Eastman/インド
Eastman Cast and Forged Ltd.
【2020年7月8日追記】
アメリカebayで注文していたEastman5種が届きましたので、写真を入れ替えます。
現物を初めて見た感想としては、やはり50年前の日本製といった感じは否めません。
作りにかっちり感が無く、全体的にだらっとした感じの仕上げになっています。
Eastmanは95%を輸出しており、輸出専業メーカーと言えますので、品質レベルは今の国際標準に到達していると思っていましたが、ちょっと残念です。
例えば日本のスズキ自動車はインドで本格的に生産していて日本にも輸入していますが、素晴らしい出来映えです。
重要なのは品質基準をどこに設定するのかだと思います。
スズキは品質基準を日本と同等に置いている一方で、Eastmanはインドの国内企業のようですので、恐らく輸出専業といえども基本的には従来のインドの品質基準のままだという印象です。
国際品質基準も持った会社が出てくるのを待つ必要がありそうです。
50年前のインド製ドイツGEDOREのモデルを手に入れたことをきっかけとしてインド製を追いかけてきましたが、今回手に入れた5種はインド現状を示す貴重な品としてコレクションに加えます。
インド製はいつかは爆発すると信じていますので、今後もウォッチを続けて行きたいと思います。
なお、ホームセンター向けの商品で見る限りではEastmanは既に深く日本に入り込んでいるようです。
ちなみに、Eastmanは、以下の3点が揃ったインドで屈指のハンドツール製造メーカーと理解しています。
(1)豊富な商品
(2)英語での詳細な商品情報(カタログ)
(3)主要商品のラインナップを海外で入手可能
この3点が揃った製造メーカーはインドの外に目を広げても意外にありません。
コンビレンチに対象を絞ると、実は日本には1社も無いようです。
(ソケットレンチではKo-Kenがグローバルな商売を展開しています)
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インド製というとホームセンターで販売しているノーブランドの格安セット品を思い浮かべてしまいますが、ネットでインド製コンビレンチを検索すると現代的で魅力的なモデルが一杯あることが分かります。
今のハンドツール界の中心は台湾と中国で、アメリカでは『犬も歩けばINFARかKABOかSATAにあたる』状態です。
ちなみに、1980年代は『犬も歩けばAIGOかKTCにあたる』だったのですが。
そして、これから10年後くらいには、アメリカでも日本でも『犬も歩けばインド商品にあたる』になるのだろうと考えています。
今、日本の工具商社の皆さんは、台湾よりもインドに注目しているのではないかと思います。
てなわけで、インドが気になっていたら、ドイツGEDOREのインド製を手に入れました。
最初はまがい物かと思いましたが、結局これはGEDOREが1961年から1986年までインドで合弁事業をしていた落とし子であることが分かりました。
50年前の物でもそこそこの商品で、50年前の日本とそれほど差は無いように感じます。
下の写真が、そのインド製GEDOREです。
詳しくは、こちらの6月12日分に詳しく書いています。
このインド製GEDOREがきっかけで、以前から気になっていた現在のインド商品を調べましたので、記録として残しておきます。
調べたのは、ネットで見ていて一番目に止まったブランドEastmanです。
今の世界市場で充分に通じると思われる魅力的なモデルが10種類あります。
インドはヨーロッパ文化に近いので、手に入れるのなら英国ebayだろうと思ったら、アメリカの方のebayで4種類を入手することが出来ました。
ちなみに、インドには2度行ったことがあります。
住宅街や交差点のど真ん中で牛が寝ていても誰も何も言わない変わった国です。
トラックの製造メーカーを訪れたのですが、少なくとも10年前はちょっとびっくりする品質でした。
一方で、ITに関しては世界の中で抜きん出た実力があります。
そして、英国のジャガーとランドローバーは、10年以上前からインドTATAの会社になっています。
いろんな顔がある国です。
物凄いパワーがありますので、今後もどんどん変わっていくと思います。
1.商品紹介
① ミラーフラット
表面が微妙に平らでは無く(平面度合いが低い)、ミラー仕上げにすると表面の"ゆがみ"が目立ってしまっています。
残念ながらアメリカブランドがこぞって採用している台湾ブランド(InfarやKaboなど)と席を並べるには至っていません。
ただし、ミラー仕様になっていますので、③と⑤の梨地モデルに較べると細部の仕上げに気を遣っているのが分かります。
ロゴが刻印では無くレーザー印刷のモデルもあるようです。(カタログ掲載品)
写真で分かるとおり、至ってまともな今時のミラーモデルです。
今後、欧米と日本のOEM市場に登場してくると思いますが、サイズ12mmでL=163mmであり、台湾INFARやKABOなどとは異なる長さなので、結構簡単に見分けられそうです。
カタログに詳しい諸元表が載っています。(⇒巻末参照)
なお、スパナ版カタログを見ると、表面仕上げがBright ChromeとSatin/サテン/絹目地の2種類になっていますので、アメリカ向けのミラーモデルとは別に、サテン仕上げモデルもあるようです。
また、ハンドツール版カタログによると、ジャンボサイズには黒色メッキ版もあります。
② ミラーフラット・スタビー
カタログによると①と同じくミラーモデルとサテン仕上げの2種類があるようです。
③ 凹とんがりパネル
カタログでは、ロゴがレーザー印刷では無く、浮き出し文字になっています。
レーザー印刷ロゴは文字が小さく、モデルの印象が薄くなってしまっています。
ヨーロッパ仕様のこのモデルが一番の売れ筋なのだと思います。
でも、英国ebayでは見かけません。
項目3.各種情報で触れていますが、東ヨーロッパには豊富に出回っているようで、恐らくこのモデル③と⑤がメインになっているのかと思います。
寸法的には①と全く同一で、フラットか凹パネルかの違いだけです。
これも詳しい諸元表がスパナ版カタログに載っています。
後述する⑤丸パネル11本セットの中の2本(9mm、12mm)だけが何故かこのとんがりパネルでした。
④ 凹とんがりパネル Pebble/玉砂利模様
パネル内がPebble/玉砂利模様になっています。
この玉砂利デザインは、戦後直後のPLOMBモデルを彷彿とさせます。
アメリカでは、地味なヨーロッパ仕様③では無く、アメリカ人好みで目立つこの④が主流で販売されています。
外形寸法は③と共通です。
ただし、同じ凹とんがりパネルながら、こちら④のパネルは③よりも長くなっています。
⑤ 凹丸パネル
諸元表が無いのですが、これも③や④と同じ寸法のモデルです。
届いたモデルは"DIN3113"の浮き出し文字が真ん中にあり、レーザー印刷のロゴが端に追いやられています。
⑥ 凸丸パネル
日本が得意とする凸丸パネルもあります。
Eastmanのハンドツール版カタログに載ってはいますが、ネットでの情報が全く無く、カタログのこの写真しかありません。
⑦ ミラーフラット DINタイプ
これもハンドツール版カタログに載っているだけで、詳細が不明です。
⑧ 凹とんがりパネル(③と④の変形)
スパナ版カタログの表紙に出てきます。
上側はモデル③だと思いますが、下側はパネル長さが少し短かく、かつ表面仕上げがより細密で艶消しのサテン/絹目地になっています。
カタログによると、③の表面仕上げには”Bright Satin"と”Matt Satin"があるようで、③と④は"Bright Satin"なのかと思います。
一方で、”Mat Satin"というのが、この下側モデルなのかと思います。
パネルの長さ違いもある様ですので、このモデルを⑧とします。
⑨ 被服モデル
Eastmanのカタログには掲載されていませんが、Eastmanのロゴが入った被服モデルをネット上で見つけました。
恐らく、インドの別の製造メーカーからのOEMだと思います。
⑩ 防爆モデル
これもカタログには無く、ネット上で見つけましたが、Non-sparkモデルとの説明書きがありますので、ベルリウム材等を使用した防爆モデルと思います。
Eastmanのロゴが本体に入っているかは不明ですが、写真にはEastmanのロゴが付いています。
これもインド内でのOEMでしょう。
なお、他のメーカーですが、非鉄のステンレスやチタンのモデルもインドには豊富にあるようで、ネットに沢山出てきます。
スパナとメガネ
スパナとメガネも参考のために手に入れました。
カタログにはBright Chrome(メッキ仕上げ)とSatin(サテン/絹目地仕上げ)の2種類が載っていましたので、これはSatinになるのだと思います。
ただし、Satin(絹目仕上げ)にはほど遠く、かなり荒い梨地になっています。
スパナ平面部に磨きも入っていませんので、一般的な"インド製"のイメージ通りのモデルになっています。
2.各種情報
2種類のカタログ(スパナ版とハンドツール版)は、会社WebからPDFでダウンロード出来ます。
中国の通販サイトで有名なAlibaba.comにインド工具企業のデーターベースが載っています。
Google翻訳⇒私たち「イーストマンキャスト&フォージ株式会社」は、インドのハンドツールの大手メーカーおよび輸出業者です。鍛造ハンマー7基にホイールレンチ用アップセッター1基、コールドスタンプスパナ用日本製プレス鍛造1基を含む9基の鍛造ラインを完備した工場があります。工場はルディアナ(北インド)にあり、総面積は44000平方メートルです。私たちは42か国に輸出しています。
輸出先のデーターを見つけました。
東ヨーロッパ60%、中近東8%、アフリカ7%、東アジア(中国)6%、インド国内4%、アメリカ2%、西ヨーロッパ2%など。
ソ連を含む東ヨーロッパが主な輸出先になっています。
アメリカと西ヨーロッパが2%で、少ないのが意外でした。
主要マーケットである欧米にはまだまだ進出できていないようですね。
この出荷レベルなのに良くアメリカのebayで4種類も入手出来たと思います。
アフリカが7%と意外に大きなマーケットだと分かります。(南アフリカ?)
インド国内が4%しか無く、完全な輸出産業になっています。
3.カタログ
コンビレンチが掲載されているカタログに2種類あり、スパナ版とハンドツール版になります。
スパナ版にはコンビレンチが2種類しか掲載されていませんが、詳しい諸元表が載っています。
1) スパナ版
コンビレンチ2種類の詳細な諸元表が付いていますので、貴重な情報源として多用することになりそうです。
2) ハンドツール版
こちらのカタログにはコンビレンチ8種類の写真が掲載されていますが、ジャンボサイズ以外は諸元表示が無く、カートンあたりの梱包本数が書いてあるだけです。
この回、終わり
































