翌朝のキッチンで
朝起きると、クララがキッチンへ案内してくれました。
「好きな飲み物を自由にどうぞ」と言われ、コーヒーを選んでテーブルにつきました。
クララは「たいした用意ができなくてごめんなさい」と恐縮していましたが、話し始めてその理由が分かりました。
シャンブルドットのこれから
クララがこの家のオーナーになったのは最近のこと。
実はまだシャンブルドットとして本格的に営業しておらず、テスト的に予約サイトに登録してみたところ、偶然私の予約が飛び込んできてしまったそうです。
びっくりしてすぐにサイトを閉じたため、その後は連絡が取れなくなってしまったのだとか。
正式なオープンは2026年を予定しているとのことでした。
クララ自身は離婚を経験し、3人の子供はすでに独立。
これからは自分の夢として、この家をシャンブルドットにして運営していきたいのだと語ってくれました。
モネの話と少しの疑問
テーブルを囲んでいると、クララはモネの話にも触れてくれました。
最初の奥さんや二番目の奥さんのこと、ヴェテイユでの暮らしなど、モネ自身のエピソードを聞けて興味深かったです。
ただ、この家自体にはモネのオリジナルの品があるわけではなく、飾られている絵画もコピー。
「モネが住んでいた」という事実はあるものの、それ以上どうやって魅力を伝えていくのかなぁ、と少し考えてしまいました。
つたない英語でも心は通じて
お互い、流暢とはいえない英語でしたが、それでもいろんな話をすることができました。
クララの人柄や夢を直接聞けたことで、「ここまで来たかいがあったな」と心から思えました。
漫画とはかけ離れた、シャンブルドットでしたが、
クララの人柄に触れ、不思議にあたたかい滞在となりました。
パリへは、タクシーを呼んでマントラジョリ駅まで行きました。
タクシー代は、6千円ぐらいだったと思います^^;
スーツケースをピックアップするために、N線でモンパルナス駅へ戻りました。
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