているところもある。


ちなみに今朝は庭に遺留品は見つからなかった。

良かった。


これから台風の真っ最中に買い出しに行かないでも良いように、ビールと肴をたくさん買い出しに行くことにする。


やはり今夜もビールで乾杯ですな。

ムフフフ。