「或る列車」に乗る
14時ごろ、再び由布院駅に戻ってきました。
次の列車までは1時間待ち。
今朝から今日はずっと“時間調整の1日”です。
14時30分ごろ、ホームに列車が入ってきました。
今回の旅のメインイベント、**「或る列車」**にいよいよ乗車です。
ホームに行くと、なんと隣には**「ななつ星」が停車中!
その存在感と迫力に、或る列車が少しかすんで見えるほどでした。
あぁ、いつかななつ星にも乗ってみたい**…。
3時少し前、ドアが開き、スタッフの方々が丁寧にお迎えしてくださいます。
或る列車は2両編成で、1号車がダイニング、2号車が個室車両。
私は個室の2号車を予約していました。
ダイニングの方が人気のようです。
担当スタッフの方が挨拶に来られ、
ここから博多まで3時間の旅がスタート。
或る列車は一日2便運行で、
午前は「博多 → 由布院」、午後は「由布院 → 博多」。
どちらもお料理は同じコースです。
朝からフルコースは重いので、今回は午後便を選びました。
ドリンクはフリーフローで、
ワインや日本酒、ソフトドリンクまで豊富にそろっています。
ウェルカムドリンクのあと、前菜からスタート。
長崎県アジ、佐賀県ヤリイカの詰め物、冷製
九州新米ときのこのリゾット
鹿児島県牛ネックと野菜の和風ポトフ
大分県マスカット、長野パープル、福岡県はちみつのアイスクリーム
ミニスウィーツ
どれも上品なお味で、九州の食材が使われています。
正直なところ「ものすごく美味しい!」とまではいかない印象。
ただ、美しい列車で美味しいコース料理をいただく体験そのものに
価値があるのだと思います。
途中、静かな駅でしばらく停車し、
乗客全員でホームに降りて息抜きタイムもありました。
そして18時ごろ、博多駅に到着。
スタッフの皆さんがホームで見送りをしてくださり、
今回の旅のメインイベントが無事に終了しました。
このあとは、博多駅近くのホテルへ。
列車に乗る前に思い描いていた憧れと、
実際に体験して感じた現実。
どちらも含めて、忘れられない湯布院の一日になりました。
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