久しぶりに、石田衣良さん
「メゾン・リベルテ」 自由の家という名のマンション
そう自由ではない人々の暮らしを舞台に
展開される10篇の物語
空を分ける
友人から紹介されただけの男性と
ルームシェアすることにした梨花
割り切った同居が始まった
魔法の寝室
結婚して6年
新しいマンションに引っ越しして一月半
小手調べに夫婦の寝室の壁紙を
”夜明けの空”に貼り替えしたが
いばらの城
”女王”の母に育てられ
逃げるように東京に働きに出た
35歳の直前に、突然自分の城が欲しくなり
ホームシアター
社員と資産のリストラに遭い
役職者から閑職へ、社宅から追い出され
止むを得ずマンションを購入
逃げ場は、DVDで映画を …
落ち葉焚き
夫を亡くして七年
築30年の家が道路拡幅に伴い立ち退きに
紹介されたマンションに住むことに
本のある部屋
マンションの一室で
訪れた洋介に朗読をするだけの”愛人”
そこへ十年来の愛人が …
夢のなかの男
大学時代からの悪友に、アリバイ作りを依頼して
浮気を繰り返す純子
自分を責めて反省もするのだが …
十七カ月
一度流産したが、自然妊娠を目指してたが
切迫早産で未熟児だが男児を出産して
十七カ月編訳の仕事を続けながら
悩みながらも、育児を …
指の楽園
肩こりがひどい うらら
仕事で疲れたとき、マッサージを受ける
ストレスと肉体疲労の解消
それに異性への、ほのかな欲望も
愛がいない部屋
35歳で自分の人生は
完全に失敗してしまったと …
夫の正体を現す
言葉と手足の暴力で・・・
ひどく悲しかったり
胸が空っぽのまま終わるような
物語のあつまり
庭先から
ドウダンツツジのお花
薄紫色の芝桜
きょうも、皆さまとともに ” いい日 ” で ありますように
corin papa