【昨日のビール】

ロング缶 : 3本

レギュラー缶 : 1本

芋焼酎ロック : 4杯



昨日は妻の誕生日だった。

そして同時に私たち夫婦の結婚記念日でもあった。


夕方、全く計画などしていなかったが、ささやかなパーティでも開こうかと思い立った。


息子も娘も習い事で全員が揃うのは21時前くらいになりそうだ。

妻は娘を迎えに行く前にちょっと買い物に行くと言って車で出かけていった。


でかけ際に「ケーキくらいは買ってくるね」と言っていたのを思い出した。


家には私1人。

時計を見ると19時過ぎであり、今日のランニングはやめておくことにした。


これから買い出しに出て色々準備をするのは面倒くさいし時間もかかる。


便利なUber eatsで済ませることに決めた。

浅草の唐揚げ屋にあるメニューの中でパーティセットなるものを頼むことに決めた。


過去に一度頼んだことがあり、家族にも好評でボリュームも十分である。

20時30分で予約を入れた。

妻と娘もそのくらいの帰りになるだろう。


それまでの間少しサプライズでもと思い、私も買い物に出た。


近所のスーパーでまずは私へのプレゼントでビールを購入。


今夜のメニューの唐揚げには野菜がついてないので出来合いのサラダを少々。


そしてサプライズのタネ、小さな花束を買って家路についた。



妻と娘はすでに帰宅していた。

私は購入した花束を玄関のドアの外側にぶら下げてビールとサラダだけを持って家に入った。


冷蔵庫にヌルくなっては困るビールを素早く入れた。


しばらくするとインターホンのチャイムの音と共にUber eatsがやってきた。

しまった!花束が…


私は「よしっ、わたしが受け取りに出よう」と一目散に玄関へと向かった。


無事に美味しそうな香りを鋭く放つ唐揚げをリビングのテーブルへと運んだ。


あとはまだ帰ってこない息子にLINEで連絡するだけだ。

「玄関に花束があるからそれを持ってお母さんに誕生日プレゼントとして渡してくれ」

スマートフォンに向かってそう打ち込むと、しばらくして息子から了解の返事がきた。


準備万端である。


妻は娘とソファーに腰掛けてくつろいでいる。

私はパーティの準備を買って出て、唐揚げを皿によそいグラスや箸をテーブルに並べていた。



カツオのたたきは私だけのご褒美である。


すると玄関からイナズマのような大きな声が聞こえた。

息子が「タダイマーッ!」と叫んだかと思うと一直線に妻の元へ全速力で駆け抜け寄ってきた。


「お母さん、誕生日オメデトウ!いつもアリガトウ!」


息子はひょうきんなところもあり恥ずかしそうに、でもしっかりとお祝いと感謝の言葉を伝え小さな花束を渡した。


「うわー!ありがとーう!わざわざ買ってきてくれたのー?」


妻は息子がプレゼントなど買ってくるなど夢にも思っておらず、驚きと嬉しさで少し涙目になりながら花束を受け取った。


娘には事前にこの事を教えていたのでちょっとしたサプライズは大成功に終わった。


ハイハイ、それではビール!ビール!

パッピーバースデーに乾杯なのだ!


昨夜の楽しいパーティは終わりましたが、今日は余韻でもういっちょう乾杯ですな。

ムフフフ。