半年ぶりの福岡帰省となった今回のGW。
かみさんのリクエストで、太宰府天満宮に両親と一緒に行こうということになった。
もちろん俺も大賛成だ。

昨日は行きつけの、近所の焼き鳥屋に、持ち帰りをお願いして、姉家族と大宴会になった。
太宰府は家から車で30分程度だから、ゆったりの出発だ。
朝寝坊して、昼前の11時に出発となった。

両親を3列目シートに乗せて、助手席に息子、運転席後に娘、助手席後にかみさんと、総勢6人。
両親とドライブに行くなんて何十年ぶりだったし、買い替えたばかりのセレナだし、これまた楽しかった。
が、しかし。もっと嬉しいことに、かみさんの一声
『鹿児島のお墓参りってどのくらい時間かかるかな?』
我が家の先祖のお墓は鹿児島にある。

俺もすぐに話に乗った。
『じゃ~行こうか! 』
『賛成!』
満場一致で九州横断道に乗り込んでいった。

実質、お墓までは3時間ちょっとかかる。
しかし、俺自身、墓参りに行ったのが、子供の頃の思い出しかなかったので是非とも行きたかった。
ナイスかみさん!

途中、桜島サービスエリアで黒豚ラーメンを食べて、お墓に到着した。

その懐かしい風景は子供の頃と全く変わらないまま、俺の目に飛び込んできた。
近くの商店でお花とお供え物を買った。

納骨堂となっている我が家の墓の前に立ち、今までの俺の非礼をお詫びした。
上京する事、結婚したこと、子供が誕生したこと。
俺は何一つ、ご先祖様に報告していなかった。
自然と涙が溢れてきた。
ヤバい!息子には泣き顔は見せられない!
すーっとトイレに行って上手くごまかした。

お寺のおばあちゃんと少し挨拶をして、お墓を離れた。

車を少し走らせると、子供の頃よく遊びに来ていた親戚の家(もう立て替えられて他の人が住んでいる)があった。
建物だけが変わっていたが、その他は何も変わっていなかった。

『お父さんの実家にいってみる?』
今度は母が提案した。
今はもう 建物はなく、森になってしまっていると、それも子供の頃に聞いていた。
『ヨシッ!行こう!』
親父は乗り気ではなかったが、俺はこの目で見ておきたかった。

こんなところに本当に人間が住んでたの?と、いうくらいにものすごい山道を走ると、小さい集落が現れた。
親父に聞くと、ここから更に山を上るらしい。

流石にセレナには辛い、細くて急な山道になってしまった。
『ヨシッ、ここまで』
俺はそう決めて、セレナを道端に止めて、ビデオを持って外へ出た。

家族を残して、少しだけその山道を登ってみた。

本当に森になってしまっているが、確かに親父が育った家は、この近辺にあったのだ。
『ウーン』とうなりながらしばらく歩いた。

車に戻ると、その近辺に住んでいると思われるおじさんと出会った。
親父は、しゃべらなかったが、俺が、昔のことを尋ねると、そのおじさんは確かに親父家族のことを知っていた。

不思議な気分だった。

俺の家族と、親父の実家があった場所へ行けたのは非常に満足だった。

突然思い立った、鹿児島小旅行だったが、俺にとっては一生忘れられない思い出となった。