日本のモンキーレンチ-8

SANKIのすべて

 

【2023年6月1日 追記】

探し求めていた一重丸京/京都機械向けOEMを見つけました。

⇒ 詳細は、本文のこちら

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『日本のモンキーレンチ』、TOPに続いてメーカー解説の第2弾は、SANKI/北陽産業です。

SANKI自社モデルは、狭い場所で使えることを目的としてヘッド傾き15度なのが特徴です。(唯一の例外…廉価ブランド"CAPTAIN")

一方で、SANKI製で他の工具ブランド向けOEMモデルは、全て一般的な23度になっています。

 

最初のモンキーレンチJIS認証として1951年6月28日に5社が同時取得していて、三条機械製作所(後に北陽産業)/SANKIはその内のひとつです。

↑1952年1月号『標準化と品質管理』発行:日本規格協会

 

 

1.商品一覧

 

2.会社概要

・1945年11月…三条機械製作所の鍛造部門が鍛工品の生産開始

・1945年~1948年…三条機械の工具部門が"SANKI"の生産販売開始

・1948年1月…工具部門が独立し、北陽産業設立(1964年までは販売のみ)

・1951年6月…モンキーレンチのJIS認証取得 by 三条機械

・1964年1月…モンキーレンチのJIS認証取得 by 北陽産業(生産も開始)

・1990年10月…販売会社として(株)サンキーが独立し、ブランド名もSUNKEY

・2002年11月21日…ホームページ最終更新

・同29日…『北陽産業(株)只今工事中』と表示 ⇒ この後に廃業と推測

※会社沿革の詳細資料を8項に掲載。

※既稿の『SANKIのコンビレンチ&スパナ』と基本的には同じデーターベースを基にしていますので、一部情報は重複しています。

 

3.ロゴ

1)ブランド・ロゴ変遷

 

2)会社ロゴ/サンキの由来

SANKI/サンキは、三条機械(サンジョウカイ)から来ていて、カタカナの"キ"が3つでサンキ。

その3つの"キ"を円形に並べたのが三条機械の会社ロゴです。

 

4.商品解説

モデル形式により項目を色分けしてあります。

 スタンダードモデル 15度 

 同 23度 

 新デザインモデル 

 

 ① 第1世代(バーコ型とクレセント型の合いの子)

 ①-1 最初のモンキーレンチ / 第1世代 JIS無し(1948年頃)

・三条機械は1945年の終戦直後から鍛造製品を作り始め、ほどなくして工具の生産も始めているのが分かっています。

・したがい、1951年のJIS取得以前からモンキーを生産販売していたと考えています。

・1945年~1951年製となりますが、三条機械の工具部門が北陽産業として1948年前後の生産と言えます

・そのサンキ第1号のモンキーは、『 ロゴ』、『斜めSANKI』、『JIS無し』だと思いますので、次のJISモンキー①-2を利用してJISマーク無しの推定写真を作りました。(あくまでも推定です)

 

 ①-2 第1世代 JIS付き(1951年~1954年頃)

・1951年にハンドツールとして初めてのJIS認証を他の4社同時に取得。

・表面にブランド名"SANKI"と共に三条機械の会社ロゴ  が刻印されています。

・裏面にはJIS認証番号の"655"。

・ジョーの傾きは、23度が主流ですが、サンキ自身のブランドは15度になっています。(後に登場する他社向けのOEMは、全て23度)

・さらに、JISマークが大きく刻印されていますが、クラスを示す"N(普通級)"や"H(強化級)"の表示がありません。

・したがい、クラス分けが規定された1954年の改訂よりも前の生産と推定できますので、1951年~1954年製と思います。

 

 ①-3 第1世代 陸上自衛隊向け(1951年~1954年頃)

・表面のジョーとパネルの間に桜マークが打刻されています。

・桜マークは自衛隊を示していて、さらに桜マーク単体であることから陸上自衛隊向けと特定できます。(海上自衛隊には"いかり"、航空自衛隊にはウイングマークが付随)

・桜マーク内に複数の打刻痕があります。

・桜マーク内に"A"や"W"などのアルファベットが入ることがありますが、この打刻痕はアルファベット等の表示には見えませんので、恐らく工具の使用期限が過ぎて廃棄となる時に、廃棄の印として桜マークをつぶしたのではないかと思います。

(通常であれば、最後は廃棄業者が溶かして鉄になるはずですが、一部が流出したのかと)

 

 ② 第2世代(バーコ型)

 ②-1 第2世代 短い (1954年頃) by 三条機械 

・パネル形状がジョー部とつながる所謂バーコ型にモデルチェンジされます。

・1954年に規定された"N"(普通級)の刻印があり、さらに  より1964年までの三条機械製と分かりますので、1954年~1964年の生産になります。

・表面右側の"7A"より、写真の商品は1957年製と考えるのが妥当だと思います。

・全長が204mmになっていて、8インチ(≓203.2)で作っていることが分かります。

・傾きは、第2世代もサンキ自身は15度。

 

 ②-2 第2世代 長い by 三条機械 (1954年頃~1964年頃) 

・②-1に対し、長さ表示がインチ(8in.)からミリ(200m/m)に変わっています。

・さらに、②-1よりも全長が長くなり、210mmになっています。

・JIS規則が1954年に改訂された時に、全長規定が200サイズで200mmから210mmと長くなっています。

・1951年にL=200と規定していたのに対し、実際の製品は8インチとしてL=203.2mm前後になっていたことから、200mmよりもワンサイズ長くして210mmに改訂したのでは無いかと推測しています。

・それに対し、サンキは規定通りに210mmにしたのだろうと思います。

・上の②-1が1957年製と推測されることを合わせて考えると、1957年~1964年の生産と推測します。

・さらに、表面右側の"4A"より、写真の商品は1964年製と考えるのが妥当だと思います。

 

・②-1と2の長さ比較。(上:204mm、下:210mm)

 

 ②-3 第2世代 by 北陽産業 (1964年頃~1980年頃) 

 ロゴが無くなっていることから、生産が三条機械から北陽産業に移行した後のモデルと分かります。

・クラスがJIS-H/強力級になっています。

・輸出を前提とした”JAPAN"刻印が始まります。

・全長は、②-2少し短い206mmになっていて、8インチ付近に戻したのかなと思います。(これ以降は、第3世代まで、この長さを維持)

・北陽産業製でブランド"SANKI"であることから、1964年頃~1990年頃の生産と分かります。

・ただし、1990年頃からの"SUNKEY"に変わる前に、第3世代の"SANKI"がありますので、1990年よりも前に第3世代のクレセント型に切り替わっていることが分かります。

・したがい、本モデルはエイヤで1980年頃までの生産と推定します。

・これより、"5P"より、写真の商品は1975年製かと思います。

・ただし、1990年直前まで第2世代の生産が続き、写真の商品は1985年製の可能性もあります。

 

 ②-4 第2世代 日産自動車向けOEM by 三条機械 

・日産自動車向けのOEMです。

・JIS規則で製造者を示すことが求められていて、OEM製品には必ず製造者記号またはJIS認証番号が表示されます。

・本モデルでは  が製造者記号となり、三条機械製と分かります。

・第2世代のOEMは全て工具ブランド以外の企業向けであり、ジョーの傾きはサンキ自身と同じ15度です。

・長さが210mmであり、②-2からの派生モデルと言えます。

・したがい、"0A"より写真の商品は、1960年製と推定します。

 

 ②-5 第2世代 ダイハツけOEM-1 by 三条機械 

・ダイハツ工業向けのOEMです。

 より三条機械製と分かります。

・また、長さ204mmならびにJIS-N/普通級より、②-4と同じく②-1の派生と分かります。

 

 ②-6 第2世代 ダイハツ向け-2 by 三条機械 

・②-5と同じくダイハツ工業向けのOEMです。

・スパナの例より、楕円無し "Daihatsu"モデルが先で、この楕円付き"Daihatsu"はその後と分かっています。(スパナ例 ⇒ こちら

・"8B"より、1958年製と推定します。

 

 ②-7 第2世代 日野自動車向け by 三条機械 

・通常のサンキモデルに対し、裏面に"HINO"が打刻されていることから、日野自動車向けと分かります。

・"HINO"が打刻であることから、サンキモデルの完成品を流用したのが分かります。

・②-1の派生であり、"9I"より1959年製と推定します。

 

 ②-8 第2世代 一重丸京/京都機械 by 三条機械 

・戦前と戦中はゼロ戦など海軍向けの整備工具を大々的に生産していた京都機械ですが、戦後は作業工具の一般市販に転じます。

・社史『京都機械三十五年の歩み』に自動車整備工具ボードの写真が載っていて、その中にモンキーレンチが含まれているものの、なかなか実物を見つけられずにいましたが、ついに見つけました。

・15度を採用していて、上述社史に『1953年、54年頃からモンキーレンチは北陽産業に生産委託』と記されていることと符合します。(北陽産業経由で生産は三条機械)

・クロモリ製です。

 

↑社史『京都機械三十五年の歩み』より

 

 

 ③ 第3世代(クレセント型)北陽産業製 

 ③-1 第3世代 SANKI(1980年頃~1990年頃)

・第3世代のクレセント型にモデルチェンジされます。

・ブランドが"SANKI"であることから、1990年よりも前の生産と分かります。

・"9K"より、写真の商品は1979年(または1989年)の生産と推定します。

・長さは、200サイズで206mmが継続します。

・自社モデルですので、第3世代になっても傾きは15度です。

 

 ③-2 第3世代 SUNKEY-1(1990年頃~2002年)

・ブランドが"SUNKEY"に切り替わります。

・北陽産業のJIS認証番号である "9786"が刻印されていますので、北陽産業製と分かります。

・ブランド切り替わりの1990年頃から廃業の2002年までの生産と分かります。

・裏面の製造者記号は、"O(ゼロ)H"と"O(オー)H"のどちら?

 

 ③-3 第3世代 SUNKEY-2(1990年頃~2002年)

・パネル内の左側に腰紐を通すための小孔が明いたモデルです。

・製造記号が"UA"になっていて、第3世代から製造記号を変更したようです。

 

 

↑自社モデルは15度

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↓OEMは23度

 

 ③-4 第3世代 KTC向けOEM 23度 

・KTC向けのOEMです。

・"SA"と"9786"より、北陽産業の生産と分かります。

・工具メーカーや工具商社ブランド向けは、全て一般的な傾きの23度モデルになっています。

・また、KTC向けと次のSK11向けは、ジョーがやり型になっていて、OEM専用デザインになっています。

 

【参考-1】KTC自身モデル 

・Sanki製造者記号の"9786"刻印は無く、KTC製のKTC自身モデルと考えていますが、何故か裏面にSANKI/北陽産業製と思わせる"SA"の刻印が入っています。

・製造者を明確にしきれない悩ましいモデルです。

 

 ③-5 第3世代 米国Fuller向けOEM /Sanki製 

・米国Fuller向けは全てKTC製と考えてきましたが、モンキーレンチに"SANKI"が刻印された北陽産業製があることが確認出来ました。

 

【参考-2】米国Fuller向け/KTC製 

・FullerコンビレンチやスパナにはKTC製を示す楕円KTCロゴが刻印されていますが、モンキーレンチには楕円KTCロゴが刻印されているものは見つかっていません。

・この【参考-2】に"JAPAN"刻印はあるものの、製造者記号は無く、無印となっています。

・KTCとFullerの関係を考えれば、KTC製なのだろうと考えていますが、形状が同一であることを考慮すると、ひょっとするとこの無印モデルもSanki/北陽産業製なのかもしれません。

 

 ③-5 第3世代 SK11向けOEM 23度 

・藤原産業のブランドSK11向けのOEMです。

・上のKTC向け③-4と同じくジョーがやり型で、傾き23度です。

・"SA"と"9786"より、北陽産業の生産と分かります。

 

 ③-6 第3世代 HERO向けOEM 23度 

・三共コーポレーションのブランド"HERO"向けのOEMです。

・楕円"HERO"ロゴは、元々は田口鉄工所が商標登録していましたが、1983年以降に三共コーポレーションに吸収合併となっています。

・したがい、この商品は田口鉄工所時代の可能性もあります。

・表面の製造者記号"SA"より、北陽産業の生産と分かります。

・裏面に"23度"と明示されています。

 

・比較写真…"HERO"の23度(上)と、"SANKI"オリジナルの15度(下)。

 

 ③-7 第3世代 KKK向けOEM 23度 

・上の③-4と同じ三共コーポレーションが運営しているブランド"KKK"向けのOEMです。

・ヤマコーのモンキーレンチ台紙より"KKK"の運営元が分かります。

・製造記号"SA"とJIS認証番号"9786"より、北陽産業の生産と分かります。

↓ヤマコーモンキーの台紙(サンキモンキーの台紙ではありません)

 

 ③-8 第3世代 EIGER向けOEM 23度 

・新潟/三条市の工具商社"アイガーツール"向けのOEMです。

・製造記号"SA"とJIS認証番号"9786"より、北陽産業の生産と分かります。

・色が黒銀になっています。

 

 ③-9 第3世代 pia向けOEM 23度 

・ブランド"pia"向けのOEMです。

・残念ながら、ブランド元の情報が確認できていません。

・"SA"と"9786"より、北陽産業製と分かります。

 

 ④-1 CAPTAIN(廉価版)中国製 23度 

・北陽産業の廉価版、CAPTAINブランドのモンキーレンチです。

・『ISO9002取得工場での海外製造品』とのことで、台湾または中国製と思います。

・『北陽産業が保証』と謳っています。

・2002年Web掲載、1990年カタログ未掲載ですので、2000年頃の発売と思います。

・"CAPTAIN"は、北陽産業が1958年に商標登録しています。

・ジョー傾きは、北越産業ブランドながら23度になっています。

・在庫が残っていて、Amazon等で今でも新品で入手可能です。

 

↑1958年の商標登録では楕円と二重円に囲まれた"CAPTAIN"になっていて、プライヤーには商標そのものが刻印されています。

 

 ④-2 CAPTAIN(廉価版)日本製 15度? 

・CAPTAINは中国製だけだと思っていたのですが、アメリカebayに日本製の CAPTAINが出品されているのを見つけました。

・表面に"CAPTAIN"と”SANKI"、裏面に”JAPAN"が刻印されています。

・中国製CAPTAINとは形状が異なり、凹パネル形状が純粋なクレセント型になっています。

・但し、ヘッドのジョー周りなどを見ると、第3世代SANKI③とも異なり、独自形状の様です。

・なお、中国製CAPTAINとは異なり、傾き15度に見えます。

・第2世代SANKI②(バーコ型/1960年~80年代)の時代に、SANKIブランドに先駆けてクレセント型の自社生産モデル(日本製)として登場していたのでは無いかと推測しています。(アメリカ輸出向け??)

 

↑ヘッド形状比較(左:日本製CAPTAIN、右:第3世代SANKI)

・研磨面と梨地面の境が、『ほぼストレート』と『ジョー部で凹凸』の差。

 

 ⑤ チタン モンキーレンチ 

非鉄の鍛造には特別な技術が必要で、特にチタンは難しいと言われていますが、北陽産業は自らの工場でチタンのモンキーレンチを生産しています。

実物がありませんので、未確認ですが、他のSANKIモデルと同じく15度だろうと思います。

 

 ⑥~⑨ 新デザイン 

 ⑥ PF.1 モンキーレンチ 

・"PF.1 Adjustable Wrench"と命名された新世代デザインのモンキーレンチ。

・1990年のカタログに掲載されていますので、1980年代後半には登場していたのだろうと思います。

・握り部の上下面の幅が広くなっていて、締付時に手当たり面の負荷が低減されるとのことです。

・"PF.1"は"Precedence of Function"の略とのことで、訳すと『機能の優先』になりますが、あまりぴんと来ません。

・リューブライト処理で登場し、途中で塗装版に変わっています。(写真は塗装版の後期型)

 

 

 ⑦ ワイドモンキーレンチ 

・基本デザインは第3世代ですが、ジョーが通常の24mmに対し、27mmまで開きますので、ワイドレンチと命名されています。(開口幅は200サイズで)

・さらに、握りやすさと疲れにくさを目的として樹脂グリップが追加されています。

 

 

 ⑧ スペースレンチ 

・2000年のグッドデザイン賞を受賞しているスペースレンチです。

・受賞理由によると『水回り用、機能美にあふれ、コンパクトで軽量』とのこと。

 

 ⑨ ミニチュア モンキーレンチ 

・1990年カタログにミニチュア工具としてモンキーレンチとコンビレンチが掲載されています。

・モンキーレンチは、全長が75mmから25mm刻みで150mmまで4種類が設定されています。

↓コンビレンチ(3.5~12mm)

 

【参考】

レンチ絡みで、1990年カタログに掲載されているレンチを2種。

"SANKI"のスピードレンチと、"SUNKEY"のモーターレンチ。

 

 

5.広告

1964年に生産が三条機械から北陽産業に移行する前後の広告です。

1960年の広告には三条機械の製造者記号である  ロゴが入っていますが、1966年の広告には表示されておらず、生産が北陽産業に移行していることが広告からも分かります。

販売は1948年から北陽産業が担当していますので、共に北陽産業による広告になっています。

 

↑1960年『新潟県商工名鑑』、1966年『日本金物年鑑』

 

6.JIS認証取得

SANKIのモンキーレンチは三条市内4カ所の工場で生産されていました。(JIS認証情報から生産工場が分かります)

(1) 1951年6月28日…JIS認証取得 @三条機械/四日市工場

"2,3形"との注釈が付いていて、"23度形"の様に見えます。

実際には初期モデルは15度ですので、JIS資料はミスプリントだと思います。

 

(2) 1964年1月13日…会社&工場変更 ⇒ 北陽産業/西本願寺工場

北陽産業による新工場での生産開始に伴い、北陽産業の名前で認証を取り直しています。(認証番号も新規の"9786"に変わっています)

15度で、JIS-H/強力級とJIS-N/普通級の2種類でJIS認証取得と説明されています。

但し、1964年以降も実際には15度と23度の両方が生産されていますので、これもJIS資料の誤りと思います。

ちなみに、JIS規則で15度と23度だけを規定しているのは市場に合わせたと理解するとして、わざわざ15度と23度を別々に認証させていることに意味を感じません・:;。

 

★1968年4月頃…認証返上/西本願寺工場

4ヶ月ほどの認証工場の空白期間があるようです。

 

(3) 1968年8月1日…工場変更 ⇒ 本社栄工場(@東本成井)

空白期間が発生したものの、同じ認証番号で工場を変更しています。

 

(4) 1990年5月24日…工場変更 ⇒ 土場工場

4つ目の認証工場。

 

★2002年返上

廃業に伴い2002年にはJIS認証を返上していると思うのですが、2000年以降はJIS月報が閲覧できないため、情報が確認できません。(JIS/日本規格協会では月報が閲覧対象になっていない、国会図書館では2000年までしかJIS月報を所蔵していない)

 

7.商標登録

★1950年8月…三条機械が斜め"SANKI"を商標登録

 

★2000年11月出願によりSANKIの商標権が2001年2月に北陽産業へ移行

 

★1992年11月…北陽産業が正立"SANKI"を自ら商標登録

   

 

★1984年12月…三条機械が"SUNKEY"を商標登録

北陽産業は1964年に生産も始めていますが、その1964年から20年経っているにも関わらず、1984年に三条機械が"SUNKEY"を商標登録しています。

サンキ工具事業の運営は、北陽産業に全面移行していた訳では無く、三条機械が深く関わっていたことが窺えます。(一人立ちがまだ出来てない、またはそういう事業形態?)

★1995年11月の出願により"SUNKEY"の商標権が北陽産業に移行

 

★ 1958年…キャプテン/CAPTAINを北陽産業が商標登録

商品として登場するのは2000年頃になってからですが、廉価版モンキーレンチのブランド名として採用されます。

 

8.会社沿革資料

↑2002年Webより。

 

↑三条機械の会社資料

・北陽産業Webでは北陽産業は1948年1月創立になっていますが、元会社の三条機械の資料では1950年4月の発足になっています。

 

↑北陽産業が加盟していた新潟県作業工具協同組合Webより。

 

★販売会社(株)サンキーによるホームページ

インターネットの過去ログ(Internet Archive)により『カタログ』や『会社沿革』などが今でも確認できます。⇒ こちら

ページ右側の"BRAND"と"CAPTAIN BRAND"より製品情報を見ることが出来ます。

 

2002年11月29日に『只今、工事中』となり、ホームページが中断されました。

事業終了(廃業)のシグナルと理解しています。

 

9.技術資料

『チタン製工具』解説 by 雑誌『チタン』1997年4月号

 

10.カタログ

1)1990年 紙カタログ

私が持っている唯一の紙カタログです。

SANKIとSUNKEYのダブルロゴが裏表紙に表示されています。

販売会社として(株)サンキーが設立されたのは1990年10月、このカタログ発行が1990年1月であることから、ブランドSUNKEYは(株)サンキー設立よりも先行して使用され始めているのが分かります。

 

↑ミニチュア工具のモンキーとコンビレンチは既にSUNKEYブランドになっています。

 

2)2002年Webカタログ(最後のカタログ)

 

 

この回、終わり

日本のモンキーレンチ/全13編には、こちらから