Nelson Goodman
唯一の世界を多と解することができるし、多くの世界を一と解することもできる。一か多かは解し方によるのである。
彼女は何を思うのだろう。
周りの環境が自分を整えてくれる。
足りないものを補ってくれる。
必要な物を用意してくれる。
自らに賛同してくれる。
でもそれは、自分にとっては何も整っていないのかもしれない。
どこか空虚。
自分は、と卑下してしまう。
面倒だと感じてしまう。
一人が楽で何より。
人とのコミュニケーションが億劫。
メールがたくさん来ても返信に戸惑う。
時間がかかる。
返さなくてもよしとしてしまう。
これは全部私の勝手な憶測。
けど、決してすべてが嘘ではないはず。
自分が他人に対して面倒と感じてしまう空気が周りに伝染して、
学部の同性から取っつき難いと感じられてしまうことも。
異性からは、本当の自分を見られず外見で判断されてしまう。
だから、余計にコミュニケーションが面倒。
だから、一人が楽。
だから、楽しかった実家・地元が楽。
どんなに億劫でどんなに面倒で、どんなに不安でも
明日はやってくる。
だから、一人の時間を作ることで自分と向き合いながら自分の時間を有意義にしようとしている。
大抵の同性とは、うわべで話していこうとしてしまう。
異性は、まとめて異性でしかない。
ゆえに二人っきりでは遊ばない。
彼女は、きっとどうしていいかわからないんじゃなかろうか。
みんなが気遣ってくれる。
それが何で私に対してなの?という疑問。
周りはどんどん馴染めていない彼女に優しさを見せる。
連絡をこまめに入れたり、意見を伺ったり・・・
でも私はそれは違うと思う。
みんなは優しすぎる。
優しさが仇となって彼女を苦しめてはいないのではないだろうか。
ゆえに私ははっきり意見したい。
いまの彼女のスタンスは間違っていると。
だからって私が何か劇的に変えてあげることはできやしないのかもしれない。
でも、私の思いはこうだ。
言いたいことははっきり言う。たとえどんな生い立ちだろうと、外見だろうと、環境だろうと。
そんなものに縛られず、違ったらはっきりNoを。
なんでも面倒の一言で片づけて行けるほど、世の中は甘くはない。
私に対して、「何あいつ」と感じているのかもしれないし、面倒な異性で終わりなのかもしれない。
だけど、私は都合のいい男ではない。
なんでも優しさという勘違いで合わせていくような男でもない。
私は、私。
そんな私は、「それならわかった。そう思うなら好きにすればいい。機会があれば話すだろうから。」といった。
けど、思いはいつもコミュニケーションをとりたいの一言に尽きる。
なぜなら、私も面倒さや、周りとのコミュニケーションに悩まされていた人間だし、
いまでも同じ思いを持つ人との関わりの中で、新たな自分を発見できる。
なによりも、支えてもらうことができるから。
私は思う。
彼女は、このままでは、いつの日か本当に支えが必要な時に
本当につらい思いをひとりで耐えなければならなくなることになるんじゃないか、と。
そんなに重たい気持ちで話さなくたっていい。
くだらない話だっていい。
すこしずつでいい。
コミュニケーションを待っている人がここにいる。
あとは、あなた次第。
私にも多くの欠点があるし、彼女にも多くの欠点がある。
話していくことで、なにか気持ちが楽になったり、補えたら、それでいい。
いつでも待っている。
以上。
なんだか、思慮深い話だね。
実話を基にした、小説でした。
どこかとても感じることの多いものだったので紹介しました。