~ 飛行中年 ~ -73ページ目

おだやかな構図

鏡の奥 澄んだ眼で 活字をたどる
声かけて気付かずに 本を読むひと
下を向いて かき上げる くせのない髪
私が いるのさえ忘れてる
静けさの似合う人 時折の咳ばらい
ページを めくる音だけ

ひっそり響く 穏やかな夜

お茶を入れて 側に置くと やっと眼を上げ
低い声 「ありがとう」と優しく笑う
眼鏡を置き 眩しそうに
眼を しばたいて 突然 「好きだよ」と照れて言う
此処へ来て 側に来て
読みかけの 本は伏せて
愛しさが こみ上げてくる
あなたの全て 愛しくて
あなたと 暮らしてもいい
このままで 暮らしましょ
このままで 穏やかに


https://www.youtube.com/watch?v=Nf5A4Uqp1KY

片隅にひとり

都会のうつろいに 身を任せても
あたりを見渡すと 同じ顔つき
グラスを重ねても 夜の片隅
恋さえ今まるで 病のようだ
熱い想い刻んで 夜が燃えつきる
恋心 ネオン色にかくれて
あなただけが全てで 夢をつなぐのに
恋心 蒼ざめて沈んでく

誰もがうつろいに 埋もれてる
あたりを見渡すと 同じ顔つき
ひとりで抱えてる この淋しさは
あなたに逢うまでは 消えそうもない
今はグラス翳して 片隅にひとり
恋心 呟きの海に浮く

せめて約束の日は 花束かかえて
恋心 バラ色に染め替える


https://www.youtube.com/watch?v=L8nbT4G97Ls


めざめ

出会いと別れはいつも 突然巡って

知らない顔して季節 通り過ぎて行くのね

なくした あの日から かけがえのない

時の いたずら

ああ いちばん大切なもの

傷つく時に わかるの

そう ささえあいたい ふれあう心

感じていたいの やさしく


目覚めた朝の光が 涙を照らして

輝きなくした愛は すがたをかくしていく

乾いた都会で 小さな勇気

見失ってた

ああ 溢れる言葉も言えず

人の まなざし気にして

そう 素直な 思いやりさえ

忘れていたのね 知らずに


ああ もう一度大切なこと

見つめて 生きていきたい

そう 明日に 出会えるために

歩いていきたい 信じて


https://www.youtube.com/watch?v=-7y6v-Fofks