池永さんは、「珈琲屋の人々」以来かな
「北に帰るわ」そう言い残して
日本を去っていった在日朝鮮人の少女、スーイン
想いを寄せ合いつつも
ついに成就することのなかった初恋の記憶
鋳物職人の章之は
出稼ぎ外国人たちや在日三世のフウコとの
心の交流を通じて
冷え冷えとした日常に
温かな血が通いだすのを感じる
彼らに導かれるように
かつてスーインが託していったハーモニカを
章之は探し始める
体がちぎれるほどに疼く
悔恨と恋情
ピュアな心を呼び覚ます感動長篇
百合が原公園から
エゾフウロ
エゾカワラナデシコ
きょうも、皆さまとともに ” いい日 ” で ありますように
corin papa