Abraham Lincoln
人間性を知るには、その人に権力を与えてみることだ。
前回、経営に最も必要なものは何かという問いにPrincipleと答えた。
ここで一つ。世の中にはそんなにも信念を持たない人間が多いのだろうか?
これは勿論Noである。
大学にいて、アルバイト先にいて、はたまた本の著者の意見を聞いて、
誰もが口を揃えて「曲がったことはしたくないし、私はそんなことしない」って。
今日問題になっている食品偽装問題にしても、かの有名な堀江社長にしても、はじめは誰でも善な気持ち、社会に貢献していく気持ちを強く持っている。
じゃあ、どうして最後までその立派な信念を貫けないのだろうか。
ここで一つ本当の体験話を。
自分の父親について。
私の父は現在どちらでどのようにどちら様と住んでいるのかわからない。
なぜって??会社を追われ、母とも離婚。養育費など露知らず、祖父に借金だけ被せて逃走中。
ここまで書くとどうしようもないただの男に聞こえるが、これでも肩書は立派なものだった。
世界のMikimotoと呼ばれる真珠宝飾店売上世界一の本店長代表取締役、兼六本木支社社長。
世界中を視察し、シャネル、グッチといった一流企業と肩を並べていたらしい・・・
この肩書が崩れたのは3年前のことだった。。
派閥争いで民事訴訟を起こされ、新聞各紙にも乗り、退社後独立したコンサル会社も事実上倒産。
ことの発端は、さらに数年前会長である御木本氏に受勲をさせるため、社長から「なんとかして取らせてやれないか」と命令されたとのこと。
父は、会長の恩恵を受けて史上最年少で取締役まで登りつめたため、これを呑み、自民党の議員とのパイプから勲章をとってきたのだ。
この際、売掛金という形で宝飾品1億円分を渡した。
これがのちに発覚し、敵対派閥から指摘、焦げ付きを回収できないなら訴えを起こすとされ、退職したのだ。
これは、フィクションじゃない。今の世の中の現状なのだ。
自分は父を恥じるし、起こった事実から逃げ、家庭からも逃げた事実を許せない。
けど、常々思うのは決して父も初めから社内政治をしてまでトップに上り詰めるつもりではなかったんじゃないか。
けど、どこかでその道を踏み外した。信念を捨ててしまった。
それは養う家族のためとか、部下のためとか、いろいろな理由はあるにせよ、その結果はみんなを悲しませることにしかならなかった。
改めて、信念を持とう。グレーゾーンに打ち勝とう。
グレーゾーンとは、必要悪だし、全くなくなることもない。それでいて絶対悪だと思う。
なぜなら、それは悲しみしか生まないものだと実感したから。。
信念を強く持つためには、経営に対する考えだけじゃなく、世の中に対するあらゆるものの考え方をしっかり持たなければならないのだ。
人間性を育もう。自分のしていることを自覚しよう。失敗を認めよう。逃げるな。
これが自分の生い立ちから感じた教訓である。
リンカーンの言葉はまさに的を得ている。
結局、人間性のないものがあらゆる組織においてトップや権力を握ることは悲しみしか生まないのである。
今、自分は黒いと感じている人、自分は弱いと感じている人、自分は信念を貫けるか不安で仕方がない人へ。
完璧な人間なんていないし、自分が弱くても周りの人間に多く助けられているということを実感して、前を向いて頑張ろう!!
そんな人間性を育む教育システムを構築することが自分の目標です。