【昨日のビール】
ロング缶 : 3本
芋焼酎ロック : 3杯
昨日はランニングに行くため家を出たが、雨が降っていたのでよほどやめようかと思った。
しかし「継続する」と一度決めたらやり通す。
それが私の信念。
天候など理由にならない。
すぐに諦めるような人間は大嫌いなのだ。
途中そぼ降る雨の中ずぶ濡れになり、水たまりに何度も足を突っ込み靴の中までグチャグチャ。
さんざんな目に合って帰宅した。
今後、天候が悪い日はゼッタイに走らないと決めた。
あまりの失意にビールも平日ルールを破ってしまった。
後悔などまったくしないが。
先日久しぶりに出社した日、少し足を延ばしてラーメン博物館へ行ってきた。
その日は「ラー博倶楽部の日」というイベントをやっていたようで多くの人が来場していた。
私はたまに行くくらいだが、たまに行った時の中では一番の人出だった。
昼時を外すように少々早い時間に行ったつもりだが、10分ほど行列に並ぶことになった。
お目当てのラーメン屋は「八ちゃんラーメン」
九州は博多・薬院のとんこつラーメン屋だ。
実際の福岡にある店舗へは行ったことがないのだが、九州の友人に聞くとものすごい行列ができるラーメン屋で、やはりとびきり美味しいそうである。
私も出身は九州であり、とんこつラーメンには目がない。
ラーメン博物館で八ちゃんラーメンを訪れた日から、このラーメンの大ファンになってしまった。
こってり濃厚とんこつスープに細麺、チャーシューにネギと余計なものが入っておらずラーメンそのものの味で「どうだ?」と勝負、お客はそれを堪能できる。
今回はチャーシュー麺(1000円)を選んだ。
いやぁ、うまかった。
もちろん替え玉(150円)も。
スープも最後まで飲み干して、身体に悪そうなエキスをすべて注入した。大満足。
私が東京に出てきたころは、まだまだ本格とんこつラーメン屋がたくさんある時代ではなく、九州の人間を満足させられるとんこつラーメン屋は皆無に等しかった。
その中で、美味しいと感じたのは環七沿いの有名な「なんでんかんでん」である。
あの名物マスターにお目にかかったことがないが、ほぼ九州で食べていた親しみのあるとんこつラーメンの味であり何度か足を運んだ。
東京に出てきたころの私は「俺、ラーメンはとんこつしか食べんよ」と九州出身であることを、ことあるごとにアピールしていた気がする。
しかし、東京にはいろいろなラーメンがあることに気づくと、そのこだわりはあえなく打ち砕かれていった。
考えてみれば簡単なことである。
日本の中心、東京には日本中のラーメン屋が集まっている。
とんこつ、しょうゆ、塩、みそ、魚介系など様々な種類のラーメン屋が生き残りをかけて味を磨いているのだ。
美味しくなければすぐにつぶれてしまい、美味しいラーメン屋は長く続き拡大してゆく。
今は「東京で食べるラーメンが一番うまかとばい!」と、すっかり東京ナイズされた「軟弱ラーメン愛好家モドキ」と化してしまった。
そんな中でもこの「八ちゃんラーメン」は群を抜いて美味しかった。
ラーメン博物館の数ある店舗の中で、私の中ではキングであり、東京(八ちゃん自体は横浜だった…)で食べたラーメンの中でも1,2を争う名店だ。
その名店が、残念なことに今年10月末をもってラーメン博物館を卒業するそうだ。
これからは「ちょっと足を延ばして」という感覚で、この「軟弱ラーメン愛好家モドキ」を魅了する美味しいとんこつラーメンにありつけなくなってしまうのだ。
寂しい限りである。
どなたかこの八ちゃんに負けず劣らずの美味しい正統派とんこつラーメン屋が東京近辺にあれば教えていただきたい。
残り少ない別れの時間まで必ずあと一度は八ちゃんラーメンに足を運び、胃袋の中で別れを告げる予定だ。
ビールの神様に誓って。
その八ちゃんとのわずかばかりの想い出に浸りつつ、やがて訪れる別れを惜しんで、本日はしみじみとビールで乾杯ですな。
ムフフフ。



